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一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

このブログは小学生バレーボールチーム「矢口タートルズVC」の情報と、小学校教育に関する情報を発信しています。

母親の状況は良くはなく、悪くはなく、しかし介護は間違いなく必要という状況。

今日は弟が仕事途中に駆けつけてくれたので任せましたが、明日からは私が行くことになる。この状況を想定していたから、私は実家近くの今の住居から離れなかった。

多くの人が心配してくれているのが、我が母親の人徳といえるのかと思う。子供の我々としてはありがたい限りである。

学校俳句指導の先輩先生に、認知症になっても、その人のそれまでの人生に、感謝の心があるかないかで、介護する方の対応が違ってくると教えられた。

すごいなと思うことに、我が母親も、どう見ても認知症なのに、「ありがとう」の言葉を忘れない。長男の私に対しても、「ありがとうね。」という言葉をかけてもらえる。

母親のご近所の方からは、「これまでたくさん支えてきてくれたから、本当に心配しているんです。」という言葉をいただく。そんな方々から、宅食を取り入れるとよいことをアドバイスしていただきすぐに取り入れた。さっそく取り入れ、確かにものすごく助かっている。

バレーボール監督の仲間に、ケアマネージャーの仕事をしている方がいるので相談してみたら、すぐに手を打ってくださった。

人は人に支えられて生きていけることを、どうも母親が教えてくれているように思えてくる。
今日は支部卒業記念大会でした。
6年生たちはよく頑張ったと思います。

大会後すぐに、母親の介護のため、買い物や安否確認に動いていました。
ここのところ、毎日世話しに行っていることと、様々な手続きに動いていること。学校の仕事のことなど、正直、バレーボールどころではないのですが、これまで頑張ってきた6年生のためには、無理を押してでも、頑張るしかありません。

大会中も、疲労感から記憶が飛びそうになっていた感覚がありますが、休める時にしっかり休んで、明日からまたチャレンジです。
プラスティック・ラブ(Acoustic ver.) 段原瑠々


今日の夕方もバレーボールの練習に参加していましたが、練習終わりにキャプテンに「これから江戸川区に行かなくてはならないから、これで帰るよ。」と伝え、このようなライブに行きました。ハロプロ段原瑠々さんの「ルルウタアンコール」のチケットを早くから取っていたので、久々に参列させていただきました。コロナ禍があけて、各種のライブが元通りになったので、体力的についていけないだろうと参加しなかったのですが、ほぼバラードライブに近い形の段原瑠々ライブは、心の癒しになると思って無理にでも行くことにしました。

というのも、私自身に息抜きが必要だったからです。

母親の介護。これが喫緊の課題となってきました。2月下旬より、実家のご近所の方々から、母親の状況が芳しくなく、とても心配だという連絡を受けて、連日動いてきました。90歳の卒寿を過ぎた母親なので、すでに認知面に課題を生じている状況。先週、状況把握のために買い物を介助したところ、近所にあるスーパーに行くのも大変な状態。これは自力で食事を用意するのも無理だと判断して、「宅食+安否確認」をしてくれる業者に、1日2食を宅配してくれるよう手配。その食事容器を洗って返却するために、仕事終わりに毎日通って、食器洗い等をする日々。
加えて、1年前に亡くなった父親の財産相続問題をなんとかしないといけない状況。私の妹・弟も、遠くに住んでいながらも、一緒に頑張ってくれています。

先週の水曜日には、早めに帰って実家に行くと、チェーンキーがかかっていて室内に入れず、何度電話を入れても応答がなかったため、119番通報して消防隊にカギを開けてもらい、安否確認をする始末。本当に大騒ぎ。ご近所の方々、となりの都営アパートの方々も、サイレンの音を聞いて、心配して家庭訪問してくれたほど。こんなことを続けていて、さらに学校の長の仕事やバレーボール監督をすることは、これほどまでにストレスがたまるものなのかと、グッタリとしていたのが最近の私の本音でした。

