アゼルバイジャンでF1が開催されることが正式に決まった。

面白いのはアゼルバイジャンGPではなくヨーロッパGPという名称で開催されること。

私の認識だとヨーロッパGPは1国2開催されるときの2つ目として使用される名称だと思っていたのであるが、初開催のアゼルバイジャンではヨーロッパGPの名前を使うのか。

アゼルバイジャンという国の知名度を上げるためにもアゼルバイジャンGPを名乗らせてあげた方がいいと思うのだが。

この辺りはオーガナイザーとバーニー・エクレストンとの契約問題があるだろうから、私などにはよくわからないことである。

開催されるのは2年後の2016年から。

アゼルバイジャンの首都バクーの公道コースを使用して行われるという。

公道で行うが、レーストラックのデザインはヘルマン・ティルケが行うので、パーマネントサーキットと同じくティルケの匂いのするコースになるのだろう。

安全性の問題があり公道をそのまま使用するわけにはいかないのはわかるのであるが、デザインがティルケという一人にばかり偏るのはF1コースのオリジナリティがなくなってくるので私は反対派である。
日曜日に行われたF1第11戦ハンガリーGP決勝。

レース前に雨が降ったためにタイヤはインターミディエイトタイヤからスタートで後々ドライという見る方には面白いレースとなった。

レースはセーフティカーが2度も出動するなど予想通りに荒れた。

その荒れたレースを制したのはレッドブルのダニエル・リチャルド。

カナダGP以来の勝利で今シーズン2勝目。

レッドブルの勝利はいずれもリチャルドのもので4年連続王者のベッテルは今シーズンはいまだに一度も勝利していない。

私はリチャルドがシーズン前にはここまでベッテルを上回るパフォーマンスを見せるとは思っていなかった。

完全に予想を裏切る速さを見せてくれている。

多くのF1ファンがベッテルをここまで引き離す成績を残すとは思ってはいなかったのではないだろうか?

