こんにちは、こんばんは。
本日は水曜日で映画の安い日。^^
心の清涼剤として、本日も仕事の後に、レイトショーに行ってきました。
今日の作品は、邦題が、何回きいても覚えられない『哀れなるものたち』。。。
原題の『poor things』は、「可哀想に」って感じの題名で、映画の中で何度もベラが、
「プア、ベラ」(可愛そうなベラ)って言われていましたよ。
実際にはベラは可愛そうな女の子では無く、男性陣が可愛そうな扱いに変わってく映画、
なので、両方にひっかけた意味合いの題名なのかな??
私が思うに、この映画の題名は、『レディ・フランケンシュタイン』でも良いと思うけど。
拾った死体を化学実験の果てに蘇生させたのが、ベラだから。
映画の背景は、『ハウルの動く城』の実写版、って感じです。
ややSFなヨーロッパの中世風ファンタジー。
全体的に、ターセム・シン監督(インド人)の『白雪姫と鏡の女王』が近い感じしました。
それで、ターセム・シンといえば、私の大好きな尊敬する衣装デザイナーの石岡瑛子さん!
彼女がアカデミーをとった映画『ドラキュラ』(監督はコッポラ)もセットで思い出します。
で、今回の映画は、フランケンシュタインの女版みたいな話だし、この映画の監督(ギリシャ人)
は、絶対このあたりの映画を参考にしてるのでは?と思いました。
なんかちょっと似てるもん。
舞台は、ロンドン→ポルトガルのリスボン→パリ→ロンドンへ戻る、という感じかな。
背景はセットっぽいので、アニメの実写版、と思えばいいのかな。
ポルトガルのシーンでは、ベラが散歩中にファド(ポルトガル民謡)を聴いて涙ぐむのですが、
本編には関係がありませんでした。赤ん坊は関係がありましたけど。
で、これ映画館で先月あたりから、前宣伝を散々見てたんですが、コメディというのもあり、
内容は余り興味が無くて、でもま、今日は水曜日だし行かなくちゃと思って結局観て、正解!
思ったよりずっと面白かった!
少し下品(欧米は元々野蛮で下品だから仕方ないけど)でついていけないシーンも多いけど、
でも、エマストーンの演じる、フランケンシュタインばりの女の子の動きや演技が余りにもうまく
これがアカデミー主演女優賞、とらなかったら嘘ですね。
で、それと映画が面白いかは又別の話なんですが、脇を固めるキャラクターが光ってて良かったです。
特にかけおち?相手役で、マーク・ラファロ演じる遊び人ダンカンが、わかりやすく面白いかった。
レストランのホールで、一人で踊るベラを追いかけて自分も踊りに行くシーンは、あと100回観たい!
「さすが外国人!」と思うほどのダンスシーンで、これ日本人では絶対に無理っしょ?って位の、
リズム感が物を言うコケティッシュな踊りの数々のシーンですが、非常に楽しいです。
このダンスシーンが一番魅力的に感じました。
というわけで、コメディは元々好きじゃないんだけど、思ったよりずっとすごい映画でした。
アカデミーの映像部門と脚本と俳優陣が賞をとりまくりそうな映画でした。
私はダンスシーン以外は、もう観たくないけどね。どんなにうまくても。