因業爺のブログ -187ページ目

「ア」の項=アメリカ


以前、少しふれたが、俺が子供の頃には、
アメリカと戦争していたんだ。
連合国だからイギリスもカナダもオーストラリア等も敵だ!
手を組んでいたドイツとイタリアは先にギブアップしちまって、
日本一国だけで世界を相手に戦ってたんだ!
主に「米国」だがね!

『鬼畜米英、打ちてし止まん」てぇんで、子供の俺達は勝つと思ってたよ!
それが負けちまった!
大人たちはあっさりと米国にヒレフシて、
今思えば「民主化」の為の「解放軍」として喜んで迎えた人も居たんだよ。

俺んちは東京の下町に居たけど「空爆」に耐えかねて千葉、群馬と逃げ回り、
祖母の居た田舎に住み付いた。
前橋が空爆された日は夜まで空が真っ赤に光っていたんだ。

無差別爆撃なんてヒデェやい!
去年のツナミで流された街の様に、何も残らず焼けちまったんだぜ!
それも日本中の大きな街はみんなだ!
俺ぁ今でも忘れていねえんだ!
俺だけじゃない、俺達より上の年代の人は
みな心の中では反米の炎がくすぶってるよ!

戦後、アメリカはそんな日本人を手なづけようと、次々に手を打ってきた。
ジャズ、映画、ポパイ、ミッキーマウス等のマンガ、
あらゆる方法でアメリカに馴染ませようとし、「脱脂粉乳」まで呉れたぜ!
給食で飲んだ「ミルク」がそれだよ。
そして「DDT」という殺虫剤を大量にふりかけてくれたが、
最近あれがガンの一因と解ったというぜ!

戦争なんか、どちらが悪いか決めようも無いが、
今でもどこかで戦争しているのは誰なんだろうね!
建国以前も以来もずうっとね!

とは言え・・・・・一人一人のアメリカ人が嫌いって訳じゃねぇんだ。
尊敬する人も沢山いるよ。
兵隊だって家に帰れば良いパパだったり、
孝行息子だったりするんだろうね!
多分!!

そこで「君達の使命だが」
個々のアメリカ人とは仲良く、「アメリカ帝国主義とは線を画す」!

これだ!



「ア」の項 完



次回「サ」の項は1月23日















「テ」の項=敵と味方


ここまで様々な事を読んでもらったが、今回は特にじっくりと読んでくれ!

かつて、原始人や猿人の暮らした森などよりも、
今の社会の方がはるかに危険なジャングルだし、
日ごとに社会は悪くなっているんだぜ!
ほんの少し前までは、考えもしなかったような
凶悪な事件が起きてるのは知ってるべ?

それはナーンデカと言うとね、
比較的オダヤカな農耕民族の日本に個人主義と言う狩猟民族の考え方が
入り込んだことが原因だ!

日本人はルールを創りそれを守る事で社会を成り立たせて来たんだ。
もちろん戦国時代にも第二次世界大戦にも、野蛮な行いがあったが、
「悪法」というルールがあったんだよ。
その法の下に悪い事をしたんだ。
アウトローじゃなかったと言えるんだ。
法を改めれば行いも改まるのさ!
だから法を創る政治家を選ぶことは大事なんだぜ!
たのむぜ!

かつての日本人には、背骨のように自分自身をつらぬく哲学があったんだ。
それを表す言葉が「仁義礼智信忠俤孝」と言うんだ。
詳しくは自分で調べて欲しいが、自分の「利」を後にして集団や社会の為には、
命さえ投げ出そうという、今では信じられない考え方だよ。
体を造り学問をするのも自分の為じゃなかったんだよ。

今じゃあり得ねぇよな、他人より自分の事が大事だよ。
もっと言えば、他人の事など知っちゃあいねぇよ。
「絆」って何だよ!

自分の「損得」で全てを計る事は、
「村」と言う集団から出発した日本人の考え方じゃないなl。
そんな奴は「村八分」になっちまうんだ。
それが今では堂々と通用してるぞ!

そこで、敵と味方だが、どう見分けるべきかと言うと、
利害が一致すれば味方、相反すれば敵だ。
カンタンだろ!昔とは違うんだ。

注意深く生きてくれよ!
世の中は益々悪くなるぞ!


