今月のMISAKO先生のVIVA!発達凸凹~s!
無事、放送されました。
今日のテーマは「自閉症・自分自身を知る」でした。
お話した内容は次のような感じです。
人は、自分の苦手なところや、
うまくいっていないところには
すぐに気づくけれど、、、
そこそこうまくいっているところに気づいて、
「それって、すばらしいね」と思うことは
とっても、難しいのです。
人の欠点にはすぐに気づくけれど、
人のいいところを「ぱっ」と気づくには
結構、意識していないと、できないですね。
そんな中でも、特に自閉症の人たちは
社会的文脈で、まあまあうまくいっているな~ということを
把握することに困難さがあります。
どういうことかと言うと、
失敗したことや注意されたことは分かるけれど、
自分がうまくいっていることは
自分では分かりにくいということなのです。
だから、ちょっと失敗しただけでも、
否定的になってしまって
「僕はダメ人間なんだ」と言い始めて、
それから、過去に失敗したことを思い出したりして
「生きる意味がない」なんて言ってしまう人もいるわけです。
そういうときは、今できていることを
書き出して確認していくといいんですね。
そうすると、欠点があっても
ダメじゃなということが分かるわけです。
そして、工夫してうまくいけばOKという
体験を積み重ねていくといいです。
発達障害の人たちに関わっている人の中に、
障害と戦うとか、克服するとか言う人がいるのですが、
そういった視点に立つと、
うまくできないところばかりに
目を向けるようになってしまいます。
そうすると、どうしても発達障害の子ども達は
「できない自分」と認識してしまうのです。
だから、障害と捉えるのではなくて
「違う」と捉えると、
いいところを発見できるようになりますよ。
それで、発達障害のある人たちというのは
「できるところ」と「できないところ」が極端なので、
人ができて当たり前ということが
全くもってできなかったり、、、
「え~、どうして、そんなすごいことができるの~?」
というような一般の人達がどうやっても
できないようなことができたりするわけです。
しかし、一般の人たちというのは、
発達障害のある人たちにむかって
「どうして、そんなこともできないの?」と
結構、繰り返し言ってしまっています。
そのため、発達障害のある人たちは
自己肯定感が持てなくなっています。
私たちは誰もが得意なところと苦手なところがあって
どの人も同じではないということは知っているのですが、
同じにしたいという気持ちが結構あるのですね。
同じ方が、付き合いやすいですから、
同じにしてしまいたい!とか
同じようになって欲しい!っといった感じでしょうか?
でも、「みんなと違う部分」は
自分らしさだったり、個性なんですよね?
「みんなと違うところ」は
「ダメなところ」と思っている
子ども達が多いのが日本なのかな?と思います。
それは、周りの大人達が
「みんなと同じがいい」という価値観で
彼らに接しているからかな?と思うのです。
だから、子ども一人ひとりのいいところを伸ばして
苦手なところは、どうしたらうまくいくか、
どんな工夫をするといいかを
一緒に考えていくような生活にしていくといいですね。
じゃ、どうやって自分自身を知る、
いわゆる自己理解というものを
進めていったらいいのか?ということなんですけど、
発達障害のある子ども達は
自分の言動を客観的に見ることに困難さがありますから、
みんなと違うことをするということで
いつも怒られてしまいます。
だから、自分を否定的にとらえてしまっていることが多いのです。
こういったことにならないために、
周りの家族や支援者の協力が
とても大切になってくるんですけど、、、
どのように支援していいか分からないという
保護者や支援者もいるのです。
例えば、子どもの「どうして僕はいつも
失敗ばかりするんだろう?」という疑問に対し、
周りの大人達が「誰でも失敗はするよ。失敗は成功のもと」
なんていう言葉がけをするだけでは、
彼らの疑問にはちゃんと答えていないのです。
疑問にちゃんと答えてもらっていない子ども達には
否定的な感情が育っていってしまい、
「みんなと同じことができない私は、やっぱりダメだ!」
と思うようになってしまうのです。
そこで、私たち大人は彼らに
「得意なこと」というのは
誰かと比べてよくできているということではなくて、
誰かに助けてもらわなくてもできることだったり、
毎日スムーズにできていること等が
得意なことになっていくのだということを
伝えていかないといけないと思うのです。
でも、本人が自分のいいところや
できているところに気がついていない場合が多いので、
周囲が認めて「そこ、できてるよ。すごいね」なんて
まめに褒めて、本人に気づかせてあげる必要があります。
そして、「苦手なこと」というのは、
その子が「できない」とか
「できていない」ということではないんです。
一人ではうまくできないけど、
誰かに助けてもらえばできるとか、
練習をしたり、工夫したりすれば
できることなんですね。
「得意なこと」と「苦手なこと」について理解できれば、
子ども達は「自分だけじゃなくって、
みんなも苦手なところがあるんだね」と気づいて、
前向きに人に助けてもらったり
工夫する気持ちになっていくのですよ。
「僕は、どうして、みんなのようにできないのかな?」と
悩んでいるとか、困っているような様子が見えたとき
自分を知るために、こういったワークブックをするのは
とてもいいと思います。