便の色から考える 肉食の是非 甲田先生ミニ講話③ | Yokoi Hideaki

Yokoi Hideaki

http://institute.jpn.com/

今回もオートバックス健康センター「健康合宿」での甲田先生のミニ講話録です。

甲田先生がお話になったのは平成16年、3月12日。甲田医院でのお話で、テーマは【便の色と健康】です。

以下先生のお話です。

 

健康増進コースで学んだことを、家でも実行していただきたいと思います。研修に参加すると、殆どの人がいいお腹(つきたてのお餅のようなお腹)になります。よく便が出て、体調もよくなってきたことと思いますが、家に帰られて1ヵ月も過ぎたら、『モトノモクアミ』などということにならないようにしなければいけません。

 

一番大事なことは、食べ過ぎないということ! 研修の時は誰でもできます。家ではなかなか難しいことだとは思いますが、それでも腹をくくり、これからが本番だと思って続けて下さい。 家に帰ってからどこまで続けることができるか、できれば一生の目標にし、習慣にしていただきたいと思います。

 

肉や卵をお腹いっぱい食べていると、便の色が段々黒みをおびてきます。一番いい便の色は黄色です。赤ちゃんが、お母さんのオッパイを飲んでいる時の便は黄色です。黄色い便は、pH(ペーハー) (水素イオン濃度) 4.5~5.5くらいの酸性で、ビフィズス菌(善玉菌)は、90%くらいいます。

 

皆さんも、赤ちゃんと同じように、黄色い便が出るようにしないといけません。その時は免疫力も上がっています。

ところが、肉や卵などをたくさん食べるようになってくると、段々と茶褐色になってきます。その時は、 pH5.5~6になっています。 ビフィズス菌は、減ってしまって20%になります。逆に、ウェルシュ菌(悪玉菌)が増えてきます。 ウェルシュ菌が増えてくるということは老化です。

 

10歳くらいになってくると、これが非常に増えていきます。そうすると便のニオイが臭くなっています。若い方でも、臭い便が出ているという場合は、ウェルシュ菌が増えてきたということです。

 

肉も魚も食べないでいると、ウェルシュ菌が減少し、ビフィズス菌が増えていくので、ニオイが段々よくなっていきます。赤ちゃんの頃というのは、すっぱい匂いはしますが、臭いニオイはしません。

ウェルシュ菌が増えてきた時のニオイは、もうたまらないくらい臭いニオイです。 研修中食べているような野菜中心の食事(玄米菜食)を続けていると、ニオイが段々消えていきます。

 

【和歌山県のSさんの例】

膵臓炎で入退院を繰り返していたけれど、結局治らなかったということで当院へ来られました。半年くらい入院しておられ、その間にすっかり健康を取り戻されました。

 

その方が退院する時、「先生!僕の便がニオわなくなってきました」と言うので、「入院する前はどうでしたか?」と尋ねると、「スカンクというあだ名がつくくらい臭かったです。車に乗っている時、僕がオナラをすると、他の人たちが車から降りるくらいだったんです。」と言っていました。(笑)

 

玄米菜食を、ずーっと続けていると、ニオイがなくなっていきます。 茶褐色から、更に悪くなっていくと、黒褐色になっていきます。この場合はphがアルカリに傾いていきます。 便がアルカリに傾くというのは悪いことです。黒褐色は、高齢者の便の状態です。高齢になってくるほど便が黒くなっていきます。 ビフィズス菌は、10%くらいに減少します。逆にウェルシュ菌は、激増します。そして免疫力は落ちていきます。こんな色の便が出てはいけません。そうならないためには、なるべく肉類は食べないことです。

 

肉類を食べると、他にバクテロイデス、カンジダ、 ブドウ状球菌などの菌も増えます。そうなると、アトピーになりやすくなるなど、お腹の中がかなり腐敗発酵してしまいます。そうならないために、いつもお腹がすいた状態にしておき、肉類、甘いもの、特に牛乳の入ったものを、あまり食べないことです。

 

