F1バルセロナテストが終了した。

これで開幕前のすべてのテストが終了し、後は2週間後に控えた開幕戦に向けてファクトリーでの開発力が試されることになる。

テストで重要になるのはタイムではなく、信頼性なのであるが、その面ではメルセデスAMGが圧倒している。

8日間のテストをほぼノートラブルで走り切り、他のチームが嫌になるレベル。

散々な昨シーズンを送ったマクラーレン・ホンダも今年のテストではまずまずの距離を走行。

しかしチーム代表のエリック・ブーリエのコメントではまだまだパワーユニットもエアロもやることはたくさんあるようで、今年の仕様が完全に装備されたマシンでの開幕戦というのは厳しい模様。

現地の報道であるのだが、マクラーレンはシャシーのオーバステアに苦しんでいるということなので、これに関しては完全にマクラーレン側の開発が進まなことにはどうにもならない。

パワーユニットがどれだけ高性能になってもオーバーステアが出すぎるようなマシンであるとドライバーが苦しむことが確か。

オーバーステアもアンダーステアも出さないマシンが理想なのだが、そのようなことはさすがに不可能なので、コースによって最適なセッティングができるように、常にオーバーステアに苦しむようなマシンには仕上げないでもらいたい。

現在のマクラーレンのエアロの責任者はピーター・ブロドモロウであり、元レッドブルでエイソリアン・ニューウェイの下で働いていた人物なのでマクラーレンのコンセプトがレッドブルのマシンと近いのは明らかである。

少なくともパワーユニットの性能ではメルセデスAMGのパワーユニットには負けているだけに、エアロだけでもメルセデスAMGを上回るか同等でなければ厳しい戦いを強いられることになるだろう。

最終日のタイムテーブルは以下。

1位  セバスチャン・ベッテル(スクーデリア・フェラーリ)

2位  カルロス・サインツ(スクーデリア・トロ・ロッソ)

3位  フェリペ・マッサ(ウィリアムズ・マルティーニ・レーシング)

4位  セルジオ・ペレス(フォース・インディアF1チーム)

5位  ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG・ペトロナスF1チーム)

6位  ダニエル・リチャルド(レッドブル・レーシング)

7位  ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)

8位  ジョリオン・パーマー(ルノースポール・F1チーム)

9位  マーカス・エリクソン(ザウバーF1チーム)

10位 ロメイン・グロージャン(ハースF1チーム)

11位 エステバン・グティエレス(ハースF1チーム)

12位 リオ・ハリアント(マノーF1チーム)

13位 ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG・ペトロナスF1チーム)


テスト期間に常にタイムで速さを見せたのはフェラーリ。

何度かトラブルが発生したようであるが、速さがあるのは確かな模様。

メルセデスAMGはテストで一度もトップタイムを出していない。

これは速さが足りないのか、単にタイムの計測など無駄で他に開発スケジュールがあるのかは不明であるが、おそらくは後者のほうであろうと思われる。

開幕は2週間後。

開幕戦は恒例のオーストラリアで幕を開ける。

いよいよモータースポーツシーズンの始まりだ!!
開幕前最後のバルセロナテスト3日目。

この日も各チームとも精力的に走りこんでいる。

ピレリが今シーズンから投入する予定の最も柔らかいウルトラソフトタイヤであるが、どうもバルセロナの気候には合わないのか、従来の最も柔らかいタイヤであるスーパーソフトとそこまでタイムがいいということはない。

おそらくウルトラソフトが最初に威力を発揮するのはモナコGPではないかと思われる。

柔らかくてタイムが発揮できる代わりにウルトラソフトのライフは短いだけに、使いどころを間違えると大変なことになるだけに、チームのストラテジストの能力が重要になってくる。

3日目のタイムは以下。

1位  キミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ)

2位  フェリペ・マッサ(ウィリアムズ・マルティーニ・レーシング)

3位  ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディアF1チーム)

4位  マックス・フェルスタッペン(スクーデリア・トロ・ロッソ)

5位  ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG・ペトロナスF1チーム)

6位  フェリペ・ナスール(ザウバーF1チーム)

