秋晴れの下でのスポーツは楽しいものですが、
思わぬ皮膚トラブルで悩まされぬよう、
下記の点を念頭において取り組むようにして下さい。
日光皮膚炎
すべての湿布薬が日光にあたってかぶれるわけではないので、
秋晴れの下でのスポーツは楽しいものですが、
思わぬ皮膚トラブルで悩まされぬよう、
下記の点を念頭において取り組むようにして下さい。
日光皮膚炎
思い切り汗を流して気分爽快になるのは
スポーツの良い点ですが、大量の汗はあせもなどの
皮膚トラブルを生じることがあります。
汗をこまめにふきとらなかったり、
吸湿性や通気性の悪い衣類を着用したために
汗が乾かないままでいるとあせもが出来てしまうのです。
蒸散出来なかった汗は、汗を分泌する器官である
汗管(かんかん)のまわりの組織に漏れ出し、
炎症を起こしてかゆみを伴う湿疹を生じたりします。
このかゆみが原因でイライラしてストレスを生じるなど、
スポーツに集中できない状態をも招きかねません。
また、やっかいな皮膚トラブルに、
かぶれやアレルギー反応などの接触皮膚炎があります。
接触皮膚炎の原因物質にはさまざまなものがありますが、
スポーツにおいては、ケガの予防などを目的に
用いられるサポーターやテープのほか、
スポーツウェアなどによってかぶれることもあるようです。
そもそも皮膚と密着して用いられる上に、
使用されている材質や染料、加工するための薬剤が
原因となって皮膚トラブルを引き起こすこともあります。
ほかにも、筋肉痛や腰痛を起こした際に
使用する湿布薬の中には、体質によって、
はがした後、日光にあたることでアレルギー反応を
起こす成分もあるため注意が必要です。
食物アレルギーは乳幼児に多く、大人になるに従い、
徐々に症状はおさまってくると考えられていました。
しかし近年、子供の頃はなんともないにも関わらず、
成人してから食物アレルギーを発症するケースが増えてきました。
その原因は、ひとつはストレスによりアレルギー体質になること。
そして、食生活の乱れによる腸管透過性亢進
(小腸の栄養を取込む小さな穴が炎症により大きくなってしまい、
血中にアレルゲンが入りやすくなってしまう症状)
などが考えられていますところが最近、
それ以外の原因があることが分かってきました。
それは、手など皮膚から吸収されたアレルゲンがきっかけで
食物アレルギーを発症するケースです。
例えば、手湿疹やアトピーなどがある手で料理を行い、
同じ食材が繰り返し皮膚に侵入することで、
その食材にアレルギーを起こすようになります。
その後、その食材を使った料理を食べることで、
食物アレルギーを発症するというしくみです。
一時的に傷がある手で食材を触ったからといっても
アレルギーを発症することはありません。
また、健康な皮膚はバリア機能があるため、
アレルゲンの影響を受けることはありません。
しかし、湿疹やアトピーの肌は常にバリア機能が低下している状態ですので、
同じ食材が何度も表皮の中に侵入することで、
いつしかアレルギーを発症してしまうことがあるのです。
手にアトピーの症状が出ていたり、手湿疹がある方は、
料理をするときには、薄いゴム手袋(手術の時医者が使うようなもの)
をして行うほうが安全だと思います。
ゴム手袋は薄いものであれば、細かい作業もできるので、
さほど料理の邪魔になりません。
また「ニトリル」でできているか「低アレルギー」と記載のあるものであれば、
ゴムアレルギーになる可能性も極めて低くなります。
食品工場では食中毒防止の目的ですが、作業員は皆、
ニトリル手袋をしています。最近ではチェーン店の飲食店の厨房でも、
たまに見かけるようになりました。
ニトリル手袋を選ぶ際に一つだけ注意をした方がよいのが
「パウダーフリー」のものを選ぶことです。
パウダーはコーンスターチ(トウモロコシでんぷん)でできているので
安全ではありますが、これ自体に刺激やアレルギーを
起こす可能性がないとは言えないからです。
ニトリル手袋は一箱100枚入っていて使い捨てですが、
1枚当たりの価格は比較的安いものですので、
手にアトピーの症状が出ている方は一度試してみてはいかがでしょうか。
参考文献:
松倉節子ほか「アレルギー疾患~感作と発症のからくり~ II。臨床現場からとらえた感作と欲症 1.食物アレルギーの発症と経皮感作」『アレルギー・免疫』Vol.19, No.1, 2012