そこで今回はこれだ!
「前後左右と上下も見て生きろ」



「テ」の項 完



次回「ア」の項は1月16日










「エ」の項=円高



俺が若い頃、一ドルは三百六十円だった。

アメリカで一ドルで売っている物を買うのに、それだけ要るってこった。

その頃、タバコが四十円、映画五十円、定食四十五円、コーヒー五十円だった。

二百円持って新宿に遊びに行って遊んで、おつりが来たんだぜ!

その頃アメリカでは一ドルで何が買えたか知らんが、

いずれにしろ、ハシタ金だったろうな。



それがある時期から「ドル安」が進んで、日本の経済学者や大企業の経営者達は

百円を切ったら日本経済は崩壊すると叫んで、

政府に「ドル買い、円売り」を迫った。



そりゃそうだ、輸出で儲けてる会社は困るよな!



でもな、今七十円台だぜ!

崩壊もしなけりゃ俺ぁ何も困ってねえぜ!



経営者達は「不況」だ「不景気だ」と言うが、俺達貧乏人には関係ねえよ!

奴等の儲けが少なくなっただけだろ!

仕事しねえで金を動かしてるだけの株主への配当が下がっただけ!



仕事して食ってる俺達には、最低限必要な金ってのがあるんだ。

「喰うものと寝る所」だよ、それが無いと次の日に仕事に行けない。

これを「労働力の再生産」と言うんだ。



これだけは鬼のような資本家も取り上げる訳にはいかないぜ、

次の日、会社が始まらないもんな!

そういう訳で、「不景気」なんか怖くないし「一ドル一円」でも俺ぁ構わんよ。



会社がつぶれ、失業者が増えても餓死者は出ないよ、

生存権てのがあるからな!

貧乏人がブラ下がったり、喰いついてくるのを嫌がる金持ちの理屈なんぞ、

知った事かってんだ。



必要最低限の雇用と人口、それに緑豊かな自然があれば、国家はいいんだよ。



と言う訳で・・・・・

皆は「働いて食う」人になってくれよ!

他人の稼ぎにタカって喰うダニになるなよ!

「時給自足」は無理だが汗をかいて生きろよ!



昔の映画の題名のモジリだが、

今回は「清く正しく美しく」生きてくれ!







「エ」の項 完









次回「テ」の項は1月9日















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「コ」の項=子供


奈良時代の歌人、山上憶良は
「白銀も黄金も玉も、何せむに、勝れる宝、子にしかめやも」と詠んでいる。
早い話「子供に勝る宝はない」って事だな。
それに、財産を残す子供が居なくちゃ働く張り合いもないしな!

と・・・・俺は思うが、近頃の若い者はそうは思わないらしいな。
子供に金と時間をかけるより、自分の楽しみを追い求める方が良いらしくて、
結婚もしたがらないし、子供も欲しがらないぞ!
仲間の一人に、男の子が二人いるが、
上の子は四十、下の子も三十代で、揃って独身だよ!
孫が欲しいって泣いてたぞ!

俺は少子化に賛成だが、せめて一人や二人は子供を持ってみろよ!
可愛いぞっ!

それに、「子を持って知る親の恩」てぇ言葉もあるぜ。
「あ、こんなに子供は可愛いのか、じゃあ親父もきっと俺を可愛がったんだろうな」
と思ったり、
「こんなに苦労して育ててくれたのかぁ」と知ったり・・・で、
親の恩に気が付くのさ。
それで家族の結束がうまれるんだよ。
「絆」ってのが出来るんだよ。

断っとくが、俺は「少子化」に賛成だよ!
政府は、少子化が進むと、年金制度は持たないし、経済も落ち込むから
「対策」が必要だと叫ぶけれど、
じゃあずっと増やし続けるのかい?
人口が増えれば、家が建ち物も売れて建築屋や商人は喜ぶだろうが、
田畑はつぶれ、山は崩され、終いにゃ酸素もなくなるぜ。
車も売れすぎて走れなくなるぞ!

大阪の橋本君が、国民年金は「ネズミ講」と言い切ったが、
「エライ」!良く気が付いたねぇ!
以前、ネの項で書いたが、年金と介護保険が日本を悪くしてるんだぜ!

