友人の家に到着した時、既に野菜と米は用意されていた。
大きな袋をのぞいてみると、白菜がまるまる一個、少々小ぶりではあるが
ジャガイモが10個程、米は5kg入りの米袋に半分程入れられ、輪ゴム
でしっかりと口が止められてあった。
ああ、しばらくは米が食べられる。
話によると、農家の親戚に頼んで米を分けてもらったのだそうだ。
電話一本で米一俵と数々の野菜を運んできてくれるなんて、どれだけ
太っ腹な親戚なんだと、ひたすら感心する。
その米は昨年の秋に収穫した新米だそうで、きれいに精米されている。
粒も大きく、透き通るかのような色。
普段自分が食べている、大特価の米とは比較にならない上質の米だ。
こんな美味い米に舌が慣れてしまったら、後がつらいだろう。
今や何処の店に行っても入手不可能な米。
こんな非常時に普段より上質の米を入手出来るなんて、やっぱり自分は
ついているのか。
やっぱり日本人の主食は “米” だ。
日本全国の農家の方々、毎日美味しい食糧をありがとう。
本当にありがとう。
常々思っている事ではあるが、やはり持つべきものは農家の親戚だ。