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見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<学校->整形外科> 

鼻水も止まり、とても元気になったショウは、
元気溌剌で、パワーがあり余っている。

で力を抜くことを覚えたので、漕ぐ時は物凄いのに、
ヤル気が無いと、絶対に漕ごうとしないし、
ガシッとタイヤを握って、動かなくしてしまう。

更に、何処で覚えたのか
 『 クイックターン 』 を使ってフェイントをするようになった。

例えば、病院の帰りの時、いつもの様に、
エレベーターから離れようとしない。

以前なら、
タイヤを握りしめたまま座り込み体制に入るのだが、
今日は素直に出口に向かい始めた
と思った瞬間 急に右タイヤだけを握りしめた。
当然、車椅子は右へクイックにUターン

出口へ向かうヨ
と見せかけた後のUターンは鮮やかだった。
パパはフェイントにかかり、慌てて連れ戻しにいった。

それにしても、よく考えて、観察して行動している。
ある意味、感心させられる出来事だった。



<学校->センター->入浴介助> 

ショウが小学校へ入る頃からお世話になってきた、
センターの日中一時支援サービスが今月で最後となる。
ヘルパーさんと駅前を散歩するのは、今日で最後だ。

センターは、ショウが通う事業所の中でも、
一番好きな所だ。それは、帰宅した時の表情で分かる。

何しろ、駅前の広いショッピングモールを
好きな所へ好きなコースで好きなだけ行ける。
大好きなエレベーターも何回でも乗れる。

ショウは、我がままを聞いてくれるお年寄りが好きなので、
年配の方が多いセンターが大のお気に入りだった。

成長して賢くなってコントロールできる様になったことで
散歩そのものは、ヘルパーさんの負担が減ったのだが、
皮肉にも身体が大きくなった事が、ヘルパーさんにとって
車椅子への乗せ降ろしを重労働にしてしまった。

ショウが、もう少し自力で立ち上がれて、
ゆっくりでも少ない介助で車椅子へ座れたなら、
サービスは継続できただろう。


最後の日だというのに、今日は一日中雨が降っていて、
残念ながら、駅前を散歩する事ができなかったらしい。

送迎の別れ際に、へるぱーさんが 「バイバイ」 をしたが、
ショウはそれが特別な意味を持っていることは
わからないだろう。

ただ、この町に住んでいる限り、
何処かでヘルパーさんに会う事があるに違いない。
ショウは記憶力が良いので、きっと大喜びをするだろう。


<学校->WC> 

パパは先週末から、妙にくしゃみと鼻水が出る。
ショウも似たような症状が出ている。

朝起きたら咽が痛くなっていた。
先週、耳鼻咽喉科で処方して頂いた薬を飲むが、
今一効き目が悪い。そのくせ眠くなる ZZzz.... ( ̄ρ ̄@)

咽の炎症を抑える薬なので、
風邪には効かないのだろう (ーー;)

ショウの鼻水は、ピークを過ぎたようだが、
パパは、ますます酷くなっている。


もしかしたら、もうスギ花粉が飛んでいる?
イヤイヤ、杉はもう克服したはず、ならば何?

鼻水の色が変わってきたから、
やはり、風邪かな・・・。(ーー;)ゞ


<学校->宝島> 

頭の怪我も何のその、全くいつも通りに登校していった。
最高気温も高目で、13℃近くになったので、
ショウはご機嫌だった。

帰宅した時に、渡す予定だったCDと連絡帳を
テーブルに忘れているのを見つけた。 _| ̄|○ ガックリ

早目に登校させて、早く帰宅できたので、
サクッと仕事を始めようと思ったのに・・・。


ところで、学校へ行く途中にカラスが鳴いていて、
走っている車の中ではとても小さくしか聞こえないのだが、
やはりショウはバカ受けしていた。

これが、時には大変なことになるのだ。

例えば、夕食を与えている時に、
窓の外から鳥や犬の鳴き声が聞こえると、
それだけで、プッと吹いてしまう。  :゙;`;:゙;`;・o(ロ≦〃)

突然なので防げず、
パパの服は大変な事になってしまうのだ。

ショウの耳が良い事は、偶に傷である。


<自宅> 

確かに、天気は良かったのだが、北風が強く
飛べるエリアと時間が限られた一日だった。


飛べなかったことと、ショウの怪我が気になったので、
寄り道をせず、いつもよりもずっと早く帰宅すると、
ママもショウも、どうしたの という顔をして迎えた。

ショウの怪我は、大した事はなかった。
少しは大人しくしているかと思いきや、
むしろ以前よりもパワフルになっていた。


ママは買い物にでかけたので、
パパがショウの子守をしていた。と言っても、
しばらく遊ぶとビデオを見たいと言うので、見せただけだ。

最近、パパと居るとよくビデオを見せてとせがまれる。
どうやら、ママよりはパパの方が甘いので、
見せてくれると、思っているようだ。


<自宅->CS> 

ママの仕事が大変になるだろうと予想して、
CSさんにショウを預かって頂く予定にしていた。

実際にはママの仕事は忙しくならなかったが、
家事をするので、そのまま預けることなった。


ところが、大掃除をするぞと気合を入れた矢先に
ショウが怪我をしたと電話が掛かってきたそうだ。

公園へ遊びに連れて行き、
車からショウの乗ったバギーを降ろしている時、
ショウがまだかなぁ?と身を乗り出して振り返ったので、
バランスが崩れて横転してしまったらしい。

