今年のケンタッキーダービーの馬券検討に役立つと思われるデータ類を提示していこうと思います。
枠順、人気、プレップレースについて触れていきます。
2019年~2021年にかけては特殊な状況が続いていますので下記の事項に注意してください。
①2021年 1位入線のMedina Spiritが薬物検出により失格となっています。しかしながら、馬券上は入線通り確定しています。
②2020年 コロナウイルスの流行により、開催時期が9月になりベルモントSやプリークネスSより後の開催になっています。
③2019年 1位入線のMaximamu Secyrityが進路妨害により17着に降着になっています。
<枠順>
巷では外枠不利不利言われてますが、本当にそうなんでしょうか?過去30年のデータを見てみましょう。
※枠番は内から詰めて実際に入った順番のことを言います。12番の馬が出走取消になった場合、外の馬は自動的に内に詰めていくので馬番と枠番がずれることになります。
出走頭数
最低出走頭数が13頭で1回、フルゲート20頭が9回、18頭以上が24回と多頭数になります。今年もフルゲート20頭にリザーブが2頭の22頭登録なので少なくなることはないでしょう。
ケンタッキーダービー枠順別成績表(1992年~2021年)
呪いの枠として有名な17番枠は唯一の馬券圏内1回も無し、両サイドの枠は成績良い方なので、やっぱり呪いなんですかね・・・
次いで悪いのが最内1番枠、唯一2着に入ったのは水が浮くシールドされた馬場で最内を伸びてきた2017年のLookin At Lee1頭のみ。ものすごくスタートが速くハナを切れる馬なら良いのかもしれませんが、そうでなければすぐに前が塞がれてしまうので成績が悪いのだと思われます。
3枠~8枠からは1着馬が15頭とこの6枠から、半数の勝馬が出ています。特に5番枠の成績が良いです、あまり内過ぎずこれぐらいの枠がレースしやすいのでしょう。
外枠では15番枠と16番枠が突出して良いですが、これは2019年までフルゲート14頭の外に補助ゲートを付けていたので、15番枠、16番枠の馬は内が空いていて包まれにくいという特殊性があると思われます。
2020年からはケンタッキーダービー用に20頭立てのスターティングゲートが使用されるようになったため、このメリットは無くなりました。
それより外の枠の馬は単純にさらに外からの発走となるため、有利な材料とはなりません。 それでも18~20番枠からも勝馬が出ています。
内から5頭ずつ区分しての勝率・連対率・複勝率を出してみましたが、16番枠~20番枠が複勝率が低いぐらいで、それほど大きなトラックバイアスは無いように感じます。
結局は枠順どうこうより、先行馬は良いスタートが切れるか、差し馬はペース次第の他力本願か自力が抜けているかどうかだと思います。
2012年 ケンタッキーダービー 1着:*アイルハヴアナザー
19番枠スタートから差しきり勝ち。