避難妊婦 遠い安寧
新聞記事より
何度も転院「落ち着き産みたい」
避難妊婦 遠い安寧
母子手帳失いリスクも
福島第1原発事故で周辺から避難した妊婦が慣れた産婦人科に通えなくなり、転院を繰り返す〝お産難民〟のような生活を強いられている。不自由な避難生活のストレスに加え、着の身着のままで母子手帳を持たずに逃げたため感染症などの経過が分からない人もいて、受け入れる医院側は「出産リスクが増える」と心配している
福島原発事故
「ここがお顔ですね。表情もでてきています」。4月上旬、福島県会津若松市の山鹿クリニックで超音波検査を受けた妊娠8カ月の山内かおりさん(31)は、モニターに映し出された胎児の画像を畢て、ほっとした表情でうなずいた。
山内さんの自宅は福島県楢葉町で原発から20㌔圏内。避難指示を受け、県内の鮫川村の盲人宅や会津芙里町の避難所などを転々とした。今は会津若松市の旅館に両親と夫広雪さん(37)、長女(8)と身を寄せる。妊婦健診のため、避難先ごとに産婦人科を探さなければならず、山鹿クリニックが3カ所目だ。
「とにかく無事に生まれてほしい」と広雪さん。かおりさんは「もう動きたくない。ここで落ち着いて産みたい」と話す。
山鹿クリニックの産婦人科では3月末までに震災や原発事故で避難してきた妊婦45人を受け入れ、うち約1割が母子手帳を持っていなかった。大関健治医師は「母子手帳がないと、感染症の有無や胎児の発育具合などこれまでの経過がわからず、出産のリスクが増す恐れがある」と話す。
福島県児童家庭課によると、県内の避難所で生活する妊婦は約50人。政府が11日、原発から20㌔圏外に新たに計画的避難区域を設けると発表し、さらに増える可能性がある。大関医師は「避難所ではお風呂に毎日入れない人が多いが、妊婦はこまめに下着を替えるなど清潔に保つよう心掛けて」と忠告している。

(拡大はクリック)
何度も転院「落ち着き産みたい」
避難妊婦 遠い安寧
母子手帳失いリスクも
福島第1原発事故で周辺から避難した妊婦が慣れた産婦人科に通えなくなり、転院を繰り返す〝お産難民〟のような生活を強いられている。不自由な避難生活のストレスに加え、着の身着のままで母子手帳を持たずに逃げたため感染症などの経過が分からない人もいて、受け入れる医院側は「出産リスクが増える」と心配している
福島原発事故
「ここがお顔ですね。表情もでてきています」。4月上旬、福島県会津若松市の山鹿クリニックで超音波検査を受けた妊娠8カ月の山内かおりさん(31)は、モニターに映し出された胎児の画像を畢て、ほっとした表情でうなずいた。
山内さんの自宅は福島県楢葉町で原発から20㌔圏内。避難指示を受け、県内の鮫川村の盲人宅や会津芙里町の避難所などを転々とした。今は会津若松市の旅館に両親と夫広雪さん(37)、長女(8)と身を寄せる。妊婦健診のため、避難先ごとに産婦人科を探さなければならず、山鹿クリニックが3カ所目だ。
「とにかく無事に生まれてほしい」と広雪さん。かおりさんは「もう動きたくない。ここで落ち着いて産みたい」と話す。
山鹿クリニックの産婦人科では3月末までに震災や原発事故で避難してきた妊婦45人を受け入れ、うち約1割が母子手帳を持っていなかった。大関健治医師は「母子手帳がないと、感染症の有無や胎児の発育具合などこれまでの経過がわからず、出産のリスクが増す恐れがある」と話す。
福島県児童家庭課によると、県内の避難所で生活する妊婦は約50人。政府が11日、原発から20㌔圏外に新たに計画的避難区域を設けると発表し、さらに増える可能性がある。大関医師は「避難所ではお風呂に毎日入れない人が多いが、妊婦はこまめに下着を替えるなど清潔に保つよう心掛けて」と忠告している。

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