クッキー、ケーキ、チョコレート、パンなどを食べていると、悪玉菌が増えます。カルシウムの補給のために牛乳を飲むというのは、過去のお話です。特に日本人は、20歳を過ぎると、分解酵素がなくなるため、乳を吸収できなくなります。 また尿からのカルシウム排泄も増えます。つまり、いくら飲んでも骨は丈夫にならないということです。

 

いつも黄色い便が出るようにしておくことです。結局は食べ物が大きく影響します。鶏肉のインフルエンザなども、問題になっていることですし、これを機会に、鶏の肉とも縁を切った方がいいでしょう。

 

以上が甲田先生のお話ですが、中村天風師も肉食を避けよ、と次のようなお話をされています。

掲載されているのは以下の書籍です。

 

 

 

 

私はねえ、インドで、どういう食い物が本当にいいか、この体で試してみようと思ってね、牛や豚ばかりをひと月食べてみたんだ、ほかは何にも食わないで。そうしたらね、もう二十日過ぎからフラフラフラフラして、何だか知らねえが、世間のやつがみんな動いてるように見える。こりゃいけねえと思ってね、血圧測ってみたところが百八十になってるんで、急いでやめちゃった。

 

それで今度は、果物ばっかり、またひと月食べてみた。極端にやるんですから、私は。そうしたら、毎日毎日、もう何ともいえないさわやかな気持ちになる。それから次に、魚ばかり食ってみた。魚もね、赤身の魚を十五日食べてみたが、これもいけないんです。 夜、よく寝られなくなっちゃった。寝たかと思うと、夜中、ヒョイと目が覚める。覚めたら、もう明け方までなかなか寝られないというような、妙な体になっちまった。そんな経験、いままで一遍もなかった。

 

それから今度は、白身の魚を食べてみた。白身の魚は、反射の中毒は少ないんだ。干物だというと、タンパク過剰に陥るおそれがない。いま私は、毎日毎日、ほうぼうの食い物屋に連れていかれます。私をごちそうしようがために連れていくんでしょうけれども、それは全体の目的の三割ぐらいなんだ。

 

あとの七割は、そこで一緒にいろんな話をして、時間を過ごそうというのが目的。私も、そりゃもう承知の上で、喜んでおつき合いしますが、しかし、その場合、どんな金のかかった食い物でも、かりそめにも四つ足の動物である場合は食べません。

「こんなもの食えるか」と、怒りもしません。ただ食べないでいるだけなんです。うそだと思ったら、連れていってごらん、食べないから。とにかく、いま言ったように、肉食と菜食と、いずれが一体全体、人間の体に本当に効果ある現象をもたらすかということを、この身をもって体験したんだもの、学問的にじゃないもん。

 

ある女性の栄養学者で、アメリカのハーバード大学に呼ばれて、向こうに長くいて、死んじゃった人がいる。その人は、「ねぇ、 天風先生、先生は体験、体験とおっしゃるけれども、われわれ栄養学の上からいくというと、どうしても肉食こそ、生命維持の上に必要だと心得てます」と言って、さかんに肉を食ってるうちに、五十七歳で脳溢血で死んじまいやがった。そりゃ死にますよ、血圧をグングングングン高くして、血管の中にタンパク質の副産物であ尿酸を沈殿させちゃってるんですもん。

 

さて、諸君、大方わかったろうけれども、まだわからない、けげんな顔して私の顔を見てる人もあるから、それじゃあひとつ、あなた方が肉を食う動物か、肉を食わざる動物かということを、動物学上から判断しよう。この現象世界に脊椎動物として存在する生き物は、食い物の上からおよそ四通りに分けられています。 虫は別ですよ。

 

脊椎動物は、肉食動物と草食動物と果食動物と混合食動物と、この四通りがある。諸君は、このいずれの部類に属する動物なりやというのを考えよう。そこで、これから言うような体を持ってる人は、さかんに肉を食っていいんですよ。

すなわち、どんな闇夜でも、目の見える人。裸になっておしりに手をやったら、しっぽのある人・・・あったら、お嬢さん方、隠しとくんだよ。

 

