半分教師 第15話 「電動車椅子」(14話は非公開) | 一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

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電動車椅子という乗り物は楽しい乗り物である。
指先ひとつでどこでも動いていける。
改造をすることができるので、手で動かせない人でも、あごを使って動かすことができる。

私が尊敬している卒業生の一人に、世界初の「車椅子お笑い芸人」である「ホーキング青山」がいる。彼もまた、あごで電動車椅子を動かして、地球上のどこにでも出かけていく。お笑い芸人らしく、乙武さんの「五体不満足」をパロッって「笑う五体不満足」なる本も出版し、かなりの売上を出した。
この話題は後日くわしく書こうと思う。

さて、電動車椅子であるが、私もこれに乗って2時間ほど町を散歩したことがある。自分の生徒の乗り物を貸してもらったのである。操作は簡単なので、健常者ならば誰でも運転できる。

運転していて最も感じたことは、やはり人の視線であった。予想はしていたが、通り過ぎる人の100%が私を見ていた。電動車椅子に乗っている人たちはこの視線をいつも感じながら移動しているんだなぁと、分かったような分からないような気持ちがしたものだ。

電車に乗せてほしいというのも本当に勇気がいると思った。
「腹を決めてやるしかない」
そんな気持ちであった。なにせ電動車椅子に人が乗ると100㎏を超える場合もある。人間の力で持ち上げるには重過ぎる。

エレベーターに乗るのもけっこう難しい。
信号で間に合うと思って渡っても間に合わなかったこともある。
もし途中でバッテリー切れしたら一貫の終わりである。(車用のバッテリーのみで動いているので、動き続けて2時間くらいが限度かな)

この電動車椅子体験は、やってみないと分からないことが世の中にはたくさんあることの一例だと思っている。

(つづく)

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