琉夏が亡くなったあとの生活に慣れて、ぽっかり空いた前触れのない寂しさのできた心の穴に少しずつ何かがしっかり埋まり始めています。
年明けをして空を見上げいると寒いけれど、季節は着実に春へ向けて動いています。
わたしにとってもうひとつ乗り越えなきゃいけない壁があります。
彼と楽しく通っていた動物病院です。
琉夏の通っていた動物病院の先生はエキゾチックアニマル可能の看板を出しています。
看板に「犬、ネコ、象」と書かれています。
その名の通りで琉夏と予約をした病院の待合い室には犬、ネコ、文鳥、亀、ウサギの動物たちが飼い主さんと診察待ちをしていました。
琉夏は病気で病院を受診したことがありません。一度もないのです。
サプリメントと水素水が功を成していました。
彼は嘴を整えて爪を切るためにニケ月に一度通っていました。
行きはタクシーで帰りはお散歩でふたりで楽しい楽しいちょっとした遠足気分でした。
琉夏は、嘴カットをした後でした。
いつも飼い主の名前を呼び捨てをして叫んでいました。
彼にとって嘴カットは嫌な出来事でした。
楽しみと分かっていても大嫌いな嘴カットでした。
彼は嬉しい気分のときは飼い主をちゃん付けで名前を呼びました。嫌な出来事や怒ったりしたときは飼い主を呼び捨てにしました。
今でもこの呼び方の使い分けは耳にしたことがある人間たちにとっては笑い話になっています。
そんな笑いとドキドキに包まれた道の先端のひとつが動物病院でした。
そして年初めにその動物病院の先生から年賀状が届きました。
わたしは彼が亡くなったことを伝え切れていません。
わざと放りだしてそのままにしていました。
病院へ向かう足取りが重くたどり着く自信がないからです。
怖くて逃げていました。
いつかはちゃんと挨拶をしたいと願いながらできずにいました。
そろそろだと思っていました。
先生にありがとうという感謝を伝えることをしたいし、先生に出会えたことで、琉夏と飼い主の原稿は思わぬ物語に変わりました。また、動物病院リストのきっかけをくれた先生です。
勇気を出して足を運んで会いに行くことが終わりと始まりなのです。
↓この著書がぶっ飛ぶように売れはじめています。出版社側から聞いておったまげました。凄すぎて目が点でした。
少し前に「気になる人」というタイトルで、ブログを書いてくださった方がまさか買って読んでくださったなど思いもよらず、また数日前にも読みました〜感想がきました。
みなさんが読んでくださることで、ブログも書きやすくなりました。ありがとうございました。
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