この気持ちがわたしはよーくわかります。
私が琉夏へそんな気持ちでした。
わたしの抱えている過去の経験は人に打ち明けたところで解決することは無しに等しいものばかりです。
相談された相手が顔をこわばり困惑するから最初からしないようになりました。
だから心がしんどくてしんどくてどうしようもないときには
「琉夏ーーーーー!!!」
「琉夏ーーーーー!!」
よく仕事から帰宅してすぐに玄関から叫んでいました。
仕事中にテレパシーで叫んでいました。
寝る前に先に眠りについてウトウトしている琉夏へ
「琉夏ーーー!!」
すると琉夏は籠からとことこと出てきて忍び足で枕元まできて私の顔を覗き込んで嘴でわたしの鼻先をさすりながら私の目の奥の方をじっとじっと見つめてしばらく見つめていました。
そして籠に帰るかそのまま枕の上で留まるか決めていました。
ドラえもんものび太の枕上から顔を覗き込んでいたよね。
「のび太くんどうしたの?」
「のび太くん」
「のび太くん」
ドラえもんはいつもいつものび太くんのそばで彼の心配ばかりしていました。
琉夏も自身の意思から枕元へやってきて留まるか帰るか決めていました。
私がそのまま眠りについてしまうと朝はきちんと籠に戻って寝ていることも度々ありました。
小さな翼で小さな鳥だけど大きな翼に守られながら私は暮らしていたと思っています。
先月からペットショップでオカメインコの雛を再び目する機会が増えて眺めていると「やっぱりオカメインコがほしい」という気持ちへ辿り着きます。
けれどオカメインコでも琉夏ではないし、どんな雑貨や原稿やインコの関係を描いても、琉夏の登場する作品でも体温があってふかふかお腹がきもちいい琉夏ではないこと。
絶対に現世での再会が叶わない悲しさに心がじんときました。
新しいオカメインコさんを迎えても琉夏と比較するなんてしていたら可哀想な想いをさせてしまいます。
映画STANDBYME-ドラえもんーでこんなセリフがあります。
のび太くん…
そんなにくよくよしないで。
君の未来は変わったんだ。元気だしなよ。君自身が変わったんだ……それでもやっぱりきみのことが心配なんだ。
君のそばにいられたらどんなに良いかっておもうよ…僕が居なくてもちゃんとやっていける?
ジャイアンやスネ夫にイジワルされたらひとりで立ち向かえる?
のび太くん…
わたしものび太くんと同じです。
琉夏がいっしょだったから少年のままで生きられました。けれど今はそうはいきません。
多くの仕事の責任を抱えてクラアント様が途切れない立場にいます。
今の暮らしは琉夏と何年も積み上げて形になりました。
人は誰かを愛したら相手に似ていきます。同じことを考え同じことを感じてゆきます。一諸に過ごしていると時が経つにつれて1つになります。
だから愛する者が目の前から消えてしまうとこれまで関わってきたすべての存在が消えるように思えてしまうし思い込んでしまいます。
いいことをしても一人では満足できないし子供をなでるような単なる好意で救うことができません。
それでも暮らしていかなきゃいけないです。
記憶は薄れても愛された痕は刻まれています。
愛された足跡を大事に個々の生き方で、愛された時間へありがとうと…。
その瞬間瞬間を大事に尽くして生きること。
泣かせたくないからちゃんと前を見て歩きたいと願う行動は亡者たちはあなたを見守っています。
ちゃんと生きられるように…。
悲しみの言葉ばかりや愚痴を言い続けているだけではあなたの今は変わりません。
自分の意思で変えようと動くときはじめて現実が変わり始めます。
状況に影響を与えることができます。
あなたが変わらなければ何も変わりません。
自分から変わっていく。
自分の内面から。
あなたが動き出すとその状況は変わっていきます。
それが生きるということです。
自分の世界を変えていくということです。