2位にはソフトタイヤでロングランというギャンブルにでたフェラーリのフェルナンド・アロンソが入った。

一時は優勝を狙えるポジションにいたアロンソであるが、さすがにソフトタイヤでのロングランは厳しくリチャルドにかわされてしまった。

しかし2位という順位は今シーズンのアロンソの最高成績。

アロンソが11戦を戦ってようやく2位が最高位という現状がフェラーリの深刻さを物語っているようである。

フェラーリはもう一台のライコネンも6位に入り、なんとかコンストラクターズランキングでウィリアムズを抜いて3位に復帰した。

内紛が勃発確実な無線を飛ばして心配させたのが今シーズン絶好調のメルセデスAMGだ。

ロズベルグがポールポジションから、ハミルトンがピットからという対照的なスタートとなった。

後方から追い上げるハミルトンは当然前を走るロズベルグとは異なる戦略を取る。

要はピット回数を少なくして少しでも時間を短縮させようといものだ。

これがメルセデスAMGの無線の問題。

ハミルトンがミディアムタイヤを履いて残りレースを走りきろうとしているとしているときに、すぐ後方にはもう1度ピットストップが必要なロズベルグが。

ここでハミルトンにロズベルグとは戦略が異なるので前に出せという指令が飛ぶ。

ハミルトンにしてみれば戦略が違うからと行って前に出してロズベルグが速く走れば次のピットストップで自分が抜かれてしまうことは明らか。

そのような自分に不利益な指令を無線で飛ばされてハミルトンはどう思っただろうか。

俺はチームのセカンドドライバーではないと思ったのではないだろうか。

結局ハミルトンはロズベルグがピットストップするまでかたくなに前を譲ることなし。

チームは数度ハミルトンに指示したがハミルトンが拒否し続けた。

結局レースではハミルトンが3位でロズベルグが4位。

ハミルトンがロズベルグとのポイント差を3ポイント縮めて11ポイントとした。

ハミルトンにとってはピットからのスタートであったことを考えるとロズベルグの前でレースを終えられただけでも優勝した以上に価値があるかもしれない。

これからF1は夏休み。

次にレースが行われるのは8月24日のスパを待たなければならない。

が、遺恨を残す無線を送ったメルセデスなど夏休みでもストーブリーグのような話題を提供してくれそうである。

メルセデスは本当に2人のドライバーをどのように扱うのか真剣に議論すべきだろう。

チームのポイントが最優先でドライバーはその次であるのか。

ドライバーが自由に戦うことを優先してチームポイントはその結果としてついてくると考えるのか。

この2つの考えのベクトルで大きくチームの方向性が変わってくるのだ。

トト・ウォルフ、ニキ・ラウダなどチームの首脳陣の考えが知りたいものだ。


F1第11戦ハンガリーGPの結果は以下。


1位  ダニエル・リチャルド(インフィニティ・レッドブル・レーシング)
2位  フェルナンド・アロンソ(スクーデリア・フェラーリ)
3位  ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG・ペトロナスF1チーム)
4位  ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG・ペトロナスF1チーム)
5位  フェリペ・マッサ(ウィリアムズ・マルティーニ・レーシング)
6位  キミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ)
7位  セバスチャン・ベッテル(インフィニティ・レッドブル・レーシング)
8位  バルテッリ・ボッタス(ウィリアムズ・マルティーニ・レーシング)
9位  ジャン・エリック・ベルニュ(スクーデリア・トロ・ロッソ)
10位 ジェンソン・バトン(マクラーレン・メルセデス)
11位 エイドリアン・スーティル(ザウバーF1チーム)
12位 ケビン・マグヌッセン(マクラーレン・メルセデス)
13位 バスター・マルドナード(ロータスF1チーム)
14位 ダニール・クビアト(スクーデリア・トロ・ロッソ)
15位 ジュール・ビアンキ(マルシャF1チーム)
16位 マックス・チルトン(マルシャF1チーム)

以下リタイア

エステバン・グティエレス(ザウバーF1チーム)
小林可夢偉(ケーターハムF1チーム)
セルジオ・ペレス(サハラ・フォース・インディアF1チーム)
ニコ・ヒュルケンベルグ(サハラ・フォース・インディアF1チーム)
ロメイン・グロージャン(ロータスF1チーム)
マーカス・エリクソン(ケーターハムF1チーム)
間もなく日本時間の午後9時にスタートするF1第11戦ハンガリーGP。

天候は雨が降るかもしれないということなので、もしかしたら大波乱のレースになるのかもしれない。

私としては波乱の展開となる天候変化の激しいレースは楽しみであるが。

さて昨日の公式予選でマシンが燃料漏れを起こしたハミルトンとQ3の雨でタイヤバリアに突っ込んでクラッシュしたマグヌッセンはともにピットスタートとなった。

炎上したハミルトンのマシンはほぼ使える部品がなく完全な新車状態で今日の決勝レースに臨むことになるという。

ドイツGPで問題を起こしたブレーキディスクはブレンボの古いマテリアルの物を使うそうだが、大丈夫だろうか?

どうも今年のブレンボのディスクに問題が多く起こるのはブレンボの材料調達先が変わったことと関係があるようである。

素材だけでここまでトラブルが起きるようになるとは思わなかった。

自動車好きがブレンボと聞くと信頼のおける高性能ブレーキパーツメーカーというイメージがあるだけになおさらである。

とはいうもののF1はカーボンブレーキであり、市販車でカーボンブレーキを採用しているのはごく一部のスーパースポーツに限られるのであるが。

さてこのレースが終わるとF1はサマーブレイクだ。

約1カ月の休みで開発禁止期間に入る。

それだけにハンガリーでは気持ちよく終わって後半戦に備えたいというのがチームとドライバー全員の気持ちだろう。

私としてはトラブルで悩まされているハミルトンの逆襲を期待したので天候が荒れることを期待する。

オーバーテイクが難しいハンガロリンクではドライコンディションであればさすがのメルセデスAMGのマシンでもごぼう抜きとはいかないと思うからである。

どうも私はロズベルグは好きになれない。

そういうわけでハミルトンを応援するのだ。