娘とじゃんけんをして私が勝ってしまいますと,もう一回やりなおして勝たしてあげたくなります.

 

便潜血検査で陽性が出た場合,「うーん.もう一回!」という方がたまにいらっしゃいます.

もう一回やりなおして陰性を出してあげることができれば私もうれしいのですが...

 

便潜血反応陽性がでてから,いつまでに大腸カメラを受けたほうが良いかという面白い研究結果が今月号のClinical Gastroenterology and Hepatology誌(2019; 17: 1332-1340)に報告されています.

 

それによりますと,便潜血陽性が判明してから半年以上経過してから大腸カメラを受けた方は,明らかに大腸がんの発見が増えていたそうです.

 

じゃんけんをやりなおしている場合ではありませんよ!!

 

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クリニックのホープページ(https://inotaku-clinic.jp/)がリニューアルしたので今後はブログもクリニックのホームページ上で更新していく予定です.

クリニックのホームページの院長ブログをご確認頂ければ幸いです.

 

「あじさいは六月の花よ.」と娘に教えて頂きました.

 

過ごしやすい季節になってきましたね.

 

しかしこの時期,普段はいたって健康,快食,快便で元気なのですが,急に腹痛,激しい水様性下痢,発熱などを自覚したといってクリニックに受診になられる方にしばしば遭遇します.

 

なんとなく,あれかなあ~と思いながらエコーをあてると,案の定,回盲部周囲のリンパ節が腫れています.

 

(患者様)「昨日の夜の食べ物が悪かったんでしょうかあ~~」

(私)「2-3日前にトリを食べませんでしたか」

(患)「どうしてわかるんですか!?3日前の夜に鳥の生の料理をたべました.」

 

そうですね.カンピロバクター腸炎です.

 

カンピロバクター腸炎は・・・

1.食中毒菌としては最多で細菌性腸炎の8割を占めます.

2.圧倒的に鶏肉によるもの(加熱不足)が多いです.

3.潜伏期間は2日以上です(昨日の夜の食事が,なんてことはありません).

4.2000人に1人の割合でギランバレー症候群という合併症を起こします(説明は今回は省略します).

5.治療後も下痢・腹痛が続くことがあります(感染性腸炎後過敏性症候群)

(臨床消化器内科2011Vol26No7)

 

通常,抗生剤の内服で簡単には治るのですが,

皆様,トリにキバをむかれないように(キバないけど),気を付けて美味しくたべましょう~

 

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浜寺公園まで散歩に行ってきました.

BBQはよく加熱してたべましょう.

でも,well cookedはあんまり美味しくないしなあ~

かといってあんまり生なのも・・・う~ん・・・悩みますね.

 

 

 

 

 

皆様,サプリメントは飲んでいますでしょうか?

 

私はこのブログでいろいろ述べてきましたが,いわゆる健康食品やサプリメントについては,どちらかというと,何か(いいこと)を期待するより楽しんで摂取しましょう~~という立場から情報発信することが多いような気がしております.

 

で,私はサプリメントの中でもFish oilを摂取することが多かったのですが,ま,何とはなしに...

 

そうしたところ,先日何気なく読んでいたClinical Gastroenterology and Hepatology Vol17 No2 2019に,その大腸腫瘍の抑制効果が詳しく書かれておりました.

 

例えば,2gの(魚油に含まれる)エイコサペンタエン酸を6か月摂取すると家族性大腸ポリポーシスの方の大腸ポリープの数とサイズを20-30%抑制したというのです!

 

はいっ,ドラッグストアに行って,もう2ビン買ってきました.

 

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私が飲んでいるサプリメントの写真ですが,あまり殺風景になったので,だいぶ遅れましたが,近所の公園でとった今年の桜です.

やっぱり自然が一番ですね.