大丈夫…君のせいじゃない | 引き寄せ豊かに暮らす方法 KAI&LUKA ~ちょっとだけ韓流DAYS~

引き寄せ豊かに暮らす方法 KAI&LUKA ~ちょっとだけ韓流DAYS~

好きなことだけに囲まれた暮らしをして14回死の淵から生還して健やに生きる秘訣や韓流ライフを紹介中。本業は韓国エンターテイメンツコンテンツ会社の代表&CEO。また人生のアドバイザーとして年間万人単位の相談案件を解決中。異端児インコとの漫画原作KAI&LUKA制作中!

 

 

 

 

 

 

 


 
 
 
マンタナイト
 
 
 
この時、私は私の海の師匠と共に潜った。
 
見上げると畳一畳分よりも大きなマンタが、
夜中の海を舞っていました。
圧倒された大自然の大きさに見上げてあっという間にマンタが頭上を去っていきました。
 
 
 
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 幾つも群れが舞う…
人間など小さな生き物……
彼らの視線は、もっと先を見据えて優雅な気分で
海の中を舞う…舞う!
 
 
 
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私は師匠から海で生きるための技術を習得する間は師匠の家族と暮らした時期がありました。
 
 
 
 
 
 
わたしは師匠の家族たちとも仲良くなっていきました。
 
 
 
 
 
師匠の娘さんは自閉症を抱えて生きていました。
 
 
 
 
 
 
当時、師匠の三女の女の子は自閉症によって学校でいじめにあっていたのです。
 
 
 
 
 
 
 
それまではペチャペチャお喋りをする女の子でした。けれどいじめを境目に誰ともお喋りをすることがなくなって心を閉ざしてしまいました。
 
 
 
 
 
 
 
言葉がどもる喋り方にサジを投げる子たちに傷ついて話さなくなってしまったのです。
 
 
 
 
 
 
次第に学校へ行きたがらなくなっていきました。
 
 
 
 
 
 
 
そして女の子は24時間も眠らず起きている。そして24時間の間、寝続ける生活が半年以上続きました。
 
 
 
 
 
 
 
師匠の家は自宅でスキューバダイビングショップを経営していました。ダイビングボートを保有して、大学の講師などをしているために夏場は大学生が泊まりがけで受講しにきていました。
 
 
 
 
 
 
 
家族はみなそれぞれに仕事を持っていました。
 
 
 
 
 
 
それでも24時間起きている夜中にひとりにするわけにはいかず、家族で交代で女の子の夜中をいっしょに起きている生活が続きました。
 
 
 
 
 
 
 
 
女の子はジブリ作品が大好きでこだわりがジブリに強くとなりのトトロだけを繰り返し繰り返しじっと映像に見入っていました。
 
 
 
 
 
 
 
以前は誰かが声をかけたらお喋りしていたときはにやりとハニカム笑顔を返してくれていました。
 
 
 
 
 
 
しかしいじめを受けたあとは表情は一切変えることはありませんでした。
 
 
 
 
 
 
ただ、ただ…瞳から涙の雨粒がぽとぽと絨毯へ落ちることが増えていきました。
 
 
 
 
 
 
ある日でした。
 
 
 
 
 
 
 
師匠はハワイへ行くと言い出してすぐにパスポートを持って女の子を連れ出しました。
 
 
 
 
 
 
 
 
そのときわたしもいっしょに付き添うことになりました。ハワイの海に潜れる事が初で海のことばかり考えて日本を離れました。
 
 
 
 
 
 
 
自閉症の女の子の三半規管は元気な人間よりも繊細に乗り物へ反応します。
 
 
 
 
 
 
 
 
飛行機も車も乗り物酔いが半端でなく女の子はパニックを起こしてしまいます。
 
 
 
 
 
 
 
 
師匠の奥様はハワイ行きを猛反対しました。パニックと乗り物酔いを可哀想だと思ったのです。けれど師匠はハワイ行きをやめませんでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
私と師匠は交代でずっと女の子をできるだけ背負いながらハワイへ向かいました。
 
 
 
 
 
 
おんぶです。
乗り物に乗る以外はおんぶをしました。
 
 
 
 
 
 
 
女の子の声を聴きたくて……
女の子が笑う姿を見たくて……
愛していることを伝えたくて…
 
 
 
 
 
 
 
背中で吐かれて吐かれて社長は髪の毛に吐物が塊になってついていたことをハワイに着陸する機内で気づきました。
 
 
 
 
 
 
 
女の子は日本からハワイまでの機内はぐっすりと眠りについていてくれました。わざと24時間眠る日を選んで経ったからです。
 
 
 
 
 
 
 
 
師匠は女の子をやっぱり背負ってハワイの海原を泳ぎました。
 
 
 
 
 
 
 
何日も何日も女の子をまるで亀の父さんが子亀を背負って泳ぐように毎日毎日でした。
 
 
 
 
 
 
ハワイの海です。
 
 
 
 
 
 
 
運がよければイルカ、鯨に出会える機会もある場所です。私たちはボートで砂浜ではない場所で泳いでいたので幸運に恵まれました。
 
 
 
 
 
 
そして…
 
 
 
 
 
 
 
 
女の子は少しだけ笑うようになりました。
女の子少しだけ声を出すようになっていきました。
 
 
 
 
 
 
 
 
生涯ずっと家族はいっしょに生きていきます。
 
 
 
 
 
 
 
コロナ渦でマスクをしなければならないことは
障害を抱えている家族もわかっていても、障害ゆえに見えない苦労や工夫を凝らしながら我が子へマスクをする家族が大勢います。
 
 
 
 
 
 
 
わたしがしばらく前に見た光景は、マスクをしていない男の子へ怒号を浴びせた大人の姿でした。
そばにはお姉様らしき方が寄り添っていました。
 
 
 
 
 
 
すみません…
すみません…
障害者なんです…
マスクはしているんです…
頑張ってマスクしているんです。
だけどなかなか難しいんです。
外してつけて外してつけてしてしまうんです…
 
 
…お姉様らしき方が言うのが聞こえてきました。
 
 
 
 
 
 
 
マスクを故意にしないのとマスクを障害ゆえに外してしまうのは全く違います。
 
 
 
 

 
琉夏は障害はなかったけれど、産まれたばかりのとき虐めをペットショップでうけていました。
 
 
 
 
 
わたしはその現場で琉夏と出会いました。琉夏の心は人間が怖くて人間好きになるまで時間を必要としました。
 
 
 
 
 
人間なら尚更です。
 
 

君のせいじゃない…
 
 
 
あなたもわたしもその子も言って欲しいことありますよね。
 
 
 
 
マスクが苦手でマスクをしにくい子たちも彼らのせいじゃないです。
 
 
 
 
 
責めないであげましょう。
優しい社会でありたいですね。
 
 
 
 
 

竹村先生、ヨンチャン先生ありがとう😊