また、口をあけてみたら、扉が上下に二本ずつある人、歯医者に行かなくてもすぐわかる大根おろしのようにザラザラしてる人。

水を飲むとき、 吸わないで、しゃくって飲む人。 大便をチョコチョコ、チョコチョコする人。どんなに暑くっても、汗かかない人。これらの人は、もう血の出るような生肉を食ってもあたりません、肉食動物なんだ。そういう人がいたら、動物園に行っておくれ。

 

闇の夜に見えなくて、水を飲むのに吸って飲んで、暑けりゃ暑いで汗かいて、キッスした舌が大根おろしのようでないなら、人間だ。「おまえの舌で、けがした」と言ったら、これはおっかねえぜ。家へ帰ってとっくり、いま言った条件が備わってるか、備わってないか考えなさい。いやさ、厳格な意味から言ったら、人間は第三番目の果物を食う動物なんだ、果食動物なんだ。だから、ひどい病にかかったとき、果物だけ食ってると治っちまうんだ。

 

癌なんかにかかってる人間に、果物ばっかり食わせて、十年ももたせた患者がいるんですぜ。東京の九段靖国神社のわきに平安堂という大きな筆屋さんがある。癌でも一番恐ろしい癌にかかったのが、いまから十三年前、舌の根にできる。 これはもうどうすることもできない。切ったらすぐ死んじまう。手術できないんです、舌ですから。

 

平安堂さんは、私の言うことをとってもよく聞く人でね、果物ばっかり、どんな場合でも果物だけで通した。宴会に来ても、小さなバッグの中からメロンを出したり、リンゴを出したり、バナナを出して食べる。 それで一昨年まで、ちょうど十年生きましたよ。 医者がびっくりしていた。息子が医学博士で、秀樹さんといって、あの平安堂のすぐ隣りに病院を構えてる。 両方とも私が看板書いてる。看板を見れば、「あ、天風さんの字だ」ということがすぐわかります。

 

その息子の秀樹博士も、「不思議ですなぁ、先生のお力のおかげだろう」と。むろん、それもあるだろうが、同時に、食い物によって血液がすっかりきれいになっちゃったからだ。

 

人間が果物を食う動物だということを、私が発見したのはインドでですが、淵源遠く訪ねれば、人類がこの世に始まった当初は、果物ばかりで生きてた証拠がある。その時分には、コウモリみたいに木の枝にぶら下がっていた。もっとも、地球の初めっからのことは知りませんけどもね。とにかく、人類の祖先(猿人)は木にぶらさがっていて、木の果物だけを食べていたという形跡がある。

 

そして、四百万年前に、地上におり立ち二つの足で歩くようになった。もっとも、これは学者が勝手に言うんで、本人が言ってんじゃないんですから、わかりませんけどもね。それからだんだんだんだん、魚を採ったり、けだものを殺したり、同時に、砂糖をつくったり、醤油をつくったり、物を煮たり焼いたりすることを覚えた。そして現在かくあるごとく、間違った食い物によって、本当をいうと百歳前で死ぬべきじゃないのに、百前で死んでるやつばかりが通例になったという不思議な現象が生じてきちゃったわけだ。

 

「あなた方も、果物食べなさい」と言いたいけれども、これはただね、この日本では、金がかかってしょうがないんだよ。だから、でき得るだけ動物性のタンパク質を食わないようにしたほうがいい。そこで、いまここに、植物食と肉食の標準の割合を書いときます。

 

おおむね、植物食七に対し、肉食二の割合が理想です。 七対三。 ただ、若い人と年寄りでは、 同じ割合じゃない。まず、四十歳までは五対五でよろしい、厳粛にに守らなきゃだめよ。それから、四十歳以後、六十歳までは七対三、植物食七割に対して肉食三割。七十越したら、 八十歳までが八対二。八十歳越したら、十対ゼロにしたほうがいいんです。やむを得なかったら、 九対一が限度ですけれども。

 

