さて今日は、道徳公開講座という東京都の学校全校で取り組んでいる授業があり、我がクラスは2時間かけて著名な教育者である林竹二先生がかつて行った授業である『人間とは何だろうか?』を井上バージョンに少しだけ変えて行いました。
『オオカミに育てられた少女 アマラとカマラの話』です。
授業の詳細を知りたい方は、林先生の著作を参考にしていただければと思います。(下にバナーを貼り付けました)
ここには授業のひとこと感想を掲載します。
こどもたちの心をちょっとは動かせた授業になった雰囲気を感じ取っていただければ幸いです。
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人間とはなんだろうか感想
「アマラさんとカマラさんは小さいときから人間として生きるのではなく、オオカミとして生きてきました。いろんな言葉を覚える時期に人間らしい体験をすることができませんでした。人間の社会の中で育ったならおいしい食べ物も食べられただろうに、生肉しか食べられなかったそうでかわいそうに感じました。」
「人間はオオカミになれるほど、何でもなれるなんて、すごいと思った。私は人間になれて良かった。シングさんの愛情のおかげで、少しは人間らしくなれたわけだから、もしシングさんに会っていなかったら、ずっとオオカミだったのだろうか。オオカミに育てられると、自分の妹が死んでいても、涙を一つぶしか出さないと教えてもらった。そんなのありえない。アマラさんは本当にオオカミになっちゃったんだけど、そのことから、私たちはみんなが愛情を忘れてはいけないと思った。」
「このような勉強をしたのは初めてで、アマラさんとカマラさんの事は最初信じられませんでした。けれど勉強の最後には、生きていくために『オオカミ』になるという考えがすごいとも思いました。そしてオオカミになったのもすごいと思います。人間が何にでもなれるということが少し恐ろしくも思えました。けど、最後、アマラさんが人間らしさを取り戻せて良かったと思います。」
「人間は恐ろしいほどすごいと思いました。今回の授業では『オオカミになった人』でいきましたが、写真を見たとき衝撃を受けました。まさか支えている“何か”で変わってしまうとは非常に信じがたいですが、事実なので非常にびっくりしました。」
「オオカミから人間に変化した時、シングさんの努力もあったけれど、アマラさんの努力でもあると思う。カマラさんが亡くなった時、アマラさんが一瞬だけ泣いたのは、すっと一緒にいた人がいなくなり、悲しい気持ちもあると思うけど、少しだけ人間の感じが残っていたんだと思う。アマラさんは人間になったとき、うれしかったと思う。やっぱり人間はステキな人間が一番だと思いました。」
「人間がオオカミに育てられ、オオカミのようになったという話を聞いて、まずおどろきました。でも考えてみれば、人間はとても頭のいい生き物だから、確かに何にでもなれて、色んなことができるんだと思いました。だからみんながスゴイ人になれば、すごい世界にもなると思います。それほど人間は、おそろしく素晴らしい生き物だと思います。」
「人間がオオカミになるなんて思ってもみませんでしたが、ほんとに努力すれば何にでもなっちゃうんだなぁと思いました。」
「人間がオオカミのようになるなんて、ふつうでは考えられない。育つ環境とかで人は変わってしまうものだと思った。オオカミのようになってしまった子を人間のあるべき姿にもどしたシング牧師さんたちの愛情が感じられた。」
「人はその生き物になるための勉強をすれば何にでもなれるという可能性があることにおどろいた。」
「人間がここまで想像もしない所まで来れるとは思いませんでした。親の事も知らないでオオカミとして生きていたなんて、とてもかわいそうです。少しでも人間にもどれて、とても良かったと思います。」
「人間は何にでもなるなんて知らなかった。けど、オオカミが育てて大きくすることも、これが最初で最後だと思いました。」
「人間ってスゴイなって思った。アマラさんもがんばって人に支えられて人間らしくなったから、私たちも努力して、色んな人に支えられながら、またがんばろうと思った。」
「アマラはつらい事とかいっぱいあって、それを頑張って乗り越えられて『すごいな!』と感心しました。それと『やっぱり1番は“愛情だなっ!”』と思いました。」
「こういう話を聞いた時がなかったので、おどろきました。人は勉強すれば何にでもなれるのがすごいと思いました。」
「・・・・・人間は人間でも、何にでもなる可能性があるんだなと思った。でも、生まれてからでも愛情をたくさんもらえば、たぶんちゃんとした人間になるんじゃないかなと思いました。」
「人間なのにオオカミに育てられ、自分だけオオカミみたいになってしまったことを見て、人間は何にでもなれる、何でもできるんだなと思った。」
「今勉強したアマラさんとカマラさんはすごい努力家だなぁって思います。人は愛情が大事だとあらためて思いました。人間は人間だけじゃなく、何にでもなれるんだなぁ、人間てこわいと思いました。」
「人間は何にでもなる可能性がある。人間はすごい生き物だと思った。」
「人間ってヤバいね。努力、努力。」
「人間てすごいんだなと思った。」
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