「男性の乳がん」:

約56人(2004年)560人(2015年)*約10倍

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悩み抱え孤立 女性からの視線に傷つくことも〕
(2018年3月1日  西日本新聞)
女性特有のがんと思われがちな乳がんだが、
男性も発症する。
ただ、患者全体の1%未満と少ない上、
「病名が言いづらい」「情報が少ない」など
女性にはない悩みを抱え、孤立しがちだという。
2018年1月に都内で開かれた
男性患者の交流会「メンズBC」を取材した。
 
 
交流会は、がん患者を支援する
関東在住の50~60代の男性3人が参加した。
 
埼玉県から参加した男性(64)は
5年前、左胸のしこりに気付いた。
「脂肪の固まりかも」と、かかりつけ医に見せると
「すぐ大きな病院で検査を」と勧められた。
診断結果は乳がん。
「全く頭になかった」。
既にステージ3でリンパ節にも転移があった。
 
~「他の男性患者はどうしているのか知りたくて」~
男性向けの治療はなく、女性に準じた治療が行われた。
乳房切除手術や化学療法を経て、
現在は女性ホルモンを抑制するホルモン療法を受けている。
「副作用で手足のしびれがひどい。
他の男性患者はどうしているのか知りたくて参加した」
と話した。
 
アドバイザーを務めた
国立がん研究センター中央病院乳腺・腫瘍内科の
下村昭彦医師によると、
男性にも乳腺組織があるため、乳がんになる。
50~70代で発病する例が多く、
家系に乳がん患者がいる人、
肝臓疾患がある人などはリスクが高いという。
「男性も乳がんになると知らないことが、
受診の遅れにつながっているのでは」と懸念する。

~女性から浴びた「えっ」という視線~
参加者が口々に訴えたのが、男性ならではの居心地の悪さだ。
埼玉県の病院職員(50)は4年前、
大腸がんの手術後の検査で左胸に初期の乳がんが見つかった。
インターネットにも情報はほとんどなく
「入院中、隣の病室で女性患者同士が
情報交換しているのがうらやましかった」と振り返る。
マンモグラフィー(乳房専用エックス線撮影)検査室を出た際、
居合わせた女性たちから浴びた
「えっ」という視線が忘れられない。
病名を打ち明けると
「おっぱいあるの?」と聞かれたことにも傷ついた。
 
~男性患者、2004年から10倍に~
右胸の乳がんが再発し、
抗がん剤治療中の横浜市の男性(63)も
「妻と病院に行くと、妻が乳がんだと勘違いされ、
『奥さん、大変ですね』と声を掛けられる」と苦笑いした。
 
日本乳癌学会のデータから下村医師が計算したところ、
2015年に新たに乳がんと診断された患者約8万7千人のうち、
男性は1%未満の560人。
2004年から10倍に増えている。
これまで男性患者向けの支援はほとんどなかった。
「交流会で、診察室では分からない患者の悩みを知った」
と下村医師。
 
乳がん経験者でもある同法人の大友明子さんは
「女性なら患者同士の会話で当たり前に知っている情報も
男性には届いていない。
交流会を続け、全国にも広げていきたい」
と話す。
 
PS
 
2018年4月14日に都内で第2回交流会を開催予定。
参加申し込み、
問い合わせは同法人=03(5840)6072=か、ホームページへ。
 
参考
参考
 
 

〔放射能事故の影響から

女性と子どもの健康をまもるための近代的アプローチ〕
ユリア・V・ダヴィドヴァ

(ウクライナ国立医学アカデミー 小児科・産科・婦人科研究所)

(2016年10月8日「第6回市民科学者国際会議(2016)」2日目)

 

 

~参考~
 

 

 

 

ベラルーシにおける乳ガンの発病率 1990~2002

これは乳ガンの発症率です。
乳ガンはチェルノブイリ後10年たってから増大しました。
特に15キューリー/km2
(18万5000ベクレル/m2)以上の高汚染地域では、
10年後から急激に上昇しているのがわかります。

*

日本においても同じ状況になると思います。

 

 

 

 

2015070211.jpg

 〔学術雑誌ネイチャーが公表した日本の放射能汚染の実態〕

srep01742-f3.jpg

 

【放射線管理区域の10分の1(3700Bq/㎡)がデッドゾーン】

チェルノブイリ専門家も総じて、

「3000Bq/㎡」(⇒50Bq/kgに相当)

が、究極的には生死にかかわる健康被害の

大きな分岐点と指摘しています。

 

***

 

(チェルノブイリ原発事故時の

ゴルバチョフ政権下の科学顧問でもあった)
アレクセイ・ヤブロコフ博士も
指摘されているように、

【私たちは、乳房をひとつしかもたない女性の一族を形成するまでになった】

【(4年の潜伏期間)甲状腺ガン(1万倍)⇒乳ガン⇒骨癌⇒白血病】
 

~参考~

      ~後悔、先に立たず~

 

