沖縄戦を乗り越えて1 | 色即是空。虚構による化身でしかないのなら、せめて今を楽しくEnjoy your life

色即是空。虚構による化身でしかないのなら、せめて今を楽しくEnjoy your life

たとえ明日が見えて来なくても歩いて行きます。どこまでも。

「東京のお生まれですね。どうして沖縄に行かれたんですか?」

 

Y「私のおじいさんが沖縄出身で、もうすぐ戦争が始まるからどうせ死ぬんだったら

 

沖縄で死のう・・・この一言が全てでした。

 

当時、息子であった私の父は兎に角、上の人には絶対服従でしたから

 

全てを捨てて私達は引きあげて沖縄へいかなければいけなかったのです。

 

私達は普通の人達からみれば逆でした。皆、沖縄から本土へ向かうのに

 

私達は本土から沖縄へ向かったのです。」

 

 

「苦渋の決断でしたね?」

 

 

Y「アメリカのあんな大きな大国と小さな日本が戦うのですから勝てる訳がないとおじいさんが言っていましたから。」

 

 

「沖縄に行かれたのはYさんが何歳の時だったのですか?」

 

 

Y「8歳でした。」

 

 

「戦争の体験ですけど13歳でひめゆり学徒隊に入られました。そこでどういったことをされてたんですか?」

 

 

Y「頭に草のようなものを被せられ手旗信号をやらされたり、モールス信号もやらされました。

 

 

あと野戦病院に行かせられては包帯巻きです。

 

 

みんなみんな戦争の為です。

 

 

結局、ひめゆり学徒隊は私を除いて42名全員死にました。」

つづく

 

岡崎 交通事故 接骨院