棒体操の伝統・その2(8月25日) | 一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

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前回記事にした「棒体操の伝統」については、1996年(平成8年)に取り組み始めてから今年で24年目を迎えているということが分かったところまで書きました。 
その後、当時の矢部憲司校長先生と、6年担任の池田博先生に電話取材を行いました。

【矢部憲司校長先生の話】
当時6年生の担任だった池田博先生からの申し出で、棒体操を始めたのです。
組立体操よりも華やかであるし、6年の教員も全員が賛同している。
子供たちも全力で取り組める内容だということで指導を承認しました。
まさか、令和の現在まで続いているとは思わなかった。
今年は新型コロナ対応で、指導することが困難でしょうから、いろいろと大変ですね。

【池田博先生の話】
棒体操は確かに私が導入しました。
実は矢口小に来る前の学校でも指導していたのです。
とても評判がよい取組なので、学年の先生に提案したところ、当時の学担(大澤町子先生、鷲見二朗先生)も大いに賛同してくれました。
そういうやる気に満ちた担任だったのです。
その頃の矢口小学校は、新しいものをどんどん取り入れていく教育活動をしていました。
そのような新しいことに取り組んでいく中のひとつとして、棒体操もあったわけです。
棒体操の良いところは、組立体操と違って、子供たちの得意な運動を活かし、苦手なところは他の子供がカバーできるといった自分の技を選べることにありました。
ですから、5年生の頃の組立体操では苦手で取り組み切れなかった子も、6年生の棒体操では得意気に頑張れたわけです。
見た目も素晴らしい演技になるため、保護者の評判もとても良く、みんなの心に残るものになりました。
今でも棒体操が続けられているなんて知りませんでしたので、矢口小に導入した私としても感激です。

以上が棒体操のルーツです。
伝統を50年、100年と継承していくためには、何故に伝統であるのかという過去の歴史をしっかり受け継ぐことが必要です。
そして、その歴史の上に、今いる矢口小の子供たち、教職員、保護者の力で、新しい歴史を積み上げていくことができてこそ、「伝統が深まる、高まる、強まる、生きる」ということになっていくのでしょう。