トッケビと花嫁2 | 引き寄せ豊かに暮らす方法 KAI&LUKA ~ちょっとだけ韓流DAYS~

引き寄せ豊かに暮らす方法 KAI&LUKA ~ちょっとだけ韓流DAYS~

好きなことだけに囲まれた暮らしをして14回死の淵から生還して健やに生きる秘訣や韓流ライフを紹介中。本業は韓国エンターテイメンツコンテンツ会社の代表&CEO。また人生のアドバイザーとして年間万人単位の相談案件を解決中。異端児インコとの漫画原作KAI&LUKA制作中!

 

 

韓国ドラマトッケビの13話でトッケビが消えちゃうシーンがあります。

 

 

トッケビはウンタクへ「お前に出逢えたのは褒美であった」と…

 

 

するとウンタクは「愛してるの…」

 

 

 

すると…トッケビも「俺も愛してる…」という言葉を残して跡形もなくウンタクの目の前から消えてしまいます。

 

         (YouTuber minさんからおかりしました)

 

 

ウンタクは泣き喚いて悲痛な叫び声をあげます。このシーンは僕のなかで韓国ドラマ鑑賞史上で最大に胸に痛みのように残るシーンです。

 

同じシーンをたまたま見かけたりするだけで涙ぽろりしてしまうシーンなのです。

 

 

 

僕は特殊な能力があります。トッケビ風に言うなら死神さんが持つ他人の腕を握ってしまうと相手の過去が視えてしまう能力が僕にもあります。同じように手を掴むと相手の未来と過去が視えてしまいます。

 

 

 

ただし、左手でそうなります。

右手は、未来を透かすことができます。

 

 

 

ドラマの中で自殺を試みていた男性にサンドイッチを持って会いに行くシーンがありましたが同じように未然に知人が巻き込まれそうなトラブルをよく防ぎます。

 

 

13話のウンタクが泣くシーンを見ると思い出すのはオカメインコの琉夏と別れた4年前の2019年6月21日の自分自身です。あの日、前触れもなく死という永遠の別れが訪れてしまいました。

 

 

 

時間を止めたくても止めることはできなくて、死にゆく命の前に特殊な能力など歯が立つこともなく見送るしかなかった日でした。

 

 

 

心臓の停止する痛みでこれまで耳にしたことがない甲高く部屋中に響く鳴き声はわずか数分で止みました。と同時に琉夏の心臓はピタリと動きを止めました。

 

 

 

僕は小さな体を抱き上げ大声で泣きました。泣きはらしました。これまで泣いた記憶がないほど無縁のはずの泣くという行為でした。

 

 

 

止めたくても止まらない涙の粒があとからあとからと零れ落ちました。涙が衣服を伝って膝へとそして床へと雫になりました。

 

 

 

僕はドラマのウンタクのようにLUKAの名前を何度も何度も何度も呼び続けました。どれくらいの時間、名前を叫んでいたのかわかりません。

 

 

 

いつの間にか泣き疲れてLUKAの体が少しづつ死後硬直をし始めていたのがわかりながらも腕の中に抱きしめていました。

 

 

 

あれから4年が経過して僕の暮らしは激変しました。仕事も生活環境も人生のステージが変化しました。

 

 

 

 

僕の隣には花嫁になってくれた女性がいます。僕がホンマもののトッケビだとすれば彼女はトッケビの花嫁。

 

 

昨日と今日は僕たちにとって忘れられない日。

 

 

2013年7月24日に僕は最後の生還を果たしました。難病の手術を受けた日がそうなんです。

 

 

 

僕は7月25日の日付が変わった頃に手術が成功して手術室から出てきました。

 

 

 

そして…

 

 

丁度、2013年7月25日の午前2時過ぎでした。僕の手術をした病院からは80キロ以内くらいの場所に入院してた僕の奥さんのお母様が亡くなりました。

 

 

 

僕はこの手術の成功は望めないほど危険な様態で周囲の者も微かな希望に賭けた手術でした。

 

 

 

まるで、彼女のお母さまと僕の命は引き換えのように生と死が交差した時間でした。

 

 

 

生を譲り受けたような奇跡が起きて、僕は生き延びました。あの日の生還が現在の僕の心臓を動かしています。健やかに生き生きと駆け抜けた約10年でした。

 

 

 

 

初めて彼女のお母様の死の真相を知った日は、自分が生きてしまったことを猛烈に苦しみました。

 

 

 

 

彼女へ繰り返し謝るしかなかった。生きてしまったことを。もしかしたらお母様の命が短命にした張本人かもしれない訳で、申し訳なくて彼女の顔を真面に見れませんでした。

 

 

 

彼女はありがとう…と僕へ言いました。

ありがとうの言葉が僕の心を彼女へ向かう決心を

させてくれました。

 

 

 

蘇生から今までのプロセスは奥さんと出会うための道のりだったのかなと思います。歳の差がある分、僕は蘇生からもっと成長して大人にならなければならなかったし、特殊能力より自分が主役の人生を生き抜くために修行も必要でした。

 

 

 

そして…

 

 

 

何より人間嫌いを克服しない限り愛するという行為には目覚めなかった。

 

 

 

LUKAとの出会いも別れもすべてが神の仕業だとすれば、僕の命は彼女のお母様からリスタートして彼女に出会うための10年という準備期間が置かれていたのだと…。そう思えるのです。

 

 

 

そうならば…

 

 

 

トッケビが出会ったトッケビの花嫁とのこれからは何かが始まる予感がします。14回も死の淵まで行っても死ぬことができなかった理由が先の未来にあるのではないかと…。

 

 

 

今日は花嫁さんのお母様の月命日なのです。大事な時間でした。

 

 

僕が彼女と出会ったのは褒美。彼女との暮らしはゆるゆるで居心地が良すぎる穏やかな時間なのです。

 

 

2人分のオーダーが当たり前になりました。