エド・シーラン(Ed Sheeran, MBE/出生名:Edward Christopher Sheeran/1991年2月17日~)は、英国のシンガーソングライター。

 

 

 

1991年2月17日、エドワード・クリストファー・シーランは、英国イングランドのウェストヨークシャー・ハリファクス(Halifax, West Yorkshire)にて、アイルランド人とイングランド人の両親の元に生まれる。エドの家族は芸術一家として知られており、父はアート・キュレーター(美術講師)、母は自身のグッズ制作を行うジュエリー・デザイナー。2歳上の兄マシューは後に作曲家となり活躍する。

 

生後まもなくシーランは、家族とともにイングランド東部サフォーク州フラムリンガムに引っ越した。

 

幼少の頃から、シーランはギターを習い始めた。

 

11歳の時、作曲を始める。

この頃、チェリー・シーボーンと同級生として初めて出会う。

 

16歳の時、ロンドンに移住しスタジオや路上でライヴ活動を行った。だが、高額な家賃を払えず、知人の家や路上で寝泊まりする生活を送った。

 

 

2010年、2月7日、EP『Loose Change』をリリース、全英90位をマークした。

 

 

 

2011年1月9日、当時気に入ったグライム系アーティストをフィーチャーした8曲入りEP『No.5 Collaborations Project』を自主制作、全英46位ででUKシーンに登場。

 

同年、アサイラム・レコードと契約。

9月9日、1stアルバム『+(プラス)』でレコード・デビュー。全英アルバム・チャート首位を獲得、米音楽誌『ビルボード』総合アルバム・チャート「Billboard Hot 100」(以下「全米」)5位をマークした。

 

ここからのシングルは、"The A Team"が全英3位・全米16位、"You Need Me, I Don't Need You"が全英4位、"Lego House"が全英5位・全米42位、"Drunk"が全英9位、"Give Me Love"が全英18位をマークした。

 

 

 

 

 


2013年、映画『ホビット 竜に奪われた王国』のエンド・クレジットに書き下ろし曲 “I See Fire”が使用され、同曲は全英13位になった。


2014年6月23日、2ndアルバム『x (マルティプライ)』は、ファレル・ウィリアムスやリック・ルービンらをプロデューサーに迎えて制作された。全英・全米ともに初登場1位を獲得、英国ではBPIからプラチナ・ディスクに認定された。

 

ここからのシングルは、"Sing"が全英1位・13位、"Don't"が全英8位・全米9位、 "Thinking Out Loud"が全英1位・全米2位、Rudimentalと共演した"Bloodstream"が全英2位、"Photograph"が全英15位・全米10位を記録した。

 

 

 

 

 


2015年、イギリスの大学ユニバーシティ・キャンパス・サフォーク (UCS) から名誉博士号を授与される。

この頃、同級生だった会計士のチェリー・シーボーンと同窓会で再会を果たし、交際に発展する。


2017年3月3日、3rdアルバム『÷ (ディバイド) 』は、友人のスノウ・パトロールのJohn McDaidらによるプロデュースのもと制作。音楽サイトで「最も再生されたアルバム」としてロングセールスを記録し、全英1位・全米1位をはじめ世界各国のアルバム・チャートでトップの座を掴んだ。

 

リード・シングル“シェイプ・オブ・ユー”(Shape of You)はシングル、デジタルシングルセールスが2600万枚を超え、Spotify史上最もストリームされた楽曲となった他、ストリーミング数等と合わせ、計3つのギネス世界記録を獲得した。これ以外には、"Castle on the Hill"が全英2位・全米6位、"Galway Girl"が全英2位・全米53位、“Perfect”も全英1位・全米1位、"Happier"が全英6位・全米59位を獲得。

 

 

 

 

12月7日、大英帝国勲章MBE (Member of the Order of the British Empire) 第5位を受章し、この日バッキンガム宮殿で行われた受勲式に出席したエドは、チャールズ3世(当時皇太子)より勲章を受け取った。

12月15日、エミネムの"River"にフィーチャーされ、全英1位・全米11位を記録した。

 

2017~2019年に行われた「÷ Tour」は総計7億3670万ドルの興行収益、総動員数815万684人の規模となり、「史上最も成功したコンサートツアー」として、U2が保有していたワールド・レコードを破り歴代1位となった。



2018年、チェリー・シーボーンとの婚約を発表。


2019年、世界中で3,800万枚以上のアルバムと1億枚のシングルをこの時点までに売り上げたと公表され、「世界で最も売れ行きの良いアーティスト」の1人として取り上げられた。

