星野家供養塔跡・道標と、征清記念碑と、安富古墳近くの祠と　～福岡県うきは市吉井町の史跡・石碑

2019年5月1日の福岡県うきは市吉井町・浮羽町の歴史散策レポの続き。

「福神社」をお参りし、「延寿寺曽根のはぜ並木」を見学した後は、さらに南下し、うきは市散策を続けました。

福神社・延寿寺曽根のはぜ並木（櫨並木）のレポ

うきは市立福富小学校の角を右折すると、すぐ左手に祠が見えて来ます。

その角には橋が架かっていまして、その右手袂に古そうな石碑があるのを発見！「草野高良山久留米道」と刻まれていました。

その側面には、「妹川星野路」とありますので、昔の道標のようです。

1枚目の写真の祠に近づいて…。

その横に、由緒書き「星野家供養塔跡」がありました。星野氏は平安時代末、時の帝から「調（しらべ）」という姓を賜るほどの笛の上手な黒木助能（すけよし）がいて、その子黒木胤実を祖とし、星野に拠りましたが、やがて耳納山の北面に城塞を築きました。

元寇の迎撃や建武期の南朝方の皇子を助け、名を上げましたが、戦国時代に入ると興隆衰退を繰り返しながら領地を守りましたが、豊臣秀吉公の九州征伐の折、その島津に加担し奮戦の結果、遂にその宗家は滅亡しました。

「延寿寺」は、その星野氏の城下町であり、この場所には「十六歳の初陣で戦死した愛児の母親がその子の冥福を祈るため、石塔を建てたもので、在郷往来の心ある方々は、後世菩提の念仏を唱えてその後生を祈って欲しい」という悲嘆にくれる母親が刻んだ約500年前の宝篋印塔が建てられていました。

その塔の銘文を「吉井歴史民俗資料館」に展示しています。

星野氏が、豊臣秀吉公の九州征伐の際、島津氏に加担し滅亡したということを読んで、福岡市博多区吉塚にある「吉塚地蔵堂」のことを思い出しました。

別名「吉実塚」といい、星野吉実（よしざね）、星野吉兼（よしかね）兄弟の首が葬られたと言います…。その星野家は、ここうきは市吉井町が本拠地だったのか…。

「吉実塚」が、後に「吉塚」の地名になったと言われているそうです。

吉塚地蔵堂（吉実塚）のレポ

祠の中には、お地蔵様がいらっしゃって…。口紅をしているような感じで、妙に気になって…(^^;

祠の横には、石塔があって…。由緒書きにある宝篋印塔ではないようです…。その宝篋印塔は、今はもうなくなっているのですね…。

「星野家供養塔跡」を別角度から…。

「星野家供養塔跡」から、西の方角に、進んで行くと、右手に大きな石碑が並んでいるのを見かけました。

石段を上り、中央の石碑に近づいて…。「征清記念碑」と刻まれているようで、日清戦争に勝利したことの記念碑のようです。

向かって右の石碑。記念碑なのですが、何の記念碑かは、分かりませんでした…(涙)

向かって左の石碑。この「征清記念碑」の建設費の寄付者の名が刻まれていました。

更に西に進み、次の目的地「安富天満宮」に向かう為、左折し、坂道を上ります。

その坂の途中に、祠と注連縄をかけられた石碑を発見。

祠には、左に弘法大師、右は…観音様でしょうか、石仏が安置されていて…。

石碑の文字は、風化していて、全然読めず…。

小さい方も…。猿田彦大神がお祀りされているのでしょうか、判読できませんでした(涙)

「星野家供養塔跡」をお参りし、「征清記念碑」を見学、「安富天満宮」近くの祠をお参りした後は、「安富天満宮」に向かいました。

その様子は、また後日。

星野家供養塔跡

福岡県うきは市吉井町福益1592付近（福富小学校前）

征清記念碑

福岡県うきは市吉井町福益1625付近

安富天満宮近くの祠

福岡県うきは市吉井町福益265-2付近

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