2018年8月16日の鹿児島知覧町散策レポの続き。
「三角兵舎跡」「集団司令部跡」を見学し、「瀬世稲荷神社」をお参りした後は、知覧の中心地に戻りました。
三角兵舎跡・集団司令部跡・瀬世稲荷神社のレポ
「瀬世稲荷神社」から知覧武家屋敷の方に車で戻ったのですが、その途中、南九州警察署を過ぎた辺りに、鹿児島交通知覧線知覧駅跡があるというので、ちょいと立ち寄って来ました。
この写真の辺りだそうですが…
上の写真の交差点には、モニュメントがあって…
モニュメントの近くには、「せいざいしょ跡」という石碑がありました。
昭和10年、ここに製材所があって、原木のホタが山と積まれ、板干場からは木の香りが漂い、この碑の前を走る南薩鉄道の機関車の轟音と、製材の大きな音で一日中賑やかでした。
この敷地の目の前に、かつて鉄道が走っていたんですね…知覧駅もこの辺りに…
鹿児島交通知覧線は、以前は、南薩鉄道という社名だったそうです。
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知覧線（ちらんせん）は、かつて鹿児島県日置郡金峰町（現・南さつま市）の阿多駅から同県川辺郡知覧町（現・南九州市）の知覧駅までを結んでいた鹿児島交通の鉄道路線である。1965年（昭和40年）に廃止された。（後略）（ウィキペディア「鹿児島交通知覧線」
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「製材所跡」の石碑の近くには、お地蔵様がいらっしゃって…
この御地蔵様の由緒書きがありました。「あきお地蔵」。わずか2歳で亡くなった明夫ちゃんの供養のために、平成4年に建立されたとあります。
鹿児島交通知覧線知覧駅跡から西の方、このシリーズでレポした「豊玉姫神社」の方に進むと、道路脇に緑道があるんですよね。これは、まさに線路跡！
豊玉姫神社のレポ
「豊玉姫神社」を過ぎた辺りの右手に、史跡があるそうなので…
右手にある小道に入って行くと…
開けた空間があります。
こちらは、「持宝院跡」。
「豊玉姫神社」の西側にあった真言宗のお寺で、山号を中宮山といい、坊津の一乗院の末寺で僧快照（文安2年・1445年没）の建立と伝えられ、明治元年の神仏習合・廃仏毀釈により、廃寺となりました。
鹿児島では、廃仏毀釈がひどかったそうなので、かなりの数のお寺が廃寺になったそうです…
由緒書きの後ろには、墓石と思われる石碑がいくつも並んでいました。
「持宝院跡」がある辺りは、田圃が広がっていて…
こんな看板が…「農村自然環境整備事業（ビオトープ型）下郡北地区」
水田の脇に、小川を造り、ビオトープにしているんですね！キレイだな～♪
知覧駅跡からは、緑道が続いています。この歩道が線路跡のようです。
この緑道脇には、石祠に入れられた石碑があるんですよね。
こちらは、「城ヶ崎の板碑」。
板碑とは、鎌倉時代、関東を中心に流行した供養塔の一種で、当時の新興宗教の浄土宗の布教とともに地方へも広がったと言われます。
「城ヶ崎の板碑」は通称「イボン神様」と言われ、形は四角柱状で、山川石が使用され、碑文には「道永の為に長年にわたって南無阿弥陀仏を唱え、その霊を慰めていたが、両親に代わって石塔一基を造立し供養した。時に天文20年（1551）で孝子は孫衛門である。」と刻まれています。
この他、町内では、菊永・永山・東垂水で板碑が確認されています。
変わった形の板碑だな～ビックリ！
「城ヶ崎の板碑」と緑道を…
「城ヶ崎の板碑」を見学した後は、鹿児島市内に戻ったのですが、その途中にある「川辺ダム」にも立ち寄ってみたんですよね。
「川辺ダム」の説明書き。
川辺ダムの諸元表をアップで。
重力式コンクリートダムで、堤高53.5ｍ、堤頂長147.0ｍ、堤体積108,000立方メートル。
「川辺ダム」のよってできた湖は、「さつま川辺湖」というんですね。
「川辺ダム」の上も歩いてみました。
「さつま川辺湖」を眺めて…
下流側の放水状況もじっくりと…ダムって、いいですよね♪
その先の万之瀬川も…
「知覧駅跡」「鹿児島交通知覧線廃線跡」「持宝院跡」「城ヶ崎の板碑」「川辺ダム」と見学した後は、鹿児島市内に戻りました。
その様子は、また後日。
鹿児島交通知覧線知覧駅跡
鹿児島県南九州市知覧町郡5177-4付近
持宝院跡
鹿児島県南九州市知覧町郡16505付近
川辺ダム
鹿児島県南九州市川辺町清水10843（管理事務所）
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