ブラッドピッド主演の「マネーボール」を見てきました。
結論から言うとすごく良かったです。すごく良かった。本当によかった。

資金力の乏しい球団でいかに勝つか、ビリービーン(ブラッドピッド)はイエール大卒のピーター・ブランドと彼の考える理論に出会うことで統計に基づいた合理的チーム運営を行おうとする。

統計を駆使してチームを立てなおしていく。選手の能力も完全に数字で測る。
重視する指標(出塁率など)に比して移籍金が安い選手を集め、必要最小限の資金でリーグ記録に並ぶ20連勝を飾る。

バリュエーションをして、その評価よりも安い選手を集めるというのは投資銀行の買収の過程と似ていてすごく面白いなと思いました。そういえば、どこか黒木亮の「外資系投資銀行」と相通じる所があるなとも思った。

リーグ記録の20連勝をしても「ワールドシリーズに勝たなければ意味が無い。記憶なんてすぐに無くなるんだ。」と結果を求めるビリー。それは、過ぎ去りし日々に勝ち取れなかった勝利を追い求めているんだなと思った。

結果が欲しい、結果がほしい。

若い時に結果を得られなかったビリーは結果を求める。

20連勝を経てもなおリーグ優勝を逃してしまうが、レッドソックスからマネーボール理論(ビリーの用いた理論)でワールドシリーズを取らないかと誘われる。

レッドソックスから史上最高のオファーをもらってもどこかパッとしないビリー。そして、娘からもらったCDを車を運転しながら聞いて決意する。

僕達は例外的な人々を除き皆どこかコンプレックスを持っている。だからこそ勝利を求める。何もかも振り捨てて。どうしても勝利を渇望する。手段なんか構わないとさえ思うかもしれない。

それでも同時に純な心は消えないでいる。心の奥底に潜むそのきれいでまっすぐな気持ちにやがて辿り着く。圧倒的な試行錯誤を通じて。

周囲からの逆風の中で最新の理論を適用しようとするビリー。
戦うオトコの物語、そして一人のオトコがその挑戦を通して”救済”される物語。

とてもよかった。

f



「言葉は様々な解釈を許容する。」

ある言葉はある人には意味Aとして伝わり、またある人には意味Bとして伝わる。
芥川の素晴らしさをとく時に「多くの言葉を語ることが出来る」という点が指摘される際、上に書いたようなことが含意されているように思う。

そこから派生して映画について考えた。
映画は映像としてある瞬間の空間を鮮明に映しだしてしまう。
その点で暴力的だ。少なくとも視覚の面で解釈を許容してくれない、そこには映画的視覚世界しかない。
しかし、それでも映像を前提として解釈を行うことはできる。例え製作者が解釈の抹殺を試みたとしても。

「”ない”ことは既に意味である」
既にそこに”ある”言葉や映像でさえそれを解釈する必要があるのに、そこ”ない”言葉や映像もまた解釈を要求する。
その場面で言われるべき言葉、映されるべき映像が”ない”ということ。それは既に意味である。
”ない”ことによるメッセージを「メタメッセージ」とでも呼ぼうか。

僕達はこのメタメッセージに至る所で遭遇する。
交渉において、あるいは企業間競争において、あるいは恋愛において。

身近な所では恋愛が顕著だろうか。
”ない”ことの意味に敏感になると恋愛もまた一層楽しくなるんじゃないかなと思う今日この頃です。

f


「シェア20%の水道業者の作業員数を求めてください」と言われたらどうしますか?

これはあるコンサルティングファームの論述試験のようです。実際に考えてみることにしましょう。(間違ってたらごめんなさい、でもこの手の問題はその思考過程を見ているので別に正確な数字を求めているわけではないと先に言い訳しときます!ごめんなさい!)

まず、「水道業者」ってなんだ?
「暮ら~し安心クラシ~アン♪」っていうCMを僕は思い出しました。
トイレとか台所とか風呂場とかそういった水回りの修理工事を行うんでしょう、多分。

さて、水道業者をイメージしたところで、どうやって解くか考えましょう。
シェアが20%だから、

全案件数×20%=当社の取扱案件数(Yとする)です。

んで、1人の作業員が1日に処理できる案件数がx件だとしたら、
週休2日で月に23日働くとして年間23×12ヶ月=276日
276日×(X件)=276X件
が一年間に1人の作業員がこなせるキャパとなる。

だから、
Y÷(276X)=水道業者の作業員数
となるでしょう。(これは1つの案件に1人の作業員が行くことが前提になっています。)

後はXとYをある程度根拠だてて考えることですね。

まずXについて。
労働時間は9時から17時くらいまで勤務したとして一日8時間勤務。(実際はもっと働いてるよね)
一回の作業は、移動時間を10分とすると計30分くらい?(ここは分かりませんなぁ)
稼働率100%とすると、
8時間÷30分=16回なので、稼働率70%として
16回×70%=11,2回だからおおよそ11回にします。

よって、一人の作業員は1年に3036件の案件を処理すると考えられます。

次にYについて。
まぁこのサービスを需要するのは家庭だと思うので、世帯数を考える。平均世帯人数を2.5人とすると
1億2600万÷2.5人=5040万世帯
このうち何世帯が水トラブルに巻き込まれるのでしょう?
あるいはどれくらいの頻度で水トラブルって起きるんでしょうか?

1年に1回、あるいは2年に一回?
人生経験が豊かでないので分かりませんが、ゆうて3年に1回位じゃないですか?(いきなり論理雑w)

5040÷3=1680万回がマーケットシェアなので当該企業のシェアを考えて
1680×20%=336万回。これがYです。

よって、XとYが求まったので
336万回÷3036=約1106人

以上より、当該企業の作業員数は1106人となりました。(感覚的にはちょっと多過ぎだなぁw)

今回は労働基準法を守り8時間労働にしてみたんですが、もっと働いてるのかもしれないし、もっと効率よく案件を終わらせていれば一人でこなせる案件数も異なるので違った数字になってきますよね。


逆に言うとそこが経営において重視すべき点で、
1全案件数を増やす
2シェアを伸ばす
3作業員の労働効率性を改善する(移動時間を含め)
といった点を重視していくんじゃないでしょうか。


f