〔がんセンター:がん生存率188病院公表 肝、肺で高低差 〕

(毎日新聞 

国立がん研究センターは

2017年8月9日

がんと診断された人を、

治療によってどの程度救えるかを示す

「5年相対生存率」について、

がん治療拠点の約半数にあたる

全国188の病院別データを初めて公表した。

肝臓、肺がんの生存率は

ばらつきが大きい一方、

乳がんは

比較的小さかった。

同センターは

「病院ごとの特徴を読み取り、

受診の参考にしてほしい」と話している。

2008年にがんと診断された人で、

全国の「がん診療連携拠点病院」など425病院のうち、

患者の生死を90%以上把握している

209病院の21万4469症例を分析した。

このうち、188病院が個別データの公表に応じた。

病院別に、

患者の多い主要5部位のがん

(胃、大腸、肝臓、肺、乳房)の5年生存率をはじめ、

患者の年代、

がんの進行度を示す病期(ステージ)

ごとの患者数などが公表されている。

ただし生存率は、

治療開始時のがんの進行度や年齢などが考慮されておらず、

治療の優劣を示すものではない。

肺がんは、

最も高い5年生存率だった病院が68.9%だったのに対し、

最も低い病院は2.3%だった。

他の部位と比べステージにより生存率の違いが大きいためで、

ステージの進んだ患者は、

地域の中核病院に集まる傾向があることなどが考えられる。

肝臓がんも

71.6%から15.8%と開きが大きかった。

一方、

乳がんは

最も高い病院で100%。

最も低い病院でも81.7%

と公表した全病院で80%を超えた。

患者数が最も多い

大腸がんは、

高齢になるほど治療を控える傾向が高く、

最も進行したステージ4では、

85歳以上の36.1%が「治療なし」だった。

病院別の生存率の公表は

患者団体からの要望などに基づくもので、

同センターの若尾文彦・がん対策情報センター長は、

今回の集計結果を

「患者さんの病院選択に資するものにはまだなっていない」

としながらも

「病院ごとにどういう患者さんが多いのか、

それによってどのような治療成績が出ているのか

参考にしてもらえるものが出せた」と話した。

集計結果は

国立がん研究センターが運営する

ウェブサイト「がん情報サービス」内で公開されている。

5年相対生存率

がん医療の分野で、治療効果を判定する重要な指標の一つ。

がんと診断された患者が

5年後に生存している確率(実測生存率)を、

一般の日本人全体が5年後に生存している確率

で割って算出する。

実測生存率から、

がん以外の他の病気や事故によって死ぬ割合を

取り除いているため、

治療でどのくらい生命を救えるかの目安になる。

数値が大きければ治療で生命を救える可能性の高いがん、

小さければ生命を救うのが難しいがんだと言える。

 

~参考~
一般的には<5年生存率>、<基本的治療方針>は
1期:90%以上⇒「外科手術」
2期:60~80%⇒「外科手術or化学療法」
3期:30~50%⇒「外科手術or化学療法or放射線療
4期
(⇒転移段階):10%以下⇒「化学療法or放射線療法」
 

【グラフ 肺がんと乳がんのステージ別の5年生存率】 

 
(2017年8月9日 福島民友)
 
参考

〔【福島原発事故による健康被害者の会

<講演会>

「3.11被ばく被害とがん患者

講師:藍原寛子さん(医療ジャーナリスト)

「健康被害者の会」の当事者メンバー

(UPLAN 2016年9月7日)

 

 2016-09-13 (1).png 

 

2016-09-13.png  

 

2016-09-13 (2).png

 

――あなたの癌、ひょっとして、
311による健康被害ではありませんか?
 
日本におけるがん患者数は
増加の一途をたどっている。
*
国立がん研究センターは、
2016年に新たにがんと診断される患者は101万200人、
がんで死亡する人は
37万4千人になる
との予測を発表した。
*
思い出してほしい。
東日本では、
原発事故の放射能により
がんが増えることが予言されていた
あなたのがんは、
ひょっとして、311による健康被害ではないのか?
*
極度に少なく見積もられた、
ICRPによる集団線量のモデルでも、
311放射能汚染の人的被害で、
年に2250人の過剰な癌死が東京圏でも生じる
と言われている。
*
がんという病気の実態にアプローチしつつ、
私たちが負わされているかもしれない
被ばく被害について
話し合う。
また、
原発事故後の脱被曝や予防医療に対する、
患者や医療者や専門家たちの意識を高めるためには
どうしたらいいのか、
問題提起をしたい。
 

62-1.gif

 

1b21ff.jpg

 

78zuhyou3.jpg

 

 

380PX-~1.PNG 

 

〔2016年の新たな「がん」診断、100万人超の予測/国立がん研究センター〕
(FNN 2016年7月15日)