
各家庭の皆様には、今回の感染防止について、多大なるご協力をいただいておりますこと、あらためて感謝申し上げます。
毎日、子供たちの欠席理由を見ておりますと、同居のご家族の体調不良であっても、あえてお子様を休ませてくださっていることが分かり、そのたびに心の中で「ご協力本当にありがとうございます」と言葉にしております。
2学期に入り、各担任から次のようなお願いをしてもらっています。
「雑巾を2種類持ってきてください。1枚は普通の掃除用、もう1枚は机や椅子を拭くものです。」
現在、多くの学校が、新型コロナウイルス感染症防止のための対応をしております。
当然、本校も細かい消毒作業をしております。
しかし、それだけでよいのか? 学校なのだから最も重視するのは対応策よりも「教育」なのではないのか? という思いが校長の私の中にあります。
今必要な健康教育に関しても、子供たちを受け身にしてはならない、当事者意識、主体者意識を高めることによって、自己防衛能力を育てなくてはならないことは明らかです。
そこで、この2学期から、児童自身も「自らの健康は自らの行動で守る」「自分が使ったものは、自分できれいにする」さらには「他者の安全ことまで思いが至る行動をする」という習慣付けをしていくこと、つまり、新型コロナウイルスへの「対応」だけでなく、「教育」を重視して指導していくことを教職員に指示しました。
(ねらい)
(1)児童に主体的な自己管理習慣を身に付け、自らの日常生活に役立つ衛生管理能力を育む。
(2)児童に次に使う人のことを考えさせることで、他者への思いやりの心や行動力を育む。
(取組)
(1)原則として、各教室の机・椅子等を午前1~2回、午後1~2回、家庭用洗剤を使って、全員で拭き掃除する。
(2)掃除の時間に当番の児童が、廊下や階段の手すりやその他の気になる場所を、家庭用洗剤を使って拭き掃除する。
(3)算数教室やその他の特別教室使用時には、次に使う人のために、使ったものは必ず家庭用洗剤を使って拭き掃除をする。
この活動の根拠としているのは、文部科学省から8月6日に出された「外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。学校における新型コロナウイルス感染症衛生管理マニュアルVer3」に次のように示されていることです。
「清掃活動の中にポイントを絞って消毒の効果を取り入れるようにしましょう。これらは、通常の清掃活動の一環として、新型コロナウイルス対策に効果がある家庭用洗剤等を用いて、発達段階に応じて児童生徒が行っても差し支えないと考えます。」
これによって、子供たちの衛生面の自己管理能力が高まれば、それぞれの家庭に戻っても家族を守る意識が生まれるでしょうし、外出先でも自分の身のまわりをきれいに衛生管理してくれるようになるでしょう。
地域を愛する意識の高い矢口小の子供たちですから、地域の方々の安全も考え出す子が現れても不思議ではありません。