学校が楽しかったと気づいたのは辞めた後でした。
クライアント様からの相談で増えている案件があります。
高校に入学したばかりのお子様が退学を口にするようになってしまったことです。また2年生のお子様が退学を決めて譲歩しない案件です。
増えている理由は新型コロナウイルスによって学生生活が安定しないことです。子供たちのメンタルへ大人たちの想像以上の負荷をかけています。
わたしのアドバイスは…
いまは退学は駄目！です。
新型コロナウイルスがなければ海外留学やフリースクールなど選択肢がいくつもあります。しかしいまはほとんどが無理な現実です。
退学をすれば今よりずっとお子様の環境は孤立をしていきます。おうち時間やオンライン授業などが増えてリアルに友達と過ごす時間は新型コロナウイルス流行前と断然に減りました。
人間関係の孤立を作らないためにもう少し我慢をお子様と話し合いのなかに提案してくださいね。
ワクチン接種以降の日本の社会生活はいまより子どもたちにとって負荷を軽くしてあげられる社会が戻ってきます。
どうしても退学を決めてしまわざるを得ないクライアント様には伝えていることがあります。
①退学後の方向性を確実に決めてから届けをだすこと。
②退学届を出す前に休みを取っている間に、次の場所へ体験をしてから届けは出すまで待つこと
退学後の進路は高校生活以上にご本人の意思の強さが必要になります。
最終学歴が中卒では日本の社会でほとんどが通用しません。通用しても低賃金や資格取得が困難など退学を決めていたときには見えなかった大きな壁の連続が必ず訪れます。
そして大学入学資格検定試験の準備のための勉強は大変な根強い踏ん張りが必要です。
例えば高校１年で退学したら2年生、3年生の時必要な単位分をすべて通信制高校や通信制予備校で勉強しなければなりません。
毎日のように顔を合わせていた先生や友達はそばにいません。
自分で時間配分を決めて取得まで勉強しなければなりません。
私は高校退学を言い渡されて高校2年の秋には高校生ではなくなりました。暴走族に入って仲間と傷害暴行事件を起こして鑑別所行きになったからです。
高校時代は勉強などまったくすることもなく友達と群れてたむろして遊んで男の子とデートをして大したことはしない毎日でした。それなのに退学をして鑑別所を出た後すぐでした。
私は街の中で自分の通っていた高校の制服を着た人たちを見かけるとを嫉妬しました。
校則が面倒だったり授業中がつまらなかったり、勉強についていけなかったり友達とケンカしたりいろんなことが通っていたときは…
ウザイ！そんな気持ちでした。
けれど…その時は羨ましかったのです。
高校を退学したら高校生ではなくなります。
高校生と呼ばれなくなります。
プー太郎と呼ばれていたことが退学後は多かったです。そう世間では見られます。
高校生でなくなると年間の行事もありません。修学旅行も水泳大会も音楽祭も文化祭もマラソン大会もありません。
高校生はよかったな…
学校は楽しかった…
勉強って楽しいことで机を並べてワイワイできる生活も楽しいことだった…
退学になってわかったことでした。
退学後の生活は未成年であれさまざまなシーンで自分で決めなければいけないことが増えていきます。だから高校に行っている同じ歳の子たちより少し早めに大人の階段を登っていくことが必要になります。
お子様が高校を決めて譲歩しなくても退学をする前は絶対に急がないで慎重に決めなければなりません。
私は高校退学はあまり賛成派ではありません。
退学後の苦労をよく知っているからです。
メンタルの状態がまだ大丈夫なら続けてください。(いじめや引きこもりになっている状態は含みません)
高校生をやめたら高校生ではなくなります。
ゆとりをもってお子様と話をしてくださいね。
波動というものは伝わります。
お子様がマイナス思考ばかりして、あなたまでマイナス思考を続けているとマイナス思考の現実しか目の前には現れません。
あなたの思考は夢や目的を実現するためにとても大切です。プラス思考は良い結果を引き寄せます。あなたがプラス思考に意識を戻してプラス思考を続けていると、あなたのお子様もプラス思考へ引き寄せやすくなります。
退学問題は些細です。感情を引き裂くほどに苦しむ家族も居られます。ですから、あなたの価値観を変えるほどの大きい変化を体験しているかもしれません。
それでもあなたがプラス思考でいることを続けてみてくださいね。
必ず道は拓きます。
拓く道があなたとお子様にとって望む形へ向かうように速く抜けられるようにプラス思考を続けてみてくださいね。