最近、金が足りなくてアセッテいるらしく、俺の所にも払ってくれって
市役所の女が二人来たよ。
よーく言い聞かせて帰したぜ。

まあ、とにかく、みんな子供を持ってみてくれよ、
二人以下でな!

今回の遺言は・・・
「子は宝」だ。




コの項 完

次回「エ」の項は1月2日



「フ」の項=服装


若い頃、俺は「職人」になりたかった。
音楽や美術、文学などの非生産的なもの、「遊び半分」の事が大好きだったが、
ある時期に、「思想的」な革命が起きて、
「労働者」、それも「職人」に憧れちまった。

種々の仕事にチャレンジした結果、植木職に落ち着いたが、
始まりは「染色工場」だった。

「浴衣」を主に染めている工場だ。
早稲田大学の近くだったよ。
そこで知ったのは「流行」のシステムだ。

一月に業者たちが集まり、持ち寄った浴衣の色、柄のデザインの中から
その年の「流行」を決め、すぐに生産にかかるのだ。
それが倉庫に山になる頃
「今年はこんなのが流行ってます」と
マスコミが教えてくれると言う訳さ。

「流行」てのは、必ず誰かが操っているんだよ。
だって、その物本来の寿命まで使ってられちゃ儲からないんだよ。
去年の物は皆捨てて、今年は新たに「流行り」の物を買ってくれよって訳さ。
そうなりゃ、工場に金が入り職人に賃金が払えて、
社長は夜の街に繰り出せるって寸法だな。
これが「消費は美徳」で「消費者は王様」と言われる真相さ。

知っているかい?
ヨーロッパの「ブランド」の売り上げの大半は日本だって事をさ。
何故かてぇと、「自分で考えない」ように、
日本人は洗脳されちまったんだよ!
皆もそうだろう?
誰に洗脳されたかって?
それは自分で考えてくれよな。

さて、服装にもどろう。
靴も袋物もそうだが、流行っていたら手をだすなよ!

高いだけですぐにスタレるぞ。
半年後には後悔する事になるぞ!
後悔と言えば、昔パンタロンてのが流行った時、俺も買ったぞ。
身長に合わせてスソを切ったら広がってなかったぜ!
その前の流行のマンボズボンになっちまったよ!



今回の結論は「流行より実用」だ。




フの項 完



次回コの項は12月26日







「ケ」の項=健康・景気


この項ではぜひこの二つについて書き遺したい。
関係なさそうなこの二つは、実は深くつながっているんだぞ!

まず景気についてだが、先頃テレビの街頭インタビューで、
政府に望むことは?と聞かれた女性が
「景気を良くしてほしいワネ」と言っていた。
皆もそう思うだろ?

ところで景気ってなんだ?
それは良くしたり悪くしたり出来るモンなのか?
誰が喜ぶのか?
何が残るのか?
具体的にはどういう事が起きるのか?
考えてもみないだろ?

単純に自分の財布に金が入って来る事だけを思ってるんだろ?
チョット待てよ!

昔、朝鮮戦争てぇのがあった。
資本主義陣営と社会主義陣営の代理戦争だ。
その結果が民族分断の悲劇となり今に至っているのだ。
この時、日本は空前の「好景気」だったぞ。
戦争の為の「物資」をコストの安い日本に、アメリカが大量に発注してくれたからだ。

又、「バブル景気」と言うのもあった。
土地の価値などを無為やり吊り上げたり政府は借金をして
「箱物」と呼ばれた建物や道路を造り、
景気を良くしようとしたのだ。

ほんの少しだが国民の手にも金が渡り、
人々は浮かれ出して、入った以上に使ってしまった!
その結果は倒産、失業、自己破産等
皆んなが良く知っているだろ!
狂ったように物を造り、売り買いし、ゴミの山を作ったんだよ.。
今にして思えば他国の悲劇につけ込むか、
自国に借金を残すか、これが好景気の正体だ。

不景気だっていいんだよ!
つつましくとも平和に、オダヤカに生きようぜ!
お前たちは景気はなんぞに右往左往するなよ!

そんな事より第一に計るべきは、心と体の「健康」だよ!
年寄ると、自分と家族の「健康」が一番大切だと
身にしみて解るんだよ!



