今回、算数の授業で学んだ内容を、何も見ないでマインドマップで描くというテストを行いました。「マインドマップテスト」です。学習内容を復習し、知識として定着を図るために行ったのです。

市販のワークテストは点数化するのにはとても便利ですが、主に評価できることは学んだことを覚えているか(知識理解)、学んだことで計算や作図などができるか(処理技能)が大半かなと思います。マインドマップで学習内容を書かせると、概念形成をどのようにしているかが分かるのではないかと思いました。また、脳の中でどのくらい定着しているかが分かるのではないかとも思いました。

今回はテスト形式でやりましたが、算数の学習の最後にマインドマップでまとめながら復習することで、脳内に有機的に知識が定着していくことが期待されます。
トニー・ブザン氏は『頭がよくなる本』の中で、「有機的学習法」という考え方を立て、その中で復習についてこのように書いています。
『テキストを読み進むにしたがってマインドマップを作っていくというやり方の利点は、マインドマップを作らないと「どこかへ飛んでいってしまう」ような知識を、客観化し統合していくことができるということだ。また、マインドマップがあれば、すでに読んだページをめくってみるまでもなく、それまでの知識をすばやくふりかえることができる。』
知識をしっかりつかまえておくために、マインドマップで復習をさせることが確かな学力につながるはずなのです。じっくり読まなくてはならないテキスト文書よりも、マインドマップで学習を振り返れば、20倍は加速するのではないかとも思えます。
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今回の指導は、算数の復習をマインドマップでやれば効果が上がるにちがいないという私の仮説から始まっている取り組みで、まだまだ指導法が整理されたものではありません。今後の授業でしっかりしたものに開発していきます。


