長いレビューになってしまったが、とても
凄いものを観てしまったという事は確かで
ある。しかしまだ充分にこの作品の事を
受け止め切れていないように思う。
すずののんびりしたキャラクターや優しい
タッチの絵作り、笑いを交えたドラマなど
入口はとても入り易いのだが、そのパンチ
は実に重く、気が付けばK.O.されていた。
監督は戦争を題材としてはいるが、テーマ
として扱いたくはなかったと語っていた。
確かに描かれているのは、すず達普通の
人々の日常である。
そこへ「戦争」という非日常が割り込み、
ささやかな暮らしが侵されてゆく。それ
でも人々は生きてゆかなければならない。
先が見えない中、小さな希望を頼りに。