皆んな覚えてといてくれよな!
「金に眼がクラむと体をコワす」ぞ。



ケの項  完



次回フの項は、12月19日















「マ」の項=「松」


竹、梅と共に目出度い樹木の代表である。
竹は様々な用途に利用されている。
竹の子も恐るべき速さで成長する。
梅は春先に早々と花開き、香りも良く実はとても良い効能を持っている。
竹も梅も生活に密着しているのだ。

松は「松竹梅」と言ってその筆頭であるが、利用価値は低い。
松葉、松ヤニ等多少の利用はされて来たし、
戦時中は根から油を取ったこともあるが、
松は主に観賞用として植えられて来たのだ。

公園や庭木として眼に入るのは、良く手入れをされ、姿も整えられているが、
もし放任しておけば、一年に五十センチも伸びるし、
その勢いの良さは眼を見張るものがあるぞ。

元来、日本人は、先のとがった物が天に向かって立つ所に
神が降り立つと考えて来た。
正月の松かざりもツンと立った松と、竹を斜めに切って先をとがらせた物を
門口に立てて、神を待っているのだ。
松の美しさは針の様な葉先が空に向かってそろっている所にある。
ゴツゴツとした幹も力強く、
全体として見事としか言いようがない。

そう言う俺も、庭師になるまでは、松はおろか樹を視る事など全くなかった。
皆んなも多分庭木に興味など無いに違いない。
それなのに長々と松の事を書いているのは、
是非共、樹木に目を向けて欲しいからだ。

と言うのは、人間は植物なしには生きられないと言う事を
忘れている者が多いからだ。
太陽のエネルギーを受けた植物が、澱粉と酸素を作り、
それを動物はいただいて生きているのだ。
原子力や電気で人は生きられないぞ。

松竹梅を始め、雑草に至るまで大切にしなければならないのだ。
まずはまずは、松でなくて良いから「お気に入り」の樹や草を見つけてくれ!
そして次第にあらゆる樹木、植物に眼を向け、
心をそそいでくれると嬉しいぞ。

忘れるなよ!
「植物が動物を生かしている」





マの項 完



次回「ケ」の項は 12月12日























「ヤ」の項=ヤクとヤクザ


始めに「ヤクザ」について記そう。
永年に亘る警察の取りしまりにも拘らず、
依然として彼等は存在する。
日本のみならず呼び方は違っても世界中に居るだろう。
それは、ある意味で最も人間らしい生き方だからだ。

例えば、仕事は嫌だが良い暮らしをしたい。
欲しい物は皆手に入れたい、他人を支配したい、楽しい事ばかりをしていたい等々、
そんな気持ちは皆が持っている。
それを押えつけて人は生きているのだが、
ヤクザとはそのブレーキが付いていない人だ。
だから「バカじゃ出来ない利口はしない、丁度良いのが俺くらい」
と、うそぶくのだ。

昔俺が「夜の住人」だった頃、
知り合いや遊び仲間に多くの「ヤッチャン」が居た。
俺は彼らが好きじゃあないが、
彼等の努力、特に周囲に受け入れられようとする気遣いは認めていたぞ。
それに、彼らの願望の一部は俺と共通だったし、
それを手に入れられずに、不平不満の固まりになっている事も、一緒だったからな。

俺の視たところ、ヤクザで成功するのは百人千人に一人だし、
そんな奴は他の道を歩いてもきっと成功していただろうな。

君らも「いつかどこか」で遭遇する事もあるだろうが、
恐れる事もないが決して近寄るなよ。
何しろ露天商などの「稼業人」と違って無職をつらぬく「渡世人」は、
金にならない事でムダにする暇はないから
何でも金にしようとするし、他人を思いやる余裕など無いから
「ヤク」さえ売る者も居るのだ。

「ヤク」とは「薬」、覚醒剤の事だ。
また非合法のマリファナなどもある。

この「ヤク」こそは人格も健康も完全に破壊する恐るべきシロモノだ。
絶対に手を出してはいけないぞ。
一度手を出したら、途中で引き返す事など至難の業だ。
まあ出来ないな!



今回君らに遺す言葉はこれだ!