そこであえて、ハロプロの歌姫である段原瑠々さんの1時間ライブに強行して参加。心を癒され、直後に実家に行って、ゴミ整理その他、様々な手続きの準備をする。

こんな中でも、仕事とバレーボールの指導だけは、手を抜きたくありません。
介護で指導者を断念する方もいる中ですが、自分自身が、苦をば苦と悟り、楽をば楽と悟り、苦楽共に思い合せて異次元の高みに行けるように、今は修行の時と定め、人間性を高められれば幸いです。

6年生がどうしてもやりたいと希望していた、矢口ティーチャーズ(教員チーム)との第4回定期戦を今日の練習で行いました。

結果
タートルズ  3 {21ー8、21ー13、15ー13}0 ティーチャーズ

私から教員の代表には、
「今年の子供チームは強いから、練習していない教員チームには危険だよ。怪我するのが怖いからやめてもいいんだよ。」
と伝えてありました。しかし、大人の意地もあってか、
「勝負します!」
ということで、今日の試合にあい成りました。

1セット目は6年生チーム、2セット目は5年生と3年生中心のチーム。結果、どちらも子供が圧勝してしまったので、3セット目は2、3年生を4人出して競り合いにしました。最後は6年生だけにして勝負にこだわり3セット連取。タートルズ的には予定通りの試合内容。教員からは、
「あのサーブは取れない。」
と、想定していた感想がありました。

小学生バレーボールは、ネットが低く、ボールが軽いため、体力のついた6年生が思い切り打つと、スピードと変化がものすごいのです。練習していない大人では、レシーブできないことは分かっていました。教員にとって、バレーボールで小学生を鍛えると、大人でも太刀打ちできない、子供はここまでのレベルになれることを学んでほしいと期待したのですが、どうだったのでしょうか。今日の1戦から何かを学び取った教員がいれば、その人の未来は明るいと思います。

矢口タートルズとしては、4年間でここまでのチームになったのですから、第5回目の矢口魂の決戦は必要ないかもしれません。それ以上に、臨時的なPTA活動として、「PTA大人有志チーム」との試合を企画していくことが、チームの発展につながるかもしれません。PTA活動として、「学年対抗バレーボール大会」を新しく作り、その優勝学年チームと矢口タートルズの子供たちが、エキシビションで試合をするというのもよいのではないでしょうか。これを提案しておきます。

今日、日テレで放送された、ぐるナイのゴチバトルのお店、我が家から徒歩1分の場所だったので驚きました。1度も行ったことがない店でしたが、まあまあ値の張るイタリアンだったのですね。おしゃれな店であることは間違いありません。

夢を叶えるゾウ

この本は、人生を成功に導くための課題を、楽しく分かりやすく教えてくれる本です。この本の中の成功法則として「応募する」という課題を示してくれています。私は、この本を読む前から、この課題を常に意識して教員生活を送っていましたが、読後さらにそのことが強化されて、「応募する」という行動を常に行っています。

今回は、学校に10万円分の児童用図書を寄贈してくれるシステムに応募しました。
今回、私が副校長に昇任した当時にお世話になった方が、この図書申請の担当者として学校に来てくださり、図書申請が通るためには、ただ申請書を出すのではなく、この図書がなぜ必要なのかをしっかり書いた方がよいとアドバイスをいただいたので、A4版で1ページの申請文を入念に書いて応募しました。その結果が2月12日に連絡が入り、「申請が通りました」ということでした。申請が通るように試行錯誤して作成したたったA4版1ページの作文で、10万円の図書が自校のものになるのです。応募するという効果は確かに成功法則だと感じます。学校管理職の仕事には、このような読書環境を整えるということもあるのです。

実は私、この「応募する」ということにけっこうこだわってきた人間です。
新人4年目に応募した小学館「私の教育記録」で、新人奨励賞をいただき、賞金10万円、学校奨励金3万円(図書購入費)を獲得したことから始まり、その年に日本政府派遣の「インド青年訪問団」に応募したところメンバーに選ばれて、夏休み16日間の政府派遣を経験しました。
記事「半分教師・インド青年文化訪問団 スプリングデールズ学園」
学校ホームページの重要性を感じた時には、全国レベルのコンクールに挑みました。
全日本小学校ホームページ大賞・表彰式
目の前の課題に対して自ら応募して、確かな結果を出してきたことが、自分なりの夢実現方法につながっていることを感じています。
ZARD 35周年YEAR リクエストベストアルバム 投票結果発表!


