武蔵野芸能劇場 | ロドさんの繪ブログ「一期一繪」

ロドさんの繪ブログ「一期一繪」

団塊の世代のラストランナー。想い出深い海外駐在当時も振り返りながら「日本再発見」ということで国内あちこちのスケッチを織り交ぜて気ままに、「人生はFESTINA LENTE(ゆっくり急ごう)」

ロドさんの絵ブログ「一期一繪」-玉川上水


皆さんご存知と思うが、JR中央線三鷹駅の駅メロは「♪めだかの学校は~川の中~♪........」だ。

ところで、三鷹市と武蔵野市の境界線上にある「三鷹駅」は南口は三鷹市、北口は武蔵野市だ。

なぜ「メダカの学校」が駅メロなのか?の背景を勝手に考察するに、これはどうも駅の真下を斜めに横切る武蔵野の名流「玉川上水」が関係があるようだ。

当時建設予定の駅ホームから見れた清流玉川上水にはきっとメダカが多く、ある若いお役人が、100年後も愛される駅名ということで、どっちの地名にするか悩みに悩んで、今の「うどん県」ではないが、実にユニークな「めだか駅」を提案したのだ。ミタカ、メタカ、メダカ、これだッ!

当時そんな洒落っ気も無い固い鉄道省としては、「断じて地名を駅名にするのだ」という方針でこの案は没になり、1番線ホームがありかつ省線駅の無い「三鷹」に決まったのである。(完全に自説)

ところが、当初没になったこのギャグを民営化されたJRが気に入り、「いいね、面白いじゃないかキミ、こでいいこう!」ということでこの曲になった、とまったく勝手な考察。

三鷹駅の詳しい歴史はこちらで。


今日は寒い日曜なのに出かける計画も無いのでプロローグが長くなったが、ここからが本題。

昨年4月のブログにも書いた、才能豊富な元同僚の白井幸夫さんが会社を卒業後始めた舞台役者の2度目の公演を観賞するため武蔵野駅6番ホーム直ぐ横、メダカの学校がよく聞こえる武蔵野芸能劇場に出かけた。

ロドさんの絵ブログ「一期一繪」-劇場立看板


13:30の開場までには少し時間があるので、中央線の地下道から南口に出る。

上水脇の桜並木はすでに小さく柔らかい薄緑のカーテンとなって井の頭公園に延びている。
ここでスケッチ。

ロドさんの絵ブログ「一期一繪」-スケッチ中


今年の劇団「薫風四神」の公演は、「暁にいざよいて -伝承 里見八犬伝」

ロドさんの絵ブログ「一期一繪」-武蔵芸術劇場

約200年前に書かれた全98巻106冊の滝沢馬琴の長編ファンタジー(アニメだったら凄かったろうに)を、今回は何と舞台でのクラシック生演奏に加え、客席も舞台にするという奇抜な演出。

プログラムでは彼の所属はフリーとなっていたが最初の場面から登場する安房領主里見家の腹心正木数衞門という極めて重要な役に加え、洪庵先生、旅人、そして平和を取り戻した江戸の市民(乞食)という「落ち」がついてはいたが、難しい四つの役を実にうまくこなしていた。

ロドさんの絵ブログ「一期一繪」-白井さん

若手の俳優さん達の中にあって、年齢に相応しい?名演技、きっとどこかのプロダクションからスカウトされる日は近い、と信じている。

次の公演が楽しみだ。

折角三鷹まできたのだから、と帰りがけに寒い中、想い出深い母校の欅並木の若葉を確かめる。

ロドさんの絵ブログ「一期一繪」-欅並木