「“団結”という言葉についてマインドマップで考えてきなさい。」という宿題を出しました。
ちょっとだけ驚いたことがありました。子ども達のほとんどは『団結』という言葉を知らなかったのです。
「先生、団結ってどういう意味ですか?」
「何を書けばいいんですか?」
こんな質問が教室内にあふれました。そこで井上、簡単には教えません。
「ほぉ~~~、そうなんだ!団結って知らなかったんだね。だったらもっといい!団結って言葉の意味を辞典で調べたり、親に聞いたりして理解してからかいてみよう。」
こんな感じに宿題を出して、集まってきたマインドマップを私が1枚にまとめたのがこの画像です。

課題が難しかったこともあるので、団結の意味をまとめてきた子もいますし、どうしたら団結できるのか自分なりの考えを書いてきた子もいます。様々な意見が出るからこそこれだけのマインドマップにまとめることができるわけで、まさに「答え無き課題に対して答えを出していく活動」です。
マインドマップは潜在意識に働きかけをしてくれるので、この1枚を教室に貼っておくだけでクラスが自然に団結の方向に進むんです。これは昨年度1年間の実践で試してありますから必ずそうなります。
さて、これまでの教育、学校の授業では、決まっているひとつの答えを的確に求めていくタイプの授業が主流を占めていました。授業する教員の頭の中にはすでに答えがあって、それにたどり着くための様々な考えを授業で行うというタイプの授業です。それも不必要とは言いません。授業のねらいによってはそういうタイプの授業もこれからも必要だと思います。
高尾山に登るために、いろいろな方法があるように、その頂き(答え)にたどりつくために様々な方法を使えばよい。
ところがこれからの時代は、高尾山だけに登るのではなく、浅間山にも大雪山にも六甲山脈にも富士山にも登らなくてはならない。または海の底や宇宙にも行かなくてはならないような、幅の広い課題が次々にやってくるでしょう。
その時に必要なことは、これまで着けた知識を再構成して、まったく新しいやり方で課題を解決していけるような「智慧」が必要になるのではないでしょうか。
智慧を湧かせるために、6年生ではマインドマップをツール(道具)として活用しているわけですね。
【お薦めの本】
![]() | 世界の調律 サウンドスケープとはなにか (平凡社ライブラリー) R.マリー・シェーファー 平凡社 このアイテムの詳細を見る |
皆さんのまわりにはいろいろな音があふれていますよね。
しかし耳を澄まして聞き取ろうとしないと聞こえない音もあります。
音を感じて、感性を磨いていくことも教育には必要な気がします。
井上はたま~に、教室から一切の音を消して、子ども達に学校中、町中の音を聞かせることをしています。音だけに集中していると意外な気づきがあるものです。
この「サウンドスケープ」の授業を11月の江東区小研・情報教育部の研究授業で授業者に井上がプロデュースする予定です!
ちなみに、12月には井上が研究授業を公開しますよ~!!!


