沖縄戦を乗り越えて2 | 色即是空。虚構による化身でしかないのなら、せめて今を楽しくEnjoy your life

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たとえ明日が見えて来なくても歩いて行きます。どこまでも。

Y「ある時、私が防空壕に入っていたら、学校の先生が入ってきて

 

言ったんです。{なんで女学生がここに入っているんだ。邪魔だ。狭いからここから出ていけ。}と・・・」

 

私は完全に防空壕から出されました。

 

そのあと私はどうしたらいいいか?わかりませんでした。

 

周りは砲弾が飛び交っているし流れ弾に当たる可能性だって否定できません。

 

兎に角、自分の身を守るために必死で耳と目を押さえ、その場で地面を這って匍匐前進することしか出来ませんでした。

 

そしたらしばらくして「ボーンッ」といって周りで物凄い爆発音が聞こえたんです。

 

私は咄嗟に{ああ~もうやられた。私の命もここまでか。}と思いました。

 

でも痛みはないし、改めて自分をみたら生きていたので

 

{大丈夫だったんだ。}と安心したんです。

 

でも私の周りを見たら、今さっき私が入っていた防空壕がぐちゃぐちゃに壊されていました。

 

爆弾が防空壕を直撃していたんです。

 

跡形もなく防空壕が消えている所からして

 

それはつまり私を防空壕から追い出した先生が爆弾の犠牲になり死んだということを物語っていました。」

つづく

 

 

岡崎 交通事故 治療