半分教師 第22話 「学級通信」 | 一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

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「理解されなくても良い。とにかく文章の雨を降らせていくのだ。乾いた地面に降らせた雨は、まだ見えない地面の下の芽を必ず伸ばしてくれるだろう。」

そんな決意をするきっかけになったのが、小学校に転勤した年の夏休みに参加した研修であった。

第21話に書いたように、私のクラスは「教室騒然」のクラスとなっていた。これを変えるにはどうしたらよいのか?
こういうマイナス状況の時、どんな教育書や技術書を読んでもなかなか役に立つ本に出会えないことが多い。おそらく自分自身の気持ちがまいっているので、良い情報をつかみ取るだけのアンテナを張れずにいるのだろうと思う。

やはり生の声を聞くことが一番だと思う。なぜなら、現場の先生たちはみんな、いつも何らかの悩み・課題をかかえながら仕事をしているから、同僚の苦しみには必ず手を差し伸べてくれるからである。

私の参加した研修の中で、学級通信を最大限活用して学級を立て直していった先生の実践報告があった。その学級通信には毎週の週案、子ども達の声、担任から見た子ども達の良さ、親からの声などが載せられており、クラスのみんなが楽しみに読んでいることがよく伝わってきた。
「これなら自分にもできる!」
と思った。学生時代から文章を書くことは苦ではなかった。

2学期から、週に1回のペースで学級通信「輝け太陽」を発行していくことを始めた。もちろん週案を載せた。これで子ども達は1週間の見通しを持って授業に取り組むようになった。

子ども達の良いところを見つけて記事にする「子どもの心の宝さがし」というコーナーを作った。これによって、私自身の子どもに対する視点が変わった。

私を少しでも理解してもらう必要があると、子どもの頃の自伝も書いた。


学級通信だけがクラスを変えたわけではないが、2学期には見違えるようなクラスに変身したことは事実である。

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