ラナ・デル・レイ(Lana Del Rey/出生名:Elizabeth Woolridge Grant/1985年6月21日~)は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター。

 

 

 

1985年6月21日、エリザベス・ウールリッジ・グラントが生まれる。アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク・シティ(New York City)出身。その後、同州北東部エセックス郡の山中にある村レークプラシッド(Lake Placid)で育つ。

 

15歳の時、コネティカット州の寄宿学校「ケント高校」に預けられた。この時の環境を「外側は整ってるけれど、内側は滅茶苦茶だった」と語っており、かなり辛い日々を送っていたことが後に明らかとなっている。

 

高校卒業後、ニューヨーク州立大学(State University of New York/略称:SUNY)に合格していたが入学せず、パートタイムのウェイトレスとして1年間勤務。

 

その後、同州ブロンクス区にあるイエズス会系の名門私立フォーダム大学(Fordham University)に入学し、哲学を専攻する。

この頃から音楽活動を本格的に行うようになる。

 

 

2008年10月21日、自身初の公式音源EP『Kill Kill』をリリース。この時は現在のアーティスト名ではなく、「リジー・グラント」(Lizzy Grant)名義で発表している。

 


2010年1月4日、インディーズ・アルバム『Lana Del Ray A.K.A. Lizzy Grant』をリリース。

 

 

2011年、自主製作のMV“ヴィデオ・ゲーム”、“ブルー・ジーンズ”をYouTubeに投稿。“ヴィデオ・ゲーム”はインターネット上で特に大きな反響を呼ぶ。

6月、ストレンジャー・レコードと契約。

10月7日、初のオフィシャル・シングル“ヴィデオ・ゲーム”(Video Games)を「ラナ・デル・レイ」(Lana Del Rey)名義で発売。『ビルボード』誌の総合シングル・チャート「Billboard Hot 100」(以下「全米」)91位・全英9位ながら、全米レコード協会(RIAA)3×プラチナ・英国レコード協会(BPI)2×プラチナを獲得。

 

ステージ・ネームの所以について本人は「響きが美しいから」としており、「女優のラナ・ターナーとフォード・モーターの車種フォード・デル・レイから取った」とされるインターネット上の説についてはラナ本人が否定している。

同年、新作アルバム発売のためにインタースコープ・レコーズとポリドールと契約。

 

 

2012年1月10日、EP『Lana Del Rey』をデジタル配信でリリース。米音楽誌『ビルボード』の総合アルバム・チャート「Billboard 200」(以下「全米」)初登場20位。
1月27日、トリップホップの独自解釈を加えた2ndアルバム『ボーン・トゥ・ダイ』(Born to Die)を全世界でリリース、11の国のチャートで1位に達し、RIAA 5×プラチナ・BPI 5×プラチナを獲得。英国の音楽メディア『NME』で2010年代のベストアルバム10位にランクインするなど批評的にも高い評価を得た。本作収録のシングル“サマータイム・サッドネス”(Summertime Sadness)は全米6位・全英4位に達し、米国での自身最高位を記録、RIAA8×プラチナ・BPI4×プラチナを獲得している。ここからの他のシングルは、表題曲"ボーン・トゥ・ダイ"が全米34位・全英9位・RIAA3×プラチナ・BPIプラチナ、"Blue Jeans"が全米16位・全英32位、RIAA2×プラチナ・BPIゴールド、"National Anthem"が全英92位・RIAAプラチナ・BPIシルバーを記録。

 

 

 

 

3月8日に渋谷の「SHIBUYA DUO MUSIC EXCHANGE」で予定されていたプレミア・ショーケース・ライヴが急遽中止。開催者側は理由として「急激な世界的ヒットにより、アーティストへの需要がかつてないほど高いものになったため」と発表した。
5月28日に渋谷の「SHIBUYA DUO MUSIC EXCHANGE」で予定されていたプレミア・ショーケース・ライヴも急遽中止となった。
11月12日、3rdEP『パラダイス』(Paradise)を発売、第56回グラミー賞「ベスト・ポップ・ヴォーカル・アルバム」にノミネートされ、2012 MTV Europe Music Awardsで最優秀オルタナティブ賞を受賞。また、ブリット・アワードで同年インターナショナル・ブレイクスルー・アーティスト賞、2013年にインターナショナル女性アーティスト賞を受賞した。

 

 


2014年6月13日、3rdアルバム『ウルトラ・ヴァイオレンス』(Ultraviolence)を発表。米英をはじめ12の国でチャート1位を記録、RIAAやBPIをはじめ各国でプラチナ・ディスクを獲得した。ザ・ブラック・キーズ (The Black Keys)のダン・オーバックと制作した本作はブルージーなギター・ロックがフィーチャーされ、前作までよりプログラミングの比重を抑えたソフト・ロック風のサウンドになっている。ここからは、"West Coast"が全米17位・全英21位・RIAA2×プラチナ、BPIゴールド、 "Shades of Cool"が全米79位・全英144位・RIAAゴールド、 "Ultraviolence"が全米70位・全英105位・RIAAプラチナ・BPIシルバー、"Brooklyn Baby"が全英86位・RIAAプラチナ・BPIゴールドを獲得した。

