「運命の赤い糸」
~人生でいつの日か結ばれることになっている男女は あらかじめ見えない運命の赤い糸で結ばれている~
誰もがどこかで聞いたことのある 有名ないい伝えです。 女性は特に好きな話ではないでしょうか。
この話は 中国の宋の時代の類書「太平広記」に記載された 縁結びの神(老人)の話が元になっているようです。
そして元の話では 運命の相手とは糸ではなく 「赤い縄」で繋がっており しかも縄は 互いの"足首" に結ばれているのだとか。
わたしたちの知っている運命の赤い糸は たしか、小指、でしたよね(^^)
思えば 見えない糸なのに どうして 赤いのでしょうか?
男女が結ばれるということは 通常、婚姻になり 婚姻は家系存続と繋がります。
すると、どうしても赤は血脈のイメージと結びつきますね。
さて、 「糸」 という漢字について あらためて観てみましょう。
糸は 「結ぶ」「繋げる」 などの漢字の中に含まれているように 対象と対象を結ぶ・繋ぐ 役割があります。
人を繋ぐ ・ 時間を繋ぐ ・ 出来事を繋ぐ。
糸が役割を果たすと そこに生まれるのは ドラマ です。
宇宙のプールの中にある森羅万象の存在のうち、どれかとどれかを糸で結ぶことで ドラマができあがるんですね。
それはまるで 夜空の星々を観て星座を創ること と同じです。
わたしたちは 根っから "ドラマ好き" ですから 人生に「糸」は欠かせないんです。
そこで重要になってくるのが どれとどれを糸で結ぶか ということになるんですが・・・
ぜひ、糸へんをもつ漢字を調べてみてください。
糸が生み出すドラマを 何かしら感じ取ることができるはずです(^-^)
ちなみに、先日 易学(占術)はシステムである と書きましたが、このシステムという言葉を漢字におきかえるとするなら、
「系」 です。
系も 糸そのもの なんですよね。
ヘルメスの丘 伊野華絵(いのはなえ)
http://inohanae.world.coocan.jp/