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幼児ストレス極限

言葉が出ない/夢に地震・津波
幼児ストレス極限
「夜眠れない」「言葉が出ない」。地震と津波、長引く避難生活に幼い子どもたちの心が傷ついている。専門家は心的外傷後ストレス障害(PTSD)になる恐れがあるとして「言葉で十分表現できない子どもには慎重なケアを」と指摘する。

避難長期化で疲れ
東日本大震災

「ゆめにじしんが」「こい、こわい」。宮城県女川町の新妻たくとちゃん(3)は震災の3日目から、泣き叫びながら深夜の体育館を走りだすようになった。母久美さん(空は救護室に相談し、睡眠薬をもらった。

3月11日、自宅のこたつで昼寝中。地面がぐらりと揺れ、久美さんに抱かれて外に出ると、目を見開いた。「助けてけろー」というお年寄りの女性の声。近所の家の壁が崩れた。それ以来、眠ることと地震が結び付き、久美さんが抱いても泣き声はやまないという。

保育所で昼寝中だった姉ゆうなちゃん(5)も、寝起きに「水が来る」と泣くようになった。保育所からパジャマ姿で逃げた。水にのまれた町の記憶がよみがえる。「フラッシュバック」だ。

久美さんは、周りの目を気にして子どもと駐車場の車の中で寝ることも。「肩身が狭い。いつ仮設住宅に入れるの」

アパート3階の自宅は浸水し、泥だらけの床に小魚が散乱。父宏太さん(25)は「女川が大好き。海、山、川がそろい、子育てには最高だ。でもこのままでは」。水産卸業の会社も流された。


PTSD懸念 慎重なケア重要

3月下旬に約1週間、体育館で診療に当たった鳥取大病院の生越智文医師によると、成人は年齢を問わず「睡眠薬が欲しい」という被災者が多い。

だが3歳児の服用はあまり聞かないといい「周リに人が多く、慣れない環境だけに負担が大きいのだろう」と指摘する。

宮城県石巻市の精神科医宮城秀晃さん(57)も、避難所の巡回で小さな体や心に起きた異変をつぶさに感じている。

「ママ、ママ」。4月1日、浅野魅兎ちゃん(5)の声が避難所の小学校に響いた。震災発生以.来、初めて発した言葉。母の裕美さん(25)と3週間ぶりの再会だった。

震災直後か一切しゃべらず、食事も取らなくなった。発熱や嘔吐(おうと)の症状も。「ストレスが極限に達したのだろう」と宮城さん。

魅兎ちゃんは、裕美さんが仕事の都合で仙台市内で暮らしているため祖母ひろ子さん(64)と二人暮らし。やっと休みが取れた裕美さんは「顔が見られず心配だった」とほっとした様子だった。

おねしょや吐き気、赤ちゃん返り…。症状はさまざま。宮城さんは「『しっかりして』といった励ましの言葉はPTSDにつながりかねない。大人が声を掛け、スキンシップで不安や恐怖を受け入れてあげることが大切だ」とアドバイスする。


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