私が一番好きな作品は、第2位になった「あの微笑みを忘れないで」です。
シングル発売されていないのに、坂井泉水さんの代表的な作品になっている。
私的には「♪ 走り出そう新しい明日へ」というところが大好きな曲なのです。

2007年5月27日、坂井泉水さんが亡くなった後、たびたび追悼コンサートが行われています。
ほぼすべての追悼コンサートに行っておりますが、「いっしょに行きませんか」とお誘いして来てくれた女性が複数人(皆さん、今では皆さん、家庭の主婦になりましたが・・・)います。その全員が同じように言うには、「坂井泉水さんって、化粧っ気がないのに、本当にきれいな方だったんですね。」でした。なるほど女性からは、そのような視点で見るんだと考えさせられる機会ともなっていました。

私のペットの1人に、校長室前で飼っているウーパールーパーのうっぴー君がいます。
うっぴー君を子供たちのアイドルにするために、イラスト画像を「生成AI」で作ってみました。

その話題を書く前に、“私のペット”には何がいるのか明らかにする必要がありますね。
今は世話することができなくなることを恐れて、ペットは最小限度にしています。

まずはウーパールーパーのうっぴー君。
次は学校の池で育てている鯉が5匹、プラス誕生した鯉が1匹。
金魚の小赤は、ほとんどが卵から育てた=ブリーディングしたということで、それがたぶん40匹くらい。
ミニビオトープで誕生させたメダカたちが、おそらく100匹くらい。
水中生物ばかりが今の私のペットと言えます。

「教室動物園化計画」
教室動物園化計画

担任時代だった私は、このリンクのようなことをしていました。
そのころ、もし生成AIがあったなら、私は真っ先に飛びついて、担任する子供たちの、ペットたちへの愛情を育む教育をしていたことでしょう。身近にいる生き物への愛情が、自分自身の中にあると感じられた子供は、大人になっても周囲に優しくできる人になれるのではないか、そんなことを期待した「教室動物園化計画」だったのかもしれません。
それではまず始めに今日の練習試合の個人成績です。2,6年チームと3,5年チームは別で出しておきます。

【サーブ得点率】
(2,6年チーム)
1位 T.Y(2年)71.4%
2位 N.S(6年)54.2%
3位 I.H(6年)53.3%
(3,5年チーム)
1位 T.K(5年)69.4%
2位 Y.K(5年)68%
3位 T.A(5年)60.9%

【サーブ成功率】
(2,6年チーム)
1位 S.N(2年)T.H(2年)100%
3位 N.S(6年)95.8%
(3,5年チーム)
1位 S.H(3年)100%
2位 T.H(5年)93.8%
3位 T.A(5年)91.3%

【サービスエース率】
(2,6年チーム)
1位 I.H(6年)33.3%
2位 N.S(6年)25%
3位 F.Y(6年)21.7%
(3,5年チーム)
1位 T.H(5年)40.6%
2位 T.K(5年)38.9%
3位 T.A(5年)30.4%

【スパイク成功率】
(2,6年チーム)
1位 N.S(6年)100%
2位 I.H(6年)75%
3位 N.A(6年)72.7%
(3,5年チーム)
1位 Y.K(5年)100%
2位 T.A(5年)83.3%
3位 T.H(5年)73.9%

【総得点数】
(2,6年チーム)
1位 I.H(6年)43点
2位 N.S(6年)F.Y(6年)16点
(3,5年チーム)
1位 T.K(5年)38点
2位 T.H(5年)36点
3位 T.A(5年)21点

6年生がそろわず、レフトバックをうめた2年生の頑張りが目立った今日の練習試合でした。相手の6年生が打ってくるスパイクが強くて怖くて、途中で泣いてしまう場面もありましたが、それでも逃げずに頑張った。涙を流したT.Yさんがなんとなんと、サーブ得点率のチーム第1位になりました。私は、6年生のスパイクが怖くて涙しても、次は拾うと決意して試合から逃げない子が大好きです。なぜなら絶対にバレーボールが上手になるからです。「心こそ第一なり」です。伸びる子供の心というものはあるのです。生まれつきのものなのかもしれません。