「ヤクザに近づくな、ヤクに手を出すな」



「ヤ」の項 完


次回「マ」の項は12月5日





ペタしてね















「ク」の項=車


ダイハツフェロー、ニッサンサニー、シルビア、ダイハツコンソルテ、
シャルマン、クラウンスーパーサロン、セドリック、マーチ、ライフ、
そして今はシャリオ。
トラックはエルフなど。

その時々の経済状態に合わせて乗り換えて来た俺の車歴だ。
「幸い」事故らしい事故は起こしていない。

一度だけ西東京の小平市で、バイクの中年女性を2トン車で轢いたが、
先方が悪くて不起訴になった。

「幸い」と書いたがまさに幸いとしか言えない。
何しろ生来気短かの上にウッカリ、ボンヤリで車の運転には向いていないと思う。

その上年と共に注意力は落ち、目配り気配りがイマイチになっている。
そんな俺から見ても、
「アンタ免許返せよ」と言いたくなる人が沢山居るぞ!

右折が苦手で左折だけで家に帰ると言う女性や
バックする度にバンバーをぶつける人などはまだ良い方で、
走っていると、なんなんだぁ!という人で道はあふれて居るのだ。

そしてその八割は女性で、残る二割がジジイだぞ!
(俺も誰かにそう視られてるかな)

免許条件をキビしくするとメーカーが怒るのだろうが、
公安も警察も圧力に負けないで車を減らしてくれ!

罰則も厳しくしてくれよ!
俺も遠からず返納するつもりだよ。


近頃は若者の車離れも進み、不景気、少子化など
悪条件が重なって花形産業だった車屋も苦しいだろうが、
エコでハイテクで美しい車を作ってくれよな!

俺は一応車好きだぜ。


車好きと言えば、女優の若尾文子さんだな。
何しろドライブが趣味で、高速を飛ばしまくってたらしい。
追い抜かれると頭に来て抜き返すと言っていたぞ。
古い話だが、見かけによらないなぁ。


今回、皆に覚えておいてほしいのは、
道路は危険がイッパイだという事だ。
恐ろしい事故のニュースにあふれているよな!

「前後左右を見て歩け」



「ク」の項 完


次回「ヤ」の項は11月28日




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「オ」の項=「親子」


はじめに曾祖父について記そう。
彼は福井県の人であったが、十九世紀から始まった
「足尾鉱毒事件」に飛び込み、
かの田中正造代議士らと共に、
農民に味方して古河鉱業とこれに買収された多数の議員と戦った。

ここまではカッコ良いのだが、
そのために福井には妻子が置き去りにされていたのだ!
彼女は子供を寺に入れ、後に再婚して子供が出来た。
つまり祖父にとって父違いの兄弟だ。

彼は朝鮮に渡り印刷会社を興して大成功したが、
日本の敗戦で全てを現地従業員に分け与えて、
無一文で帰国した。
その父の叔父には俺が子供の頃、二度ほど会った事がある。

さて、寺に入れられた祖父は僧侶となり、
父を訪ねて群馬に来た!
しかしすでに曾祖父は再婚して子供も居た。
こちらは腹違いの兄弟だ。
祖父は安中の小さな寺に住み着き、嫁をもらい、
やがて「権小僧都」になった。
「とりあえず、僧正の次」と言う「位」だ。

残念な事に本堂の高所から落ちたのが原因で三十代で亡くなった。
祖母は、私の父を連れて、藤岡に移住、実家などの支援もない中で、
大奮闘して、父を「豊島師範」に入れた。

今の学芸大学だ。
しかも、実家の建て替えにも大金を出しているのだ。

母のその姿を見て育った父は、教師になっても大層な働き者で質素倹約、
唯一のアソビは魚釣りで、それもオカズになっていたし、竿も自作した。

小心者で慎重すぎる程慎重で
「石橋をたたき過ぎて壊しちまう」人だった。
俺はそんな父が大嫌いで、ことごとに逆らったが、
議論になると口をとじるのはいつも父だった。

今では充分に許せるが、小心者は嫌いだ。
どちらかと言えば曾祖父が、一番好きだな!
野放図な処と強い正義感がイイなぁ!

彼らを始め、俺の知る限り、一族の内には、
世間に恥ずべき者は居ない!

そこで君らに言おう

「一族に恥をかかすな!」




「オ」の項 完


次回
「ク」の項は11月21日