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見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<KS> 

ゲロから一日が経過したが、
相変わらずショウは胸焼けしている様だし、
体に力が入らず、グッタリしている。


プレイルームへ連れて行っても、
玩具で遊ぼうとせず、しばらく横たわっていた。
10分ぐらいしたら、ようやく動き出した。
(KSに預けても大丈夫かな・・・ (ーー;) )

とりあえず、朝食を与えて様子を見ることにした。
牛乳やヨーグルトなど、液体類は食べるが、
パンは牛乳に浸しても、食べようとしなかった。


昼食やおやつは、軟らかい物に切り替え、
残しても構わないとスタッフに伝えた。

KSでは、比較的元気に過ごしたようだが、
やはり、いつもの明るさは無かったようだ。

それでも、朝、出かけて行くよりは、帰宅した時の方が、
笑顔が増え、体を揺らすなど、復調の兆しが見え始めていた。


ビデオにも少し反応して、喜ぶようになってきたので、
明日は、元気になっているのではないだろうか?


<旅行->自宅> 

前日のホテルでの夕食は、ビュッフェスタイルだったので、
ショウの好きな物をたらふく食べさせてもらったようだ。

ママは自分の食事をするために祖母と替わったのだが、
なんと祖母からもパクパク食べていたらしい。
今にして思えば、どう考えてみても食べ過ぎだったが、
食べるからと、食べなくなるまで与え続けたそうだ。

夜中、お腹が張るのか?少しうなされていたらしい。

更に、朝起きても様子がおかしいので、ママが心配していたら、
食べた物を戻してしまったらしい。それも、2回
部屋は汚れるは、異臭は漂うはで大変だったようだ。


パパの仕事は、今日でお終いだったので、
知人に頼んで、新東名のSAまで乗せていってもらい、
そこで落ち合う事にしていた。

そこに現れたショウは、まるで高熱を出した後の様に
ぐったりとして、憔悴しきっていた。全身が脱力して、ヘロヘロ状態。
しまじろうのビデオを見せても、薄っすら笑みを見せるだけだった。

牛乳だけは何とか飲むので、なんとか飲ませたあと、
ベッドに寝かせたら、直ぐに眠りについた。
昨晩は胸焼けで気持ちが悪く、熟睡できなかったのだろう。

<南紀旅行> 

今日はまず、熊野川上流の瀞挟で
ウォータージェット船
リゾートに乗り川下りをした。

乗船の時はおんぶしたらしく、
車椅子車椅子はやはり辛かったようだ。
下船は特別に車車(セダン)を回して頂けた様で助かったらしい。


次に那智の滝へ。
普通は長い階段を降りなければならないので、
車椅子
車椅子の人は、大抵は滝のそばまで行くことを諦めてう。

実は裏技があり、一人¥300かかりますが、
管理用の裏道スロープを使わせてもらる。
これはなかなか知られていませんが、かなり便利。


次に那智大社へ。
那智の滝から車で5分程上がったところに駐車場
駐車場があり、
一般の人はそこから長い階段を登ることになる
げっそり

これも、また裏技がある。
¥800の通行料はかかりますが、管理用の道路を使わせてもらい、
更に、エレベータで本殿まで行るそうだ。
社務所の方々は皆さん親切にしてくださったそうだ。


こんな感じで、南紀伊の旅は無事に終えたそうだ。



宿泊は、『ホテル浦島』と言うところで、
館内に6つも湯があり、巡るだけで半日は潰せるらしい。
料理も美味しく、ショウは2人前も食べたそうだ。

しかし
 これが後に大変な事につながる。
それは、明日の日記をご覧下さい

<南紀旅行> 

ショウとワイフ、そして私の両親と4人で
南紀、那智勝浦へ旅行へ行くことになっている。
そこで、
パワースポット巡りをするそうだ。

私は、いつもの様にお仕事です。
たまには、のんびりと旅行したいものですが、
世間様がお休みの時こそ、私の仕事が最盛期の時。
ここは、グッとこらえるしかありませんなぁ~


元旦は、忙しくて電話できなかったので今日してみると、
電話の向こう側からショウの元気な声が聞こえた。
元気にしているようだ


パワースポットとやらで、
たくさんエネルギーを浴びてこい


<実家> 

今日は、名古屋市のテレビ塔に出かけたらしい。
テレビ塔と言えば、エレベーター(外が見えるタイプ
当然ながら、ショウは大喜びしたそうだ 

その後、オアシス21(バスターミナル&ショッピングモール)
見学に行ったらしい。(夜のライトアップはなかなかの物)

ツルツルの床は進みやすいので、楽しいらしく、
物凄い勢いで漕いでいたらしい。

オアシス21屋上
 オアシス21の屋上の夜景


<実家> 

新年明けまして、おめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。

新年初日は、ショウのプレゼントを購入するためにお出かけ。
Joshin電機へ、アンパンマンのピアノを買うために出かけた。


ところが、以前に壊れて廃棄した新幹線の玩具と同じ物を
店内で発見して、ショウに見せると覚えていたらしい。
余りの喜び様に、祖父母も計画を変更せざるを得なかったらしい。

