こんにちは、こんばんは。
私が1月30日に書いたブログの反響が大きかったのですが、
その後、2月5日に、劇作家・演出家の鴻上尚史氏が、全く同じような見解を出してました。
なので、私の見解もそんなにはずれてなかったんだと思いました。
一応、リンク張ってみます。東スポのね!笑
漫画家の佐藤秀峰さんの時の騒ぎは、もう20年位前になるかもしれませんが、
『海猿』は映画の興行収入だけでも、シリーズ累計で200億円越え?だったと思うけど、
原作者のギャラが「200万円で印鑑押させられた」という、嘘のような本当の話がありました。
又、そもそも、出版社の設定した原稿料が安すぎてアシスタントを雇えない、食べてけない、
だから原稿料の値上げを出版社に交渉したら、ひどい対応だった話とか、覚えてます。
ご本人がすごく怒って内情を暴露してたのを、むかし結構読みました。
結局、彼は最終的に紙媒体を捨てたはず。自分で電子書籍の会社を興したはず。
しかも自身の経験から、原作者の取り分を業界最大に設定したはず。
彼は強い人だったんだと思いますが、皆が創作活動しながら、大きな会社(出版社やTV局)とここまで戦えるかっていうと、戦えないでしょうね。
その後、『テルマエロマエ』のヤマザキマリさんも、TVにゲスト出演した際に、
「映画がヒットして儲かったでしょう?」と、当時の番組のMC・松本人志に質問されたんですが、
「いえ、全然。ある日出版社から、“映画化の話が決まったので原作の使用料金を振り込んでおきますから”、と言われて、銀行に200万円振り込まれてて、終わりです。交渉も何もありませんでした。」
と、発言して、大騒ぎになったのです。
その時私は、
「えー??やっぱり、200万円なんだ?出版社は一方的に入金して終わりにしてるんだ?」
と、驚いたのを覚えています。
海外ではよく、興行収入に対して何パーセント、という契約をしますが、日本では問答無用で、
200万ぽっきりなんですかね?と驚いたのと、じゃあ何十億、なん百億の興行収入の利益って
誰が享受してるのか、って疑問が出ますよね。
キャストや制作会社は、日本の場合は、最初に金額決めてから入るから、赤字でも黒字でも
支払いは変わらない。では莫大な利益はどこへ?
はっきりしてることは、原作者には、還元されないシステムであることは確かなようです。
わが子も同然の作品を取り上げられた上にこの仕打ち、、、
「この機会に作家たちも、対外交渉にはエージェントをたてれば?」っていうのが、私のお勧め。
そもそも作家の代理人を、出版社がやることが間違いです。
出版社は、究極は売れれば何でも良いわけですから、作家を守る側ではなくて、メディア側につくのが、当たり前といえば、当たり前ですよ。
日本だと、才能ある作家の皆さんは、一匹狼でエージェントを持ってないケースが殆どなんですが、
本当は誰が自分の作品の味方だろうか?って考えると、それは純粋な読者ファンだけでしょう?
出版社もメディアも、売れて何ぼのビジネスな付き合いですから、大事なのはお金でしょう?
今、原作者に必要なのは、その権利を守らせる“執行者”ではないでしょうか?
今の状況では、立場が対等じゃなさ過ぎて、安心して創作にうちこめないどころか、作家をつぶしてしまいます。
ギャラも含めて、出版社やメディアが勝手なことしないよう、交渉や監督を、作家にかわってやれる誰か、が必要で、それをシステム化すべき時期にきてるのでは?と思います。
作家個人ではなくて、作家協会とかで、会員の権利を守るエージェントを用意できないのかね?