丘(おか)。
個人的に好きな文字のひとつで、ホームページ・ブログのタイトルにも使用している漢字です。
手元の辞書によると、丘とは、
・小高いところ
・小高く土盛りをした墓、塚。
などの意があります。そして、なんと驚いたことに、
・孔子の名
との記載もあります。・・・知りませんでした。
孔子様の本名は、「孔丘」 というお名前であったそうです。
ここからは個人的な世界観です。
「ヘルメスの丘」の、「丘」は、
日常生活よりも少し「抽象的な世界」であるところの景色を見渡せる小高い場所
を意図して命名しています。
天まではのぼらず地上の延長で、かつ平地よりは少しだけ高い(=より抽象的な)空間。
この「丘」の字と長年交流しているうちに、私の中で面白い風景が見えてきました。
筆順で、第一画目にあたる「ノ」の部分なのですが、私の中であるときは
・少女が被っている帽子についたリボン になります。 また、あるときは
・海にゆったりと浮かぶヨットの帆 に変化します。 はたまた、あるときは
・天空から地上に向けて斜め45度の角度で差し込む光 となります。
これらは、私・伊野華絵というフィルターを通してもたらされる個人的象意(シンボル)ですが、この字が形成された大いなる源の象意から必ず派生されたものであると確信しています。
私というフィルターがカスタマイズしているものの、大元からは決して外れない(外れることができない)ものです。
この「カスタマイズ」は、その人らしさ=自己表現 になります。
そう、鑑定というものは、鑑定する人のフィルター(価値観)が必ず入ります。よきにせよ、そうでないにせよ、です。
ここで、ちょっとしたコツ(?)をご披露します。
「丘」の文字には、真ん中に「口」の形がありますね。 私は、ここを入り口として
文字に入り込むのです。 (この文字の場合ですが)
すると、ふぅっと、丘にあがるんですよね~。 ヘルメスの丘に!
この感覚、誰かとシェアできたら・・・うれしい!
これは、長年、文字と大切にコミュニケーションしてきたご褒美なのだと思いますが、私だけの特権ではありません。
誰もが銘々に、個々のユニークなフィルターを通して楽しめる遊びだと思います(^-^)
ちなみに、私は絵もこうやって観ています。無意識でしたが、文字(漢字)で"入り込む"感覚に気づいたときに、昔から絵画鑑賞をこのようにしていたのだ、と気づきました。
たぶん、おそらく、色んな対象に私はこうやって(無意識に)接しているんです。たぶん・・・
どこかに「入り口」があるんです。 扉といってもいいのかな? どの作品にも扉があるとは限りませんが・・・(笑) たぶん、入ってもいい場合はその扉を見つけられるのだと思います。
文字にしても、名前にしても、絵にしても、相手(対象)から必ず発信されているものがあるはずなんです。
受信力を鍛えれば、楽しい世界が待っていますヨ♪
ちなみに、「おか」で、「岡」という漢字がありますね。この字は、
・小高い場所
という意味では同じですが、少し硬さが出てきます。「鋼(はがね)」と同系です。
そして、丘に比べて「世俗」により近いような象意が見え隠れします。
というわけで、今日は丘への上がり方をご披露しました(?)
人生、色んな楽しみ方があるものですよね~
それではまた。
ヘルメスの丘 伊野華絵(いのはなえ)