ヘルメスの丘 ~In Tune with Hermes~

ヘルメスの丘 ~In Tune with Hermes~

伊野華絵(いのはなえ)の世界へようこそ。
ヘルメス(水星)が誘う、人生を楽しむ術。

人間の性でしょうか。

 

何かが足りないと思うと、ついそれを埋めようとする。

 

足りないものを探し、
安心を探し、
刺激を探し、
理由を探す。

 

最近、長く続けてきた一つの習慣を手放してみた。

 

最初は少し落ち着かなかった。

 

その習慣が埋めてくれていたと思っていたものが、

ぽっかり空いたような気がしたから。

 

体調も不安定になった。そうか、中毒だったのか(笑)

 

けれど、18日目に不思議な不思議なことが起きた。

 

その「ぽっかり空いたような空白」は空白ではなかったことに気づいた。

 

何かが欠けていたのではない。

 

実は、最初から、満たされていた。

ただ、その静けさに気づけなかっただけだった。

 

いつもなぜか満たされるために何かを足そうとする。

 

けれど本当は、足すことではなく、

手放すことで見えてくるものがあるのかもしれない。

 

そして、空いた場所には自然と何かが戻ってくる。

 

「自然と」が待てない場合、おかしなことにまた

自然ではない別の何かで補おうという衝動が邪魔をするけれど。。。

 

辛抱強くそのまま「自然と」を待っていて気づいたこと。

 

それは「やらなければならないこと」ではなく、

 

「成功しそうだからやること」でもなく、

「お金になるから続けること」でもない。

 

そして、「良き人になる努力」でもない。

 

理由などなく、ただ好きだからやること。

 

時間を忘れるほど夢中になれること。

 

子どもの頃の遊びのように、結果とは関係なく心が動くこと。

 

人は、何かを得るためだけに生きているわけではない。

 

何かになるためだけに生きているわけでもない。

 

ただ、その人らしく遊ぶために生きているのではないかな?

 

「何を増やすか」よりも、「何を手放すか」のほうが大切な時がある。

 

何かを手放した先で、

 

「これが好きだった。」

「これをやっている時間が、ただ幸せだった。」

 

そんなことを思い出せたなら、手放しは「失う」ことではなく、

本来の自分を取り戻したということなのだと思う。

 

もともと満たされていた。

そのことを思い出す旅は、案外、

何かを始めることではなく、

何かを教わることでもなく、

 

何かを終えることから始まるのかもしれないですね。

 

伊野華絵(いのはなえ)