また、今日は初めて練習見学に来た3年生男子がいましたので、「試合に出てみる?」と聞いたところ、「出てみたい」ということでしたので、「危ないと思ったら逃げてもいいからね。」と怪我防止対策をしての試合出場させました。ところがいきなりサーブは入るはレシーブを上げるはで、衝撃的なデビューを飾りました。どうやら3年生部員といっしょに学校の休み時間にバレーボールを練習していたようです。それにしても練習に来ていきなり普通に試合に出ているのは、今の6年生エースが入部して以来のことですね。男子ですから、現6年生エースを超える可能性がありますよ。

3年生は最近入部した背の高い女子S.Yさん(すでに140㎝以上ある)も、ボールを怖がることなく向かっていく強気の子。今日の試合間に、「今日は初めて練習試合を見たり、試合に出たりしたけれど、どのポジションをやってみたいと思った?」と聞いてみると、「真ん中のセンターをやってみたいです。」と、これまた驚きのポジティブ発言。こういう子は間違いなく伸びます。

紹介した3年生2人とも、おそらく6年生になる頃には160cm前後の身長になるでしょうし、今の2年生も、今日サーブ得点率チームNO1になるような子ですし、これまでいるベテラン3年生も、非常に人柄と頭の良い優秀な2人ですから、あと3年間、私が指導することができれば、どうやらドリームチームになりそうですよ。

どうしましょう。
こうなってくると、大人の皆さんの支えが、本当に必要です。
私一人ではドリームチームを作ることは難しいです。


さて、今日は昨年以来、切磋琢磨してきたチームとの練習会ということもあり、子供たちに心から楽しんでもらう企画も用意しました。「おかしうばい合い 王様ジャンケン大会」です。
昨日、平和島のドンキホーテに行って、細かい駄菓子を総額5,000円ほど買ってきました。ぜんぶで300個くらいはあったかと思います。これを両チームの子供も大人も混ざって、王様ジャンケンゲームを行い、王様として勝ったチームの袋にお菓子を入れていくという「うばい合いジャンケンゲーム」をしました。うばい合うお菓子がたくさんありましたので、ゲームは1時間くらい続きましたかね。みんなとても楽しんでくれたようで、企画した私としては大満足でした。私が学校管理職になった理由のひとつに、「管理職手当はバレーボールの子供たちにために使う」という志がありました。校長手当は1か月10万円以上ですので、5,000円などなんてことないのです。一生懸命バレーボールを頑張ってきた子供たちが、真剣に楽しみながらジャンケンをしている姿を見ることができるのは、私にとっては幸せなことです。最近、我が校で進めている「小さな親切運動」とも言えます。

ああ、「小さな親切運動」のことで、思い出してしまいました。昨日、「小さな親切」運動本部の副代表・小林様が、わざわざ体育館の練習に来てくださいました。ある資料を私に届けてくださったのです。それは、昭和38年に「小さな親切運動」を発足した、当時の東大の総長・茅誠司先生の生涯を調べている中で、私・井上が小林様に語った言葉とまったく同じことを茅先生が書いているということなのでした。その資料を持ってきてくださったのです。
私は小林様に、人生で大切なことは「一隅を照らせ」という言葉を意識することだ、「小さな親切運動」という考え方は、この「一隅を照らせ」という伝教太師の教えと似ている。社会の片隅を照らす一灯を灯せているのかということに、自分の人生の価値基準を置かないといけない。私はこのことを教員になる前の大学時代に教えられたと話していました。
茅先生も、著書の中で、「一隅を照らす」ことこそ小さな親切運動なのだと書いていました。
小林様と出会って2か月もたっていないのに、我が校の全校児童対象に、「小さな親切実行章」をいただけたもの、このような哲学戦を意識的に行っていたからなのです。社会をより良くしていくためには、哲学を学ぶしかありません。哲学の深層の中から生み出す人間教育こそ、私が目指してきた教育なのです。