 

 


2015年5月、新作アルバムのリリースに先立ち、コートニー・ラブ、グライムスらをオープニング・アクトに迎えたツアー「The Endless Summer Tour」を開催した。

9月18日、4thアルバム『ハネムーン』(Honeymoon)を発表、全米2位・全英7位・RIAAゴールド・BPIゴールドを獲得した。こここからは、"High by the Beach"が全米51位・全英60位・RIAAプラチナ・BPIシルバーになった。

 

 


2016年にはザ・ウィークエンド(the Weeknd)のアルバム『スター・ボーイ』(Starboy)に参加、“パーティー・モンスター”(Party Monster)でバッキング・ヴォーカル、“スターガール・インタールード”でメイン・ヴォーカルを務めた。ザ・ウィークエンドと共同作曲した“パーティーモンスター”はシングル・カットされ、全米20位のヒットになった。

 


2017年7月21日、アルバム『ラスト・フォー・ライフ』(Lust for Life)を発表。自身2度目となるアルバム全米1位、全英1位も記録、RIAAゴールド・BPIゴールドを獲得した。それまでのアルバムとは異なりザ・ウィークエンドやショーン・レノン、スティーヴィー・ニックス、エイサップ・ロッキー、プレイボーイ・カーティといった多くのゲスト陣を迎え、トラップミュージックの要素も加えた実験的な作品となった。本作は第60回グラミー賞でベスト・ポップ・ヴォーカルアルバムにノミネートされた。ここからのシングルは、"Love"が全米44位・全英41位・RIAAプラチナ・BPIシルバー、ウィークエンドをフィーチャーしたタイトル・トラック"Lust for Life"が全米64位・全英38位・RIAAプラチナ・BPIシルバー、ASAP Rocky and Playboi Cartiをフィーチャーした "Summer Bummer"が全英81位・RIAAゴールドを獲得した。

 

 

 


2019年8月30日、6thアルバム『ノーマン・ファッキング・ロックウェル!』(Norman Fucking Rockwell!)をリリース、全米3位・全英1位・RIAAプラチナ・BPIプラチナを獲得した。ジャック・アントノフをプロデューサーに迎え、70年代ロックを軸に、サイケデリックポップ、トリップホップなどの要素を加えたサウンドになった。同作はレビュー収集サイトMetacriticで28のレビューの加重平均値で100点中87点を獲得するなど高い評価を受け、第62回グラミー賞でアルバムオブザイヤーにノミネートされ、また、タイトル曲“ノーマン・ファッキング・ロックウェル!”がソングオブザイヤーにノミネートされた。ここからは、"Mariners Apartment Complex"が全英79位・RIAAゴールド・BPIシルバー、"Hope Is a Dangerous Thing for a Woman Like Me to Have – but I Have It"が全英99位、 "Doin' Time"が全米59位・全英42位・RIAAプラチナ・BPIゴールドを獲得した。

 

 

 

9月、2019年の映画『チャーリーズエンジェル』のサウンドトラック収録曲として、アリアナ・グランデ、マイリー・サイラスとのコラボレーション曲“ドント・コール・ミー・エンジェル”をリリース。

 


2021年3月19日、7thアルバム『ケムトレイルズ・オーヴァー・ザ・カントリー・クラブ』(Chemtrails over the Country Club)をリリース、全米2位・全英1位をマークした。前作同様ジャック・アントノフをプロデューサーに迎えた同作ではフォークやアメリカーナにインスピレーションを受けた作風になっている。ここからのシングルは、"Let Me Love You like a Woman"が全英87位、タイトル曲"Chemtrails over the Country Club"が全英58位・BPIシルバー、"White Dress"が全英51位、"Tulsa Jesus Freak"が全英81位をマークした。

 

 

10月22日、この年2枚目のアルバム・リリースとなる8thアルバム『ブルー・バニスターズ』(Blue Banisters)を発表、全米8位・全英2位をマークした。前作のアメリカーナ路線の延長線上にある作風で、大半がダウンテンポのピアノバラードの作品となった。レビュー収集サイト『Metacritic』で21のレビューに基づく加重平均値で100点中80点の高評価を獲得している。ここからは、"Dealer"が米ロック・チャート19位・全英87位・RIAAゴールドを獲得した。

 

 

2022年、テイラー・スイフトのアルバム『Midnights』に参加し、シングル"Snow on the Beach"でテイラーと共演、全米4位・全英4位・BPIシルバーを獲得した。

 

 

2023年3月24日、9thアルバム『Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd』をPolydor, Interscopeからリリース、全米3位・全英1位をマーク。ここからは、"Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd"が全英98位、"A&W"が全英41位、Jon Batisteをフィーチャーした"Candy Necklace"が全英68位をマークした。

 

 

5月19日、シングル"Say Yes to Heaven"をリリース、全米54位・全英9位・RIAAゴールド・BPIシルバーを獲得した。

 

 

2023年9月、アルバム『Lasso』をリリース予定。

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「ラナ・デル・レイ」「Lana Del Rey」

 

 

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