肉食動物は、よろしいか、プトマイントキシンという肉の中毒を防ぐ自然分泌物が肝臓にあるけれども、人間にはないんだ。おまけに、あなた方は、どんな肉でも、 第三期の腐敗期に入ってるのを食ってるということを忘れちゃだめだぜ。「冗談言っちゃいけませんよ、先生。 まるで我々を乞食か何かのように思ってるけども、出入りの肉屋から、そりゃもう新しい肉を買って食ってます」・・・うそつけ。新しい肉というのは生きてる肉だ。どんな人だって、生きてる肉食えるか。生きた牛肉を食おうとしたら、角でつつかれるぜ。

 

殺すと、血液の循環がとまる。同時に、細胞というものの生活がとまる。 とまるというのは、腐敗期に入る第一階段だろう。いままで生きてたのが、血液の循環がピタッととまっちまえば、細胞は、それから生活する力がないから、死んだという状態になるじゃねえか。血液の循環がとまって、息がとまって、生きてるやつあるか。それを第一期の腐敗期という。

 

そのうちに、血液が循環しなくなるために、細胞それ自身がみるみるうちに自分でもってギューッと凝結状態に入る。それを硬直期といいますが、 このときが第二腐敗期だ。それは食えません、かたくって。一番食いごろなのは、細胞の原義的分解というものが始まったとき、「食いごろだよ」と言って食うじゃねえか。それが、第二期の腐敗期だ。

 

さなきだに、動物は生きてる間から、その体の中には毒素があるんですぜ。あなた方にもあるんだぜ。 「あら、いやだ、私、毒素なんかないわ」と思ったら大違い。あのねえ、我々のこの体をつくってる細胞というのは、普通の生物は雌と雄との共同作業によって、自分と同じようなものをつくりますが、再生系細胞である体細胞は、生きるだけ生きて、もう生きられなくなると、生きられない部分だけ取れちまう。これを細胞の再生作用という。そうすると、とれた細胞は、体の中からすぐ出ませんもん。とれた、すぐ出ちゃった、というんならいいけども、体の中にたまる。 これが毒素になる。

 

これは、どんな動物にでも存在してる現象なんだ。 人間にもあるんだ。ある上に、今度は第三期の腐敗に入って、その毒素がうんとあるやつを、滋養だ、栄養だって食べるのは、一体どういう了見だ。いい結果がくるはずないじゃないか。なかには、「だけども、 あれだぜ、天風さんはああ言うけれども、牛肉や豚肉食うてえと、疲れてるときなんか、カーッと活気がつくようになるぜ」と・・・それはね、プトマインの中毒なんだ。このいわゆる第三期の腐敗期に入った細胞のしかばねの中にある毒素の、ね、反射中毒でカーッとなるんだ。

 

それを活気が出たと思うんですから、アホか。最初にも申しあげたとおり、私は牛肉屋や鶏屋にかたきがあるわけじゃないんですから、その人たちの営業を妨害するつもりで言ってんじゃない。 縁あって会員になられた以上は、長生きをさせたいもん。だから、この講演を聞いて、「あっ」と思ったら、もう絶対にきょうから肉食の制限を実行しなさいよ。 いま教えた数字以下ならいくらでもいいんだよ。

 

植物食のほうの数字が、以下じゃいけない。植物食が多いのは、いくら多くなってもいいけども肉食のほうは、できるだけ少ないほうがいいんだ。だまされても、もともとだから、とにかく、「それじゃあよし、ことしいっぱい、どんなことがあっても牛肉も豚肉も食わねえぞ。 それでもって体が悪くなったら」・・・そのときは、私が責任を負おう。

(中略)

前回の食物に対する補足的注意であります。あなた方は、既にこういうことを聞かれた、「丈夫で長生きしたいと思うんなら、どんな場合があっても、タンパク質を植物性のものから採り入れて、動物性のものからは、あとう限り採り入れないようにしろ」と。というのは、動物性のタンパク質は、ちょいと考えると、いかにも消化しやすいようにみえるが、消化にともなう副産物たる尿酸が血をニカワのように濃くして、そして結果において老衰を早めて、長生きのできないような体をつくるおそれがある。これが、一番おっかない。

 

もう一つは、動物性のタンパク質には、動物それ自身の細胞の中に存在するプトマイントキシンという、獣には必要な酵素でも、人間には不要な毒素が入っている。それを、養生だという名目にとらわれて体の中に入れてると、どうしてもそれが、細胞の生活能力に直接的によくない結果を及ぼすから、当然、長生きはできない。

