また更新が空いてしまいました。お待たせしました。先月の6月21日の琉夏の死から4年目は新居暮らしの場所で迎えました。
隣にはお嫁さんになった女性がいました。彼女が琉夏の好きなとうもろこしを蒸してくれました。
琉夏が同居していたはずの僕の心のスペースへはいつの間にか彼女が住み始めていました。
嫌というよりむしろ心地よい感覚で彼女からお嫁さんになりました。
同性婚、歳の差婚の僕たちの新婚生活は、江東区のタワマンで始まりました。
いちごミルクのような甘っとろい新婚生活で日があっという間で気が付けば7月の10日を過ぎていました。
お嫁さんからもらうほどの愛を返せているだろうかと自分に問うことがあります。もらいすぎるほど幸せの空間が存在しています。
僕が彼女へ提供できる愛というのは先に逝かないこと。彼女の心配は一回り以上も年下なのに先に消えてしまうこと。
僕のかつての人生が壮絶だったから大病や大怪我で死の淵まで何度も行く羽目になったことを知っているから。そして特別な能力を扱えるぶんだけ並みの人生をなかなか生きられない…。
僕は繰り返し言いました。
「本当に僕でいいの?」
彼女は言いました。
「いいの。あなたが好きだから」
結婚すると相手の業を共に背負うことになるということは僕の過去を共に背負うことになるわけで…僕は巻き込むことが怖い。大切な人でとっても好きだから。
それでも、何度も繰り返し尋ねても彼女は僕でいいんだという。
僕が彼女へできることの最大の愛は、やっぱり先に死なないこと。彼女を看取ること。そして彼女を泣かせないこと。
ひとりぼっちにさせてしまわないこと。
今度こそ更新頑張ってみます。いつも読んでくれてありがとうございます。