ところで、今回の「文章の書き方=脳内マインドマップ」とも言えます。
マインドマップを何千枚もかいてくると、マインドマップをかかなくても、脳の中が「マインドマップ思考化」できるため、文章が続いていきます。私と一緒に、「マインドマップ教育フェロー第1期生」の地獄の研修を受けた方々は、大学の学部長や学校管理職、教科研究の第一人者等になっていますが、皆さん口々に「もうマインドマップをかかなくても、頭の中ですぐに発想をつなげられるから大丈夫だよね」と言います。自分の脳の自己変革をさせるまでマインドマップをかいていくと、使っていない人が想像もできないほどの進化をさせることができると書き残しておきます。
アファメーションとは日本語では「肯定的自己宣言」のことを言います。簡単に言うと、「スーパーポジティブ宣言」とでも言っておきましょうか。私が教育改革をガリガリ進めてきた原動力が、このアファメーションにあります。何しろ10回連続の「学級崩壊」「学年崩壊」を担任として引き受けて、最高の状態に仕上げてきた理屈が「アファメーション」にあります。

いとも簡単に「学級崩壊」「学年崩壊」と書きましたが、最悪の状況はどのようなものだったのか、記録しておきましょう。

(1)5年生のとき、担任の押さえがまったくきかず、ふざけて給食中におかずを投げ合うようなことがたびたび起こる。その結果、教室の壁や床にはカビが発生している。それをきれいにする気力が担任には湧くわけがない。疲れてしまいますから。同じ学年を組む学年主任にもどうにもできない。ところが、担任2人は本当に人柄が良いのです。この状況なのに、子供たちを批判せずに受け止めてくれた。だから5年生の子供たちは、好きなようにやらせてくれた担任の批判は決してしない。担任の先生が大好きなのに、学級崩壊が起きてしまう珍しい状況。そのようなこともあるのですね。人間が生活しているのですから。
そして6年生で私が担任する。アファメーションです。「井上が担任するということは、どういう意味なのか分かっているだろうな。」「真面目に6年生生活を送ろうとしている子のために全力を尽くす。」「最高の6年生時代を送ってもらう。」こうした投げかけを、6年生スタートの初日にするのです。結果、3日以内に学級崩壊終了。立て直しができる教員はすべて、受け持った時点で問題は解決しているものなのです。

(2)5年生のとき、ある子供へのいじめ事案が起きたことを発端に、担任では制御できないほどの暴言・暴力行為が横行した。隣の学校にいた「副校長待機要員」がこの学年を改善しようと名乗りを上げたが、まったく通用せずに見放した。教育委員会もどうにもできなかった。私は6年生の担任をしていたため、5年生にはなかなか手を出せず、もどかしい思いをしていた。そこで、2月に校長に意見具申した。
「この学年崩壊した5年生は、6年生で私が担任します。2学級なので、もう一人の担任はベテランはいりません。私の思いを理解できる若手のH先生を2組の担任にしてください。そして私が行う学年改革に、管理職として何も言わないでください。革命的に成長させます。」
こうして完全なアファメーションを行いました。
4月、子供たちには、カビのはえた(1)の時と同じように、「井上が担任するということは、どういう意味なのか分かっているだろうな。」宣言はしました。さらには、「学ぶことの本当の意味を、この1年間で教えてやる。そして史上最高の卒業式を君たちが実現できるようにしてやる。」と宣言しました。このような強烈なアファメーションは、本当に力を持つのです。
この6年生。7月に2組の担任にしてくれと校長に具申した若手教員が研究授業を公開した際に、教育委員会の指導主事が講師としてきたのですが、次のように言った言葉が忘れられません。
「この学年の子供たち、ありえない成長をとげています。」
心底決意したアファメーションを起こすと、ありえないことがいとも簡単に起こるのです。この学年の子供たちが真剣に取り組んだことによって、私が目標にしていたマインドマップの書籍を発刊することもできましたし、9月に行われた区の小学校水泳記録会で、12種目中4種目で優勝という輝く歴史を残すこともできました。


今、バレーボールの卒業記念大会を前にして、指導する私が本気でアファメーションを宣言できるかどうか。子供たちは当然、全力で試合に臨むことでしょう。最後の決め手は、指導者の無意識からの決意にあるのです。

「矢口タートルズの6年生は、令和7年3月の二つの卒業大会で優勝する」