欅という樹 | ロドさんの繪ブログ「一期一繪」

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団塊の世代のラストランナー。想い出深い海外駐在当時も振り返りながら「日本再発見」ということで国内あちこちのスケッチを織り交ぜて気ままに、「人生はFESTINA LENTE(ゆっくり急ごう)」

ロドさんの絵ブログ「一期一繪」-成蹊欅


長い間、欅という樹に惹かれている。

生まれた育った広島地方ではあまりこの樹に馴染みは無かったので、吉祥寺の母校にはそれは見事な欅の並木があり新入生の私には非常に新鮮だった。


真夏の繁緑、晩秋の紅葉、冬の樹映も良いが、若葉が芽吹き始めるこの季節の欅が特に印象に残っている。

自宅近くには母校の欅並木以上の立派な欅の並木道があるので吉祥寺に行かなくても好きな欅並木を楽しめるのがいい。

今年もまた薄緑のトンネルが日差しに映えるようになってきた。

$ロドさんの絵ブログ「一期一繪」-あざみ野欅並木

並木でなくても欅は快適な木陰を提供してくれる。
たまプラーザ駅近くのデパートのテラスで快い木陰を作ってくれるありがたい欅がある。
春はまだ遠い3月初旬、その一本の欅の荒々しいシルエットが気に入りスケッチしていた。

ロドさんの絵ブログ「一期一繪」-欅


そして、昨日2ヶ月前のあの欅もさぞかし、と思って、そのテラスに行ってみると何とも無惨な姿。

ロドさんの絵ブログ「一期一繪」-スケッチ

同じ欅の枝は更に切り落とされ、樹皮はめくれているではないか。

もう一本の欅がその樹に手を差し伸べるように立っているが姿が悲しげだった。

ロドさんの絵ブログ「一期一繪」-枯れ欅

手を差し伸べる木、襷に似ている木が「欅」か。

欅がますます好きになった。