先週から、インドに滞在しています。暫くぶりに見ると、ムンバイにしても、デリーにしても、空港が改修され、道路や都市交通も新設中と、社会インフラがどんどん整備されていて驚いています。ただし、慢性的財政赤字のインド政府にはこの公共事業をやりきる財政的余裕がないため、多くのプロジェクトは、PPP(Private Public Partnership:官民連携)方式で民間がそれなりのリスクを取って、参入しています。

例えば、ニューデリー空港では、欧州系の空港運営会社が地場ゼネコンが入っています。また、外国政府の経済援助もあり、例えば、ニューデリーの地下鉄は、日本の円借款 の成功例となっています。


それから、インド人やヨーロッパ人と会話していたい、今回面白い、

というかやはりインド市場は一筋縄ではいかないと、改めて

気づいたことがあります。それは、インド市場と一口に語っては

いけないということです。つまり、こいうことです。

インドの一人当たりGDPといえば、たぶん800ドル程度と思います。

しかし、ムンバイ(人口1,637万人)、デリー(人口1,280万人)

コルカタ(人口1,322万人)、チェンナイ(人口642万人)

バンガロール(人口569万人)辺りでは、一人当たりGDPは、


1,500ドルから2,000ドルと想定されます。そうすると、インド全体


11億人を対象とするのではなく、一人当たりGDP1,500ドルから


2,000ドルの5,000万人の市場と捉える方が適切だろうと思うわけです。

そしてこれらの人々が、今後台頭していくと見られる「中間層」


という定義になります。


が、しかし、、、



それに、人口の70%がベジタリアンであること、カースト制度の階級、

宗教の違いといったことを市場のセグメンテーションとして

考えないといけないとすると、どの分野にどのように参入すべきか、

一概に決められない。。。難しい。。。


と、今悩んでいるところです。


ムンバイにて。

Silver Week(敬老の日が入っているからそう呼ぶという説を唱える人もいますが)明け早々、Urgently fly to Indiaとの指令が出て、ろくろく準備も整わないまま、来週にはインドに出張することになりました。

よくよく確認してみると、現地でビジネスミーティングをする相手のドイツ人が、インドに滞在中にどうしても打ち合わせしたいという勝手なお願いを聞いてしまったようです。


それはそれとして、インド経済は、2009年度も6%台の経済成長率を達成する見込みです(かんばつがあり、下振れの可能性はあり)。今時、これだけの高成長は、インドと中国くらいでしょう。

その成長を支えているのは、いわゆる内需です。インドは、輸出をがんがんやっているような印象もありますが、実は、内需主導経済です。内需で連想するのは、個人消費ですが、そこをターゲットに、タタ自動車が20万円台の国民車Tata Nanoを投入したり、外資系流通企業も参入を狙っています。但し、外資規制があるので、今は正面きって入ることはできませんが。

それから、今後、社会インフラ整備のプロジェクトもどんどんでてくると思われます。


その一方で、税務問題など外資がビジネスをする上での壁もあり、一筋縄ではいかない国でもあります。





動向を注目していた、米国のベンチャー企業 A123 Systems(http://www.a123systems.com/ )が、米NASDAQ市場に上場しました。

ナノテクをコアに開発したEV用リチウムイオン電池を開発・製造しています。

ベタープレイスジャパンが去る5月に横浜の実証実験で使用した

日産の車にも搭載されていました。

上場時の株価は、公募価格の25%超と、なかなかのようです。

昨今の上場直後に株価が下がる日本の市場とはかなり様相が

異なっています。


どうも、日本においては、リスクを積極的に取り事業を育てるマネー=

”リスクマネー”を提供する機能が働いていないのではないかと思って

しまいます。

事業を育てるためのファイナンス手段としては、内部留保の活用も

ありますが、持続的に成長する社会の仕組みとして、なんとか

リスクマネーの供給機能を強化したいものです。