 

これからだんだん寒くなりますけれども、よく風邪をひく人があります。動物性のタンパク質を取り入れてる人は、風邪ひきやすいんであります。それはなぜかというと、弱アルカリ性でなきゃならない血液の中に、酸がまざってくるんです、尿酸という酸です。そうすると、細胞の病的刺激に対する抵抗力が非常に弱くなるために、どんなに冷水摩擦をしていようと、また、どんなに薄着の習慣をつけていても、結局、皮膚の持つ温熱の調節器官が、思いどおりに積極的に強くなってくれないのであります。

 

というような事柄だけを考えてみても、このまえの講演を参考として聞いたんでなかったならば、動物性のタンパク質を体に多く取り入れてはいけないということを、もう既に実行しているに違いないと思う・・・・・(後略)

 

以上が天風師の肉食の戒めのお話です。

最後に場合によっては肉食を勧める甲田先生の師、西勝造先生のお話を取り上げます。

先生の「二食主義健康法」よりの抜粋です。

 

朝食廃止の効果

家庭のなかに、朝食を食べなければ衰弱するという精神が多ければ、やはりそのほうに負けるから、周囲の関係で、家族の者がすべて(食べたほうが良い)よいと信ずる者が多かったならば、実行することである。

 

それからやむをえなければ、生玄米と生野菜食をするには朝だろうと昼だろうと、夜中だろうと場合によってはいっこう差支えない。しかしわれわれはいつもそれは望めない。そこで普通煮物を食べる。また種々の菌も付着しているから、煮た物がよい場合もある。それから、歯の悪い人にとっては、煮た物のほうが消化上胃腸によい場合がある。だから必ずしも生ばかりよいというわけに行かない場合がある。

 

またいつも申し上げるとおり、パンでもそのまま召し上がれば蓚酸はできないが、焦がして食べると体内に酸がよけいできる。だから焦げた物を食べる場合は、上着を脱いで、皮膚呼吸を整んにすればよろしいことがわかる。夕食に野菜をたくさん食べると、夜中に尿が近くなるから、尿の近いかたは昼飯に野菜を食べ、夕飯にはあまり食べないほうがよい。

 

休養中は肉食し、大活動のときは野菜食

それから活動するときは野菜食がよい。ある知人のお婆さんに当たるかたは、101歳のときビフテキが食べたいという。私は、肉食大いによろしい。年を取ったら、肉食をしなければならぬところ申し上げた。そうしたところが、喜んで食べられた。ところが出入りの医者のかたが「とんでもない、年をとったら野菜でなければいかん」 といって、それからは監視して食べさせない。すると急に老衰されて、103歳で亡くなられた。あれは寄ってたかって、お婆さんを殺したと私は信じて疑わない。

 

これは常に申し上げるとおり、筋肉は活動力を失うほど、アルカリ性に傾くから、 酸性の肉食をしなければならぬのである。北極のエスキモー人は、寝てばかりいるからラッコや、オットセイの肉や、魚ばかり食って差支えない。アルカリ性の体質ですから、 酸性の物を食べることが当然である。アフリカのように、始終暑い所で肉類がないような所では、野菜ばかり食べますから、始終踊ってる。始終筋肉を動かす事によって、体液を酸性となし、それでアルカリを中和させて生きて行く。

 

だから若くて活動する間は、なるべく野菜をやる。 小学校の運動会なんかのときはお弁当に常に野菜の料理をたくさんやる。

そして日曜とか雨で外にでられず、じっとしているときにはなるべく食する。その肉も、必ずしも牛豚肉を召し上がれとは申さない。鰯(いわし)とか(あじ)の開きとか、目刺しのような魚肉で結構である。

 

以上肉食は控えたほうが良い、というのが今日お伝えしたいことですが、時折耳にする「90歳の老婆がステーキを平らげて元気で暮らしている」という話にも根拠があるということです。

また天風師の「年代別肉食、菜食の比率の目安」も参考にしてください。今日の記事がお役に立てば幸いです。