アニメ版にはかなり感銘を受けたので、あれを実写で
やると聞いてもいい予感はしなかったが、是枝裕和
監督が撮ると聞いて何とかなるか・・と思う一方で
何故是枝監督が撮るのか疑問だった。
既にかなりの実績のある監督が敢えて挑むのだから
それなりの勝算があっての事だとは思ったが、原作
が出た時から京本役は蒔田彩珠で行くと決めていた
らしいので、結構前からやる気になっていたようだ。
またアニメ版では60分だった尺を倍ぐらいに伸ばして
いるので、そこが蛇足的にならないか心配があったが、
そこは実写なりの良さが加わっていて良く思えたし、
さすが場数を踏んでいるだけはあるなと思った。
藤野と京本の子供時代はそれぞれ子役が演じていたが、
ここは概ね悪くはなかった。 青年期の藤野は出口夏希
が扮していてこれも悪くはないのだが、 アニメの印象
が強かったせいか何となくしっくり来なかった。
それは京本を演じた蒔田彩珠にも言えるのだが、特に
アニメ版にあった挙動不審さと儚げな所がちょっと
足りなかったように思う。 二人とも漫画を描く特訓
は結構積んだようで、そこは画面に出ていたと思う。
全体的には悪くはなかったのだが、アニメ版を観た
時はかなり後を引くものがあったのに対して、この
実写版には後に残るものがあまりなかった。アニメ
版からまだ二年程度しか経っていないという事で
作るのがまだ少し早かったのかもしれない。