帰ってきた新幹線は、小さい頃は持つことさえ大変だったが、
成長したショウにとって、たいした問題でなく、
大きくなった手で鷲掴みにして易々と持ち上げれたそうだ。

それを見た祖父母が、「凄いなぁ~」と誉められると、
嬉しくなったショウは、ワザと落として、
ドヤ顔をして拾って見せるようになったそうだ。
(壊れる日は意外に近いかもしれない (ーー;) )


<パーティー> 

冬型気圧配置が緩み、暖かくなるかと思ったら、
曇りで最高気温が伸び悩み、寒く感じる一日となった。

今日のショウは、社協主催の 『 ふれあい交流会 』 という
クリスマスパーティーへ参加した。

海老名市内の高校生による歌やダンス、生演奏は
それだけでも、ショウが楽しめそうな催し物だが、
更に知っている曲が多かったので、ノリノリだったそうだ。

残念だったのは、
食事が大人向けの和食懐石料理だったので、
ショウが食べられる物が全くなかったことだ。
(クリスマスという事で、ケーキも出たが、これもNG)

結局、ママが二人分食べたらしい。

夕食は、パパと待ち合わせをして、外食にしたが、
ショウの好きな物がたくさんあるビュッフェの店だったので、
昼食の分を取り返す勢いで、ガツガツ食べていた


その勢いで、店のトイレで大ウンチをしたのだが、
帰宅後、オムツを見ると少し漏らしていた。
出し足りなかったらしい (こんな事はとても珍しい)



<自宅> 

見た目には、とても元気で問題ないのだが、
先日、様子が変だったこともあり、念の為に
今日も家の中でのんびりと過ごしたそうだ。


午前中は、オシッコがしたくなると、
ショウはママに独特の合図を送り、
オムツを一回も汚す事が無く、トイレに成功したそうだ。

ところが、午後にチョッとタイミングがずれて漏らしたらしく、
それからは、漏らした後に合図を送ったり、
オシッコが出ないのに合図を送るようになり、
ママが騒ぐのを見て、面白がって、益々拍車が掛かったようだ。

余りに嘘が続いたので、オオカミ少年ならぬ
 『 オオカミこども 』 だとママが言うと、
もろにツボにハマったらしく、ケラケラ笑い転げていたそうだ。
(言葉そのものは、それほど面白くないと思うのだが・・・



<自宅> 

この3連休は遠出をせず、
家でのんびりする事になっていた。

とは言っても、一日中家の中に居て、
ショウが大人しくしているわけもなく、
案の定、散歩に行きたいとダダをこねたそうだ。


そして、気晴らしに外に出ると、行き先は、やはりコンビニ。
好物のコロッケを、ママのお財布携帯で購入して、
店を出ようすると、やはり、クルリと反転して引き返してしまう。

そして、店内をグルリと周回して、再び出口へ!
出ようとすると、またまたクルリと反転。
それの繰返しである。

店員は居る。
「イラッシャイマセ!」も言う。
商品の陳列方法は、スーパーやデパ地下とそれ程変わりない。

なのに、コンビニが平気なのは何故だろう

ママが、ある事に気付いた
コンビニには、響き渡るような館内放送が無い
よくよく考えると、館内放送があるテンポは、必ずショウは嫌がる。

最近では、そういった店舗に近付く事さえ拒否し、
無理やり入店でもしようものなら大騒ぎをするのだ。
 『館内放送』 きっとそれがネックに違いない



<学校->KS>  時々 

昨日よりほんの少しだけ気温が高いらしいが、
それでも最高気温は10℃を超えないらしい。

学校では、足湯をしたらしい。
この時期には、恒例の授業科目だ。

BGMの 「 いい湯だな 」 や 「 癒しのアジア 」 は、
ショウが好きな曲調で、ご機嫌で居たらしい。

足の緊張も次第に抜けて、リラックスしていったらしく、
最後には、あくびも出て、まったりと過ごしていたようだ。


よころで、
最近のショウは、言葉の理解度も日々向上していて、
風呂場で遊んでいる時には、右手と左手を理解している
感じだったので、今度は部屋の中で試してみた。

握ると音の出るボールで右手で持って、
プ~プ~と音を出して遊んでいたので、
「左手でもできる 左手でやって見せて」と言ってみた。
すると、左手に持ち替えて、音を出してみせたのだ。
  (*^ー^)ノ○  ヾ( ̄0 ̄;ノ

まぐれかもしれないので、もう一度、
「また、右手でやって見せて」 というと、
その通りに持ち替えて、やって見せた。

これは、もうまぐれではない、ハッキリと言葉を理解している。
前にも述べたかもしれないが、右手と左手を
根気よく教えた記憶は全くない。

それなのに、いつの間に覚えたのだろう・・・。
ショウの不思議がまた一つ増えた。