4月3日~5月3日、全10回のアジアツアーを実施、ツアーにはエドと交友の深い日本のロックバンド「ONE OK ROCK」が同行し、オープニング・アクトを務めた。

同年、ロンドンのナショナル・ユース・シアターの卒業生である彼は、英米合作映画『イエスタデイ』(Yesterday)に本人役として出演している。
7月12日、4thアルバム『No.6 コラボレーションズ・プロジェクト』(No.6 Collaborations Project)をリリース、全英1位・全米1位をマークした。

 

このアルバムからは、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)と共演した"I Don't Care"が全英1位・全米2位、Chance the RapperとPnB Rockをフィーチャーした "Cross Me"が全英4位・全米25位、Khalidをフィーチャーした"Beautiful People"が全英1位・全米13位、Chris StapletonとBruno Marsと共演した"Blow"が全米60位、YEBBAをフィーチャーした"Best Part of Me"が全米99位、Travis Scottと共演した"Antisocial"が全米37位、Camila CabelloとCardi Bをフィーチャーした "South of the Border"が全英4位・全米49位、そしてStormzyをフィーチャーした“Take Me Back to London"が全英1位を獲得した。

 

 

 

 

 

 

 

 

12月、英国のチャート集計会社「オフィシャル・チャート・カンパニー」は、2010年代の全英アルバム・チャートとシングル・チャートで、合わせて最も成功を収めたアーティスト・オブ・ザ・デイにシーランを選出した。

 


2020年9月、チェリー・シーボーンとの間に、ライラ・アンタークティカ・シーボーン・シーラン(Lyra Antarctica Seaborn Sheeran)が生まれたことを、自身のInstagramで発表。

12月21日、ファンへのクリスマス・プレゼントとして“アフターグロー”(Afterglow)をリリース、全英2位・全米29位をマークした。

 


2021年5月、BBCラジオ1『ビッグ・ウィークエンド』に出演。

10月29日、5thアルバム『=(イコールズ)』をリリース、全英1位・全米1位。

 

ここからは、"Bad Habits"が全英1位・全米2位、"Shivers"が全英1位・全米4位、 "Overpass Graffiti"が全英4位・全米41位、エルトン・ジョン(Elton John)と共演した"Merry Christmas"が全英1位・全米42位、Fireboy DMLと共演した"Peru"が全英2位・全米53位、ソロとテイラー・スイフトとの共演バージョンがある"The Joker and the Queen"が全英2位・全米21位、ソロとLil Babyをフィーチャーしたバージョンがある"2step"が全英9位・全米48位になった。をマークした。

 

 

 

 

 

 

 


2022年、アイルランドのダブリンで始まった「+-=÷× Tour」(Mathematics Tourと発音)は、彼の4度目のコンサートツアーであり、2024年9月8日にキプロスのラルナカで終了する予定となっている。このツアーは、5thスタジオ・アルバム(2021年)と6thスタジオ・アルバム(2023年)を引っさげてのものだ。

同年4月現在、シーランはSpotifyで最もフォローされているアーティストである。




2023年5月5日、待望の6thアルバム『-(サブトラクト)』をリリース、全英1位・全米2位。本作は、テイラー・スイフトの助言を受け、インディー・ロックバンド「ザ・ナショナル」(The National)のアーロン・デスナー(Aaron Dessner)と共作をし、彼が全曲プロデュースを手掛けた。また、本アルバムはビジュアル・アルバムとしてもリリースされ、残りの12曲のビデオはアルバムの発売日に初公開された。『-』は、シーランの前作『=』に続くもので、数学をテーマにした最後のアルバムとなった。アルバムは第66回グラミー賞で最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞にノミネートされた。

 

このアルバムからは、"Eyes Closed" が全英1位・全米19位、"Boat"が全英15位、ソロまたはLuke Combsをフィーチャーした"Life Goes On"が全英29位・全米66位を記録した。

 

 

 

9月29日、2023年第二弾プロジェクトである7thアルバム『オータム・ヴァリエーションズ』(Autumn Variations)を、自身のレコードレーベル「ジンジャーブレッド・マン・レコード」からリリース、全英1位・全米4位をマークした。

 

本アルバムに収録されている楽曲は、双子の弟ブライスとともにデスナーがプロデュースした “Spring”を除き、全てアーロン・デスナーによる単独プロデュースで、"American Town"が全英27位になった。

 

 

なお、本アルバムは、彼が著作権を所有する初のスタジオ・アルバムでもある。


シーランは世界中で1億5,000万枚以上のレコードを売り上げ、世界で最も売れている音楽アーティストの一人となった。アメリカでは1億100万枚のRIAA認定ユニットを持ち、彼のアルバム2枚はUKチャート史上最も売れたアルバムのリストに入っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「エド・シーラン」「Ed Sheeran」

 

 

 

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