ヘルパーの人が横転を防ごうとしたので、
頭部を強打する事は免れたようだが、
それでも地面に接触して頭を切ってしまったらしい。

病院は、先日後転した時と同じ所だったようだ。
今回は、血が出ていたので、治療してもらったが、
皮膚の処置はしてもらったようだが、
今回も精密検査まではしなかったようだ。


夜まで様子を見たが、変わった所もなく、
むしろ元気いっぱいだった。
何にせよ無事で何よりだった。

ショウは風呂の中で、いつもより良く声を出した。
きっと今日会ったことを伝えたかったのだろう。
<学校->CS> 

昨日からチョッと気になることがある、それは、
唇に赤色で小さなポツポツとしたできものがあること。
それを覗けば朝に少しだけ鼻水が出ただけで、
とても元気だ。

今日の午前は、大好きな音楽の授業だったので、
張り切ってタンバリンを振って、音を出していたそうだ。

午後は、座位保持の訓練をした後、
洗濯バサミを摘まむトレーニングをしたそうだ。

とにかく、ショウの凄い所は、何度もやるうちに、
何をすべきかを覚えて、自ら進んでやろうとすることだ。

勿論、手先が不器用なので、時間が掛かり、
上手くいかない事も多いのだが、それにめげたりしない。
こういう所は、大人でも見習うべき所ではないのかな

<学校->GM> 

昨日は、夕食を早目に済ませて帰宅できたので、
早目にベッドに連れて行くと、直ぐに眠りについた。
元気溌剌だったのだが、やはり疲れていたのだろう、
朝7時を過ぎても爆睡していた。

学校では、卒業式に使う物を作製しているらしい。
今日は背景の絵を作成したそうだ。

午後の課題、久しぶりのスライディングブロックも
手前から斜め奥という難しい方向も
できる様になってきたらしい。

GMでは、いつも通りに課題をする事ができたそうだ。
こちらのY先生とも、もうすぐ最終回になる。


ところで、
GMの帰り際にオシッコをさせてから事業所を出たのだが、
帰宅してもオシッコを漏らしていなかった。

パパが病院で診察してもらい、
ママを駅で拾って帰宅したので、
少なくとも2時間は経過しているはず

オシッコを我慢できるようになってきたのだろうか
もし、本当なら凄く進歩したことになる 

<旅行3日目> 

今日も天気が良くてスキー日和だった。
帰りの渋滞を避けるため、お昼までしか滑らないが、
高齢の祖父の体力からすれば、それで十分だった。

ショウは祖母に連れられてホテル内を探検した。
行先は、やはり、斜めに動くエレベーター。
この後、パパと探検した時にも連れて行かれました。

部屋からは相当遠い所にあるのだが、
ショウは道のりを覚えていて、躊躇せず向かったようだ。
相当気に入ったらしい。 (;´Д`)ノ ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ


帰路の最中でもトイレに行きたいとしっかりと伝え、
オムツを汚すことはほとんど無かった。

帰宅してもおかしな様子もなく、いつも通りに寝た。
明日も、普通に登校してくれると良いなぁ~。

<旅行2日目> 

到着して2日目、天気も良く、風も弱く
最高のソリ日和になり、滑る事になった。 

キッズゲレンデは、
ホテルから200mほど下の広場にあるらしいので、
ホテルから滑って行こうという事になった。
帰りは、無料シャトルバスがあるらしい 

ただし、目の前のゲレンデの斜度は中級者コース並 
それでも、ブレーキを掛けながらゆっくりと行けば、
何とかなるだろうと思って滑り出した。 

ところが、先週末に降ったパウダースノーの新雪で、
足でブレーキをかけても、雪が舞い上がるだけで、
全然スピードが下がらない。

いや、むしろドンドン加速していき 
まるで除雪車が雪を巻き上げながら進むように、
ゲレンデを疾走いった。 

そして、キッズゲレンデ手前に、防護ネットが見えたので、
ワザと転倒して事なきを得た。 

巻き上げた雪は、全てショウとパパに降りかかったので、
二人は 『 雪だるま 』 の様になってしまった。

ショウはしばらく絶句していたが、
 『 寒い 』 『 冷たい 』 が大嫌いのショウは、
 「 もう帰る  と怒り出してしまった。

急いでシャトルバスに乗り込み、ホテルへ逃げ帰り、
結局、ショウのソリ遊びは、それでお終いとなりました。 


ホテルには斜面に沿って斜め動く窓ガラスの付いた
エレベーターがあるのだが、エレベーター好きのショウは、
それに乗っている時が一番楽しそうだった。 σ(^_^;)