思い切り汗を流して気分爽快になるのは
スポーツの良い点ですが、大量の汗はあせもなどの
皮膚トラブルを生じることがあります。
汗をこまめにふきとらなかったり、
吸湿性や通気性の悪い衣類を着用したために
汗が乾かないままでいるとあせもが出来てしまうのです。
蒸散出来なかった汗は、汗を分泌する器官である
汗管(かんかん)のまわりの組織に漏れ出し、
炎症を起こしてかゆみを伴う湿疹を生じたりします。
このかゆみが原因でイライラしてストレスを生じるなど、
スポーツに集中できない状態をも招きかねません。
また、やっかいな皮膚トラブルに、
かぶれやアレルギー反応などの接触皮膚炎があります。
接触皮膚炎の原因物質にはさまざまなものがありますが、
スポーツにおいては、ケガの予防などを目的に
用いられるサポーターやテープのほか、
スポーツウェアなどによってかぶれることもあるようです。
そもそも皮膚と密着して用いられる上に、
使用されている材質や染料、加工するための薬剤が
原因となって皮膚トラブルを引き起こすこともあります。
ほかにも、筋肉痛や腰痛を起こした際に
使用する湿布薬の中には、体質によって、
はがした後、日光にあたることでアレルギー反応を
起こす成分もあるため注意が必要です。