3年前から出雲大社の「まこも神事(涼殿祭)」に併せて開催している「まこもシンポジウムin出雲」を、今年も開催することになりました。
今年は出雲市駅の近くにあるホテル「ニューウェルシティ出雲」の大広間で開催します。
内容は、島根県古代文化センターの主任研究員である佐藤雄一氏の講演「神事と真菰の歴史をひも解く」と、
佐藤氏や『出雲國まこも風土記』の著者である田中文夫氏、そして島根大学の室田佳恵子教授を交えたパネル・ディスカッション「何故、まこもが注目されるのか」です。
今年のシンポジウムは、来年開催する予定の「第11回全国まこもサミットin出雲」のプレ大会と位置付けています。
マコモに関心のある皆様のご来場を、心からお待ちしております。
(詳細は、以下の通りです。)
『第4回出雲國まこもシンポジウムin出雲』
日時:2019年6月1日(土)14:00~17:00(受付開始13:30)
場所:ニューウェルシティ出雲(出雲市塩冶有原町2-15-1)
主催:出雲國まこもの会
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基調講演 「神事と真菰の歴史をひも解く」
~朝廷に献上された古代出雲の真菰~
講師:佐藤雄一氏 島根県古代文化センター主任研究員
パネル・ディスカッション 「何故、まこもが注目されるのか」
佐藤 雄一 島根県古代文化センター主任研究員
田中 文夫 出雲國まこも風土記著者 半農半X研究所
室田 佳恵子 島根大学生物資源科学部生命科学科教授
多久和 厚 里山暮らし研究所代表
野津 健司 出雲國まこもの会代表
コーディネーター 須田ひとみ 古代出雲薬草探究会代表
司 会 石原 美和(フリーアナウンサー)
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参加費 事前申し込み 2000円 当日 2500円(高校生以下は無料)
定員150名先着順
お申し込み方法 次のフォームから申し込みください。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/66b8cbf9609530
facebookイベントコーナーからもお申し込み出来ます。
お支払い方法は次の通りです。
☆ゆうちょ銀行 記号15330 口座番号15650241
名義 イズモノク二マコモノカイ(出雲國まこもの会)
☆他行からのお振込みの場合
店名五三八 店番538 口座番号1565024
☆お振込手数料はお客様負担にてお願いします。
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佐藤雄一氏プロフィール
1981年熊本県生まれ。駒澤大学大学院博士後期課程単位取得退学。専門は日本古代史。主な著書・論文に『古代風土記の事典』東京堂出版、「古事記と風土記の「黄泉」」『古代出雲ゼミナール』Ⅳ、
「国譲り神話と天武・持統朝」『出雲古代史研究』27など。
島根県古代文化センター主任研究員
基調講演骨子(平成30年5月19日付山陰中央新報より抜粋)
コモに関する記述は、古くは『古事記』『日本書紀』や『万葉集』、各国の風土記などにみられ、少なくとも奈良時代以前から広く利用されていた。『枕草子』など平安時代の史料には、出雲国(島根県東部)の産物として「出雲筵(むしろ)」の名がみえ、都で名が知れたブランド品であったことがわかる。
千年以上前の古代出雲の入海(いりうみ)(中海・宍道湖)周辺に、コモなど水辺の植物が青々と茂っている光景を想像してほしい。古代の人々は、夏場、青々と茂るコモに生命力を感じ、その力を自らに取り込もうとしたのだろう。毎年新たにむしろを調達することは、実用具としての耐久性の問題だけでなく、新たな生命力を得るという聖性の問題につながる。(コモ=真菰)
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真菰について
真菰はイネ科の多年草で湿地帯の植物です。4月初旬のころに芽を出し茎や葉は2メートル以上に成長します。9月下旬に茎が肥大化して出来るマコモタケは高級食材となります。
まこもの葉や茎は、古くから神事・仏事・薬草として愛用されてきました。「出雲風土記」や日本最古の薬草の辞書である「本草和名」にも登場します。
出雲大社のご本殿しめ縄や毎年6月1日に執り行われる涼殿祭(真菰神事)には真菰が使われています。
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『出雲國まこもの会』について
『出雲國まこもの会』は出雲とかかわりの深いまこもの歴史や文化を学び、農薬・化学肥料を一切使うことなく栽培された真菰を島根県のブランドとする事を目指しています。
※当日は、まこも関連商品の展示販売も行っています。