7位  フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)

8位  パスカル・ウェーレイン(マノーF1チーム)

9位  ダニール・クビアト(レッドブル・レーシング)

10位 ジョリオン・パーマー(ルノースポール・F1チーム)

11位 ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG・ペトロナスF1チーム)

12位 ロメイン・グロージャン(ハースF1チーム)


3日目はドライバー保護システムをフェラーリが装着して走行した。

HALOと言われるドライバーの頭を保護するシステムなのだが、保護するという目的には大賛成なのであるが、デザインが壊滅的なまでに格好が悪い。

もう少しなんとかならんものかとすら思う。

頭部保護を唱えるならもうフォーミュラのオープンコクピットであることという定義すら守れなくなってしまうので、フェラーリ、マクラーレン、レッドブルが将来のF1としてデザインを発表しているような、流麗なマシンにがらりとレギュレーションを変化させたほうがいいと思う。

マシンが変形してもいいとかアニメのような世界を実現してもいいだろう。

F1は現在のままでは間違いなく衰退に向かっているのは世界的なテレビ放送を見ても明らか。
3月1日からスイス・ジュネーブで開催されている今年のジュネーブショー。

ジュネーブは毎年ワールドプレミアの車が多くあり、さらに市販されるモデルのワールドプレミアが多いのもうらやましいところ。

日本で行われる東京モーターショーはワールドプレミアは多いものの、とても発売はしないだろうというコンセプトモデルばかりで萎える。

その点ジュネーブはいい。

なかでも今年の注目はこいつ!!

新型ブガッティ・シロン


異次元の1000馬力でハイパーカーというカテゴリーを作りあげたブガッティが満を持して発表したのが新型ハイパーカーであるシロン。

この形に見覚えのあるという方は、おそらくはグランツーリツモ6で架空のモデルとして登場しているブガッティ・ビジョン・グランツーリスモの影を感じているからだろう。

発表されたシロンはカラーリングもビジョン・グランツーリスモと同じようなものでゲームからそもまま出てきたようにも思える。

しかし公道を走るにあたっては鋭利なエアロパーツは安全性から問題があるので、その辺りをそぎ落として発表の形になったものと思われる。

注目すべきはエンジンか。

シロンの登場までに、ウアイラ(パガーニ)、アゲーラR(ケーニグセグ)、ラ・フェラーリ(フェラーリ)、918スパイダー(ポルシェ)、P1(マクラーレン)と数多くのハイパーカーが登場しているだけに、少々の性能では市場の顧客が驚かなくなっていた。

8リッターW16エンジンという世界でもシロンにしか搭載されないエンジンをクワトロターボという4つのタービンで過給してパワーを最大限にまで絞り出している。

実にそのパワーは1500馬力にトルクは1600Nm!!

ヴェイロン登場時の1000馬力の1.5倍になっているのがすさまじい。

トランスミッションはVWグループということで7段のDCTを採用している。

ここまで性能のあるハイパーカーだと7段だと不足気味でレクサスが新型ラグジュアリークーペであるLC500に搭載する10段ATが欲しいなと思うところ。

公表されている最高速は420キロとなっているが、これは公道での限界ということらしいので、テストコースで限界までプッシュすればおそらくは450キロ近くまで伸びるのではと思われる。

シロンの前モデルであるヴェイロン・スーパースポーツが436キロを記録しているだけに、450キロも実現不可能ではないように思われる。

さて、このシロンであるが500台が手作りで生産されるので、500台すべてを生産するのに8年もかかるという。

現在すでに160台程度のオーダーが入っているというシロン。

価格は3億円と途方もない価格と思われるかもしれないが、世界最速のハイパーカーということならば高くはないのではないだろうか?

ただし3億円を支払うのであれば、1500馬力を操るだけのテクニックがなければシロンは単なる置物に過ぎない。

ハイパーカーは購入者はドライビングをしなければならず、ロールスロイス・ファントムやベントレー・ミュルザンヌなどのように後部座席でゆったりと過ごすことは考えられていないので、乗り手を選ぶのである。