「この世界の片隅に」と「花は咲く」 | ポン太の映画三昧ブログ

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殆ど映画ネタに終始予定。
新旧ネタが入り混じるので
悪しからず。

東日本大震災の復興を支援する為に作られたチャリティー
ソングだが、芸能・スポーツ等の著名人が唄う映像はよく
目にしていた。しかしこのアニメバージョンはなかなか
観る機会がなく、最近になってようやく鑑賞出来た。

 

この短編を演出したのが片淵須直監督で、キャラクター
デザインをこうの史代氏が担当しており、正に「片隅」
タッグが既に実現していたのだった。制作も2013年と
いう事で、「片隅」の企画も同時進行していたようだ。

 

やはりこの二人のタッグという事で、片隅テイストに
溢れた作品だったが、映画にハマッた人にとっては
涙腺を刺激されるだろうし、そういう自分も当然の
ように涙を誘われた。

 

片隅と同じく優しいタッチの絵柄とこうのキャラが
動く様は「もう一つの片隅」と呼べる作品だったし、
花が象徴的に描かれたり、片隅の脇役と似たキャラ
が登場したりと共通点も多かった。

 

ここでも描かれているのは「普通の人々の暮らし」で
舞台は現代だが、昭和初期と思われる場面も挿入され
ていた。昔から続く当たり前の平凡な生活の大切さ、
それが震災で失われた人々の無念さはどれ程のものか。

 

それが片隅では「戦争」だったが、それでも人々は
立ち直ろうとまた前を向いて歩いてゆく。そういう
逞しさは時代を経ても変わらないものであり、この
二つの作品はそんな人々の背中をそっと押すような
優しさが詰まっていた。