【今回のテーマ:意味の異なる lagi, baru】
Selamat siang. 「こんにちは」
INJインドネシア語講師のIZUMIです。
今回は、よく使う単語の全く異なる意味について書きますね。
意味が異なるだけでなく、品詞も異なる場合は使い方にも注意しましょう。
私は授業の終わりに、Sampai jumpa lagi. 「またお会いしましょう」と受講生にあいさつをしています。sampai「まで」、jumpa「会う」、lagi「再び、また」なので、直訳すると「再びお会いするまで」です。
この lagi は、授業中にも Sekali lagi. 「もう一度」などでよく使っています。
初級レベルの方でも、よくご存じのおなじみの単語ですね。
では、次の文を見てみましょう。
A. Saya akan berkunjung ke Pulau Bali lagi.
私は再びバリ島を訪問する予定です。
B. Dia lagi makan siang di kantin.
彼は社員食堂で昼食をとっているところです。
Bの文章を見て「あれ? lagi は『再び』という意味ではなかったでしょうか?」最近、受講生からそのような質問を受けました。確かにそうです。
Aのように、lagi が動詞(ここでは、berkunjung)より後ろにある場合は「再び」という副詞です。
一方、Bの lagi makan のように 「lagi + 動詞」の lagi は助動詞「~している最中、~しているところ」です。
このように、インドネシア語には同じ単語でも文中の位置によってまったく違う意味になるものがあります。
ほかにも、baru には、「新しい」と「~したばかり」という2つの意味があります。
次の文を見てみましょう。
C. Kita makan malam di restoran baru itu.
私たちはその新しいレストランで夕食をとった。
D. Ibu saya baru pulang dari pasar.
母は市場から帰ったばかりです。
Cは名詞(ここでは、restoran)の後ろにくる baru は「新しい」という形容詞で、名詞を修飾しています。
一方、Dは動詞(ここでは、pulang) の前にあるので「~したばかり」という意味の助動詞です。
このように、インドネシア語には、同じ単語でも品詞や意味が異なるものがあります。
知っている単語でも「意味が通じないな?」と思ったら、辞書で別の意味がないかを確認しましょう。
【問題】
それでは問題です。
次の文の dulu の意味の違いを考えて、日本語に訳してみましょう。
E. Lebih baik kita istirahat dulu.
F. Dulu saya bekerja di perusahaan mobil.
単語のヒント:
lebih baik ~した方がよい
kita 私たち
istirahat 休憩する
bekerja di ~で働く
perusahaan 会社、企業
mobil 自動車
【解答と解説】
dulu は口語で、標準語は dahulu ですが、会話では dulu がよく使われています。
E のように「動詞(ここでは、istirahat)+ dulu 」は「先に~する、まず~する」という意味です。
一方、F のように文頭の dulu は「以前」という意味になります。
そうすると、解答は次の通りになります。
E. Lebih baik kita istirahat dulu.
私たちはまず休憩した方がいいです。
F. Dulu saya bekerja di perusahaan mobil.
以前、私は自動車会社で働いていました。
dulu は会話でよく使われる表現ですので、ぜひ覚えてください。
2023年12月~2024年1月にインドネシア語検定対策講座C級、D・E級を行います。
検定過去問題を解きながら、苦手な項目を得意な項目に変え、語彙、文法、読解、翻訳、リスニングの総合力をアップして、ぜひ合格を目指しましょう!お待ちしています♪
http://www.indonesia.co.jp/lesson/group/