大切なことは目には見えない | 誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

広島でインクルーシブ教育と
発達障害への正しい理解をすすめている
日本インクルーシブ教育研究所の中谷美佐子です。

さて、先日から「大切なことっていうのは
目には見えないものだな~」と
30年以上前のことを思い出しました。

私が大学1年生だった時の話です。

一般教養の何の科目だったか?
忘れてしまったのですが、、、
「星の王子さま」を読んで
感想文を提出するという授業がありました。

このとき、私は初めて
「星の王子さま」という本を読みました。

この本は
フランス人飛行士で小説家の
サン・テグジュペリの代表作で
1943年にアメリカで出版されたものです。

「星の王子さま」の体裁は
児童文学なのですが、、、

実は、子どもの心を失ってしまった
大人に向けての示唆に富んでいます。

一部内容を抜粋します。

「さよなら」ときつねがいった。

「ぼくの秘密をいうよ。
すごくかんたんなことだ。
 心で見なければ、よく見えないっていうこと。
 大切なことって、目には見えない」

このきつねが言った言葉は
今でも私の脳裏に焼きついています。

当時の私は、この言葉の意味を
真剣に考えた記憶があります。
それは宿題で感想文を書かないと
いけなかったから・笑

「大切なことは目に見えない」とは
心の目で見るということなのか?
それは感じとるということなのか?

それとも、自分をからっぽ(無)にしないと
本当のことは分からないということなのか?

私は真実を見ていないということなのか?

いやいや、私は物事を色のついたメガネで
見ているということかな?などなど、、、

いろいろ考えまくって
必死で感想文を書いた記憶があります。

あれから30年以上生きて思うこと、、、
やはり、大切なものは
この目で見ることは本当に難しいということ。

本当のことを知るには
一寸の曇りもない心が必要だということ。

子どもの話に耳をすまし、
子どもの奥底の心に目を向けること。

そして、他者が自分と同じではないという気づき。

自分の尺度で人を見てはいけないということ。

人はみんな自分が普通だと思っているけれど
実は、みんな普通ではなく「違う」ということ。

いろいろたくさん思うことはあるけれど、
やはり「大切なものは目にみえない」の言葉につきます。

学習・発達支援員養成講座の無料説明会を開きます。
9月19日(月・祝)14時~です。お申込はこちらからです↓
NPO日本インクルーシブ教育研究所

学校や家庭で活かすことができる
学習・発達支援員養成講座を
この10月から広島で開始します。
現在、受講者を募集しています。定員35名です↓
また、9月11日(日)には
第1期学習・発達支援員のフォロアップ研修を開催します。
この研修は学習・発達支援員になっていない方でも
日本インクルーシブ教育研究所の会員であれば参加できます。